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私の生理は正常?それとも異常?受診の目安をチェックしよう
友達と話していて「あれ?私の生理、大丈夫かな?」と心配になったことありませんか。
生理周期がバラバラだったり、生理期間が長かったり短かったり、出血量が多すぎたり少なすぎたり、我慢できないほど生理痛がひどかったり……正常な生理かどうか、気になるポイントをチェックしてみましょう。
私の生理、大丈夫?チェックリストでまず確認
生理をチェックするポイントは、4つ。「生理周期」「生理期間」「出血量」「痛みの程度」です。
1つずつ、チェックしていきましょう。
(1)生理周期
□ 生理周期が25日より短い、もしくは38日より長い
(2)生理期間
□ 生理期間が2日以内、もしくは8日以上続く
(3)経血量
□ 経血量が少なすぎる(ナプキンに付着する程度)
□ 経血量が多すぎる(1時間ごとにナプキン交換しないと漏れる)
(4)痛みの程度
□ 鎮痛剤を飲んでも身動きできないほどの生理痛
これらの項目にひとつでも当てはまったら要注意。ホルモンバランスの崩れや病気の可能性があります。
「正常」な生理はどんなもの?
(1)正常な生理周期は?
一般的には25~38日間が正常な生理周期だといわれています。
体調などにより多少早まったり遅れたりしても、生理予定日の前後2~5日程度のずれなら正常の範囲内ですので安心してください。
精神的なストレスで1週間ずれた、というケースも実際によくありますよね。
逆に、以下の症状がある場合は、婦人科を一度受診するようにしましょう。
・ひと月に複数回の生理が来る
頻発月経の可能性があります。ホルモンバランスがくずれる更年期女性によくみられます。そのほか、生理かどうか判別しづらい不正出血の場合もあるでしょう。
・生理周期が39日以上
稀発月経の可能性があります。生理が安定しない思春期は別として、成人女性で生理周期が39日以上の場合は心配です。排卵を伴った生理であればほぼ問題ありませんが、排卵がない場合は不妊症や無月経の原因にもなりますので、一度婦人科を受診しておきましょう。
(2)正常な生理期間はどれくらい?
生理期間は3~7日間が正常とされます。
子宮の大きさ、子宮口の大きさ、子宮を収縮させるためのホルモン量、子宮の位置などに出血期間は左右されます。それらにはすべて個人差があるため、人によって生理期間が違うのです。
生理期間2日以内を「過短月経」、生理期間8日以上を「過長月経」と呼び、何らかの異常があることも考えられますので当てはまる場合は婦人科を受診するようにしましょう。
(3)経血量はどれくらいが普通?
1回の生理での経血量は20~140mlといわれていますが、普段の暮らしの中で量ることはないですよね。
そこで目安としたいのは、ナプキンの交換頻度や生理日ごとの出血量。
一般的に出血量が多い生理2〜 3日目にナプキンを1時間ごとに交換しないと経血がもれてしまう、昼間でも夜用ナプキンでないと受け止めきれない、レバーのような塊がたくさん出てくるといった場合は、「過多月経」かもしれません。
反対に、ナプキンを1日に1~2回しか替えなくても済む、褐色のおりもの程度だったりというケースは「過少月経」が疑われます。
・過多月経の目安
ナプキンを1時間ごとに交換する、もれが心配で横になったり眠ったりするのが怖いほどの経血が出る場合は要注意。
・過少月経の目安
ナプキンを1日に1~2回しか替えなくても済むような場合、無排卵になっているかもしれません。
(4)問題のない生理痛、心配な生理痛
不要になった子宮内膜を体外に押し出すために、子宮を収縮させるプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。
このプロスタグランジンの分泌量が多いと収縮が強く起こるので、生理痛の原因になるといわれています。
プロスタグランジンには痛みを強める作用もあり、腹痛だけでなく腰痛、頭痛などを伴う場合もあります。
プロスタグランジンが原因の生理痛は、カラダを温めリラックスすることで緩和します。
病気が疑われるのは、日常生活が困難なほどの生理痛です。
起き上がれない、痛みで脂汗が出る、外出できない、などの症状がある人は要注意。
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気の可能性があるので、婦人科で検査してもらいましょう。
★今回のポイント★
・生理周期は25~38日、生理期間は3~7日が正常
・ナプキンをあてて不安がない程度の経血量は問題なし
・日常生活が困難なほどの強い生理痛は病気の疑いも
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
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