もしかして更年期障害?更年期障害チェックリスト

更年期障害の症状は人によってさまざま。更年期障害と聞くと、閉経後に顔がほてる症状がでることを連想しがちですが、肩こりや腰痛といった症状で悩んでいたら思いがけず更年期障害だったということも。どのような症状があったら更年期障害を疑った方がいいのか、確認してみましょう。

気分がイライラ、腰が痛い…その症状更年期障害かも!

閉経の前後各5年(更年期)に起こる色々なカラダとココロの不調で、日常生活に支障をきたすほどの状態を更年期障害と言います。

閉経はおおむね50歳ぐらいで迎えることが多いので、一般的には更年期は45歳ぐらいから55歳ぐらいを指すことになりますが、人によっては閉経を40歳代前半や50歳代後半で迎えることもあるので、年齢だけで更年期障害かどうかを判断することはできません。

更年期障害と聞くと、顔や上半身がほてる「ホットフラッシュ」という症状をイメージする人も多いのではないでしょうか。

実に更年期の約60%の女性がホットフラッシュを経験するといいますが、ホットフラッシュはなく、その他の症状だけ現れる更年期障害の人もいます。

代表的な症状は、頻度の高い順に、肩凝り、疲れやすい、頭痛、のぼせ、腰痛、発汗、不眠などがあります。更年期障害の症状は千差万別です。

では、どのような不調があると更年期障害の可能性があるのでしょうか。

 

更年期障害 チェックリスト

1.  顔や上半身がほてる(熱くなる)

2. 汗をかきやすい

3. 夜なかなか寝つかれない

4. 夜眠っても目を覚ましやすい

5. 興奮しやすく、イライラすることが多い

6. いつも不安感がある

7. ささいなことが気になる

8. クヨクヨし、憂うつなことが多い

9. 無気力で疲れやすい

10. 目が疲れる

11. ものごとが覚えにくく、物忘れが多い

12. めまいがする

13. 胸がドキドキする

14. 胸が締めつけられる

15. 頭が重かったり、頭痛がよくする

16. 肩や首がこる

17. 背中や腰が痛む

18. 手足の節々(関節)の痛みがある

19. 腰や手足が冷える

20. 手足(指)がしびれる

21. 最近音に敏感である

(日本産科婦人科学会『生殖・内分泌委員会報告』2001より)

 

 

チェック事項に当てはまったら病院へ

チェック事項に当てはまっても、ガンや生活習慣病、ココロの病気などの可能性もあります。

● 更年期障害と間違いやすい病気

・ 高血圧

・ 低血圧

・ 貧血

・ 心臓の病気

・ 甲状腺の病気

・ うつ病

・ 統合失調症

・ 脳腫瘍による頭痛

・ 椎間板ヘルニアによる腰痛

・ 関節リウマチによる手指のこわばり

・メニエール病によるめまい

・降圧薬による顔面紅潮や動悸

 

チェックリストに数多く当てはまっても、更年期障害であると勝手に決めつけず、まずは病院を受診するようにしましょう。更年期障害と診断されれば、症状を軽減するための治療を受けることができます。

 

「そろそろ更年期障害がでる年齢だし、この不調は我慢するしかない」と考えるのは危険です。

まずは、更年期障害であるかどうかの検査を。原因がわかれば、対策は立てやすいものです。

正しいケアを行って、快適な更年期を過ごしましょう!

 

★今回のポイント★

・更年期障害のメジャーな症状は「ホットフラッシュ」という顔や上半身のほてり

・「ホットフラッシュ」以上に多いのは肩凝りや疲れやすいなどの症状

・不安やイライラなどココロの問題に悩まされることも多い

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

この記事のキュレーター

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