自分の体と向き合い、安全にスポーツに取り組むために大事なこと

スポーツをされる女性ならではの健康問題。こういったものは、どうすれば未然に防げるのでしょうか。
今回は、連載1回目に引き続き、牧野講平トレーナーによる『女性アスリートのためのコンディショニングセミナー』のレポートを通じて、スポーツに取り組む女性に是非知っていて欲しい知識をお伝えします。

連載第1回では、牧野トレーナーが講師を務めた『女性アスリートのためのコンディショニングセミナー』 より、まずは“女性アスリートならではの健康問題”に関してお伝えしました。

1回目コラムを読む:

試合に勝てるなら生理がこなくても… その考えに潜むリスクは?

スポーツ女子必見!“スポーツをする女性ならでは”の健康問題があることはご存知ですか?……

では、このような問題はどうすれば未然に防げるのでしょうか。

 

 

身体を大切に、安全にスポーツに取り組むためには?

牧野トレーナーはセミナーで3つの大事なポイントを教えてくださいました。

 

・自分の身体のリズムを知ること

・パフォーマンスの変化を把握すること

・異常を感じたら専門の医師に相談すること

 

まず、生理周期を自分できちんと記録・管理し、次の生理がいつ頃来るのかを把握することから始めなければなりません。

基礎体温(朝起きてすぐ、舌下で計る体温)を毎日計ることで、より正確に把握することが可能になります。

 

次に、生理前・生理中・生理後のうち一番調子が良いと感じ、最も高いパフォーマンスを発揮できる時期がいつなのかを把握しましょう。

一般的に生理後数日経った頃に一番調子が良いと感じる女性が多いそうですが、これも人によって異なるので主観的にどう感じるかが重要になります。

 

そして、来るはずの生理がなかなか来なかったり、生活に支障をきたすほどの痛みや倦怠感など重たい症状が続くなど、身体に異常を感じたら専門の医師に相談しましょう。

 

競技志向が強くなればなるほど「勝つためには仕方ないことだから・・・」と勘違いしてしまう女性も少なくありませんが、それは自分の身体からの立派なアラートなため専門の医師に相談する必要があるのです。

 

 

生理に伴うコンディションの変化

生理がきてもこなくても問題に繋がる場合があると聞くと、競技をするうえではどうしても煩わしいものだと捉えてしまうかもしれません。

生理直前や最中は思うように身体が動かず、大事な試合でベストを発揮できなかった、という経験を皆さんも一度はされているのではないでしょうか。

 

生理前から生理中、身体が重たいと思って実際に体重計に乗ってみたら、12kg増えているなんていうことは珍しい話ではありません。

しかしそれは身体に水分を溜め込んでいることが原因で体重が増加しており、むくんでしまうのもそのせいだということはご存知でしたか?

 

実はこのようにトレーニング強度の高低にかかわらず、生理周期に伴いコンディションに変化が表れるのはごく当たり前のことなのです。

ただ、そのことを理解してコントロールする術を知らない女性が多いのが現状です。

 

自分の身体を知り、上手に付き合うこと

競技をするうえで女性特有の身体の変化について正しい知識をもっているかどうかは非常に重要で、スポーツへの取り組み方も大きく変わってきます。

大事な試合に生理が被ってしまいそうな場合、「生理が被ってしまったら、本番でベストを発揮できないのでは・・・」と不安を抱える必要はなく、きちんと医師に相談しピルを処方してもらうことで解決することもできます。

 

本格的に競技に取り組む女性アスリートにも、趣味でスポーツに取り組む人にも共通して認識してもらいたいことは、「自分の身体を知り、付き合い方を模索することもトレーニング」だということです。

特に競技志向の強いアスリートは、正しい知識を備えることで充実した競技生活を送り、競技が終えた後の女性としての長い人生を豊かに過ごすことにも繋がります。

 

 

連載最終回の次回は、事前にルナルナユーザーから頂いた質問に対して、牧野トレーナーに回答頂きます。

普段、なかなか相談しづらい生理周期やコンディションの話に関してアドバイスがありますので、是非チェックしてみて下さい。

(次回の更新予定は2018426日です。)

 

★取材協力★

 

 

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<スポーツ女子向けコラム② の感想を聞かせてください>

 

この記事のキュレーター

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