自分にあった避妊方法って?失敗率やメリット/デメリットを比較!

現在、避妊方法には低用量ピルやコンドームをはじめさまざまな方法がありますが、
二人の体調や年齢、ライフスタイルや将来の出産予定、パートナーの協力度や生活環境などによって、より今の自分たちに適した避妊方法を選ぶことが大切です。
本記事では代表的な避妊方法の失敗率やメリットデメリットをお伝えします。

避妊失敗率(パール指数)

まずは避妊失敗率についてです。

100人の女性がある避妊方を1年間実施した場合の妊娠数をパール指数と言います。

理想的な使用と一般的な使用での失敗率が大きく違うため、本記事ではどちらも記載します。

 

各種避妊法使用開始1年間の失敗率(※1)

●一般的な使用:まちがっていたり継続的でないことがある使用
●理想的な使用:完璧に正しく継続的な使用

1Contraception. 2011 May; 83(5): 397–404. Table1改変

 

メリット/デメリット

それではそれぞれの避妊方法の説明、メリット・デメリットを見ていきましょう。

▼男性用コンドーム

男性の性器にかぶせるゴム製の袋で、精子の膣内への放出を防ぐ方法です。

なじみが一番あり、ポピュラーに行われている避妊方法ですが、

実は失敗率が少し高いという側面もあります。

メリット

・避妊だけでなく性感染症の予防もできる。

・ドラックストアなどで気軽に入手でき、手軽。

デメリット

・装着ミスやズレ、破損などによる失敗率が高い。

・男性主体となるため、女性がコントロールしづらい。

 

▼経口避妊薬(低用量ピル)

女性ホルモンを含んだ薬剤。正しく服薬することで効果の高い避妊ができます。

アメリカやフランスやドイツなどではコンドームより多くの人に使用されている避妊方法です(※2)。

2: United Nations, Department of Economic and Social Affairs,Population Division (2019). Contraceptive Use by Method 2019: Data Booklet (ST/ESA/SER.A/435)

メリット

・正しく服薬すれば避妊率が高い。

・女性主体で避妊できる。

・生理(月経)に関連した症状の緩和が期待できる。

デメリット

・定期的に医師による診療・処方が必要。

・毎日決まった時間に服薬する必要がある。

・毎月費用が発生する。

 

▼レボノルゲストレル放出IUS (子宮内システム)

子宮の中に小さな器具を入れ、黄体ホルモンを放出する方法。

一度の挿入で最長5年間、効果の高い避妊ができる。

メリット

・避妊失敗率が低い。

・経血量が減り、生理痛が軽くなる。

・女性主体で避妊できる。

デメリット

・挿入後数か月は生理以外の出血が続くことがある。

・医師による装着/除去が必要。

・費用がかかる。

 

▼避妊治療

女性の場合は卵管、男性の場合は精管を糸で結ぶか切断して、

卵子や精子の通路を遮断する方法。医師による手術で行う。

メリット

・ほぼ確実に避妊できる。

デメリット

・手術による合併症が起こる可能性がある。

・妊娠機能の回復が難しい。

・費用が高い。

 

いかがでしたか?

コンドームだけでなくさまざまな避妊方法を知った上で、より今の自分たちに適した避妊方法を選ぶ一助になれば幸いです。

 


 

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この記事のキュレーター

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