イライラ、不安……病気にもなり得る、ストレスってどんなもの?

生きていくうえで、だれもが少なからず受けているストレス。自分自身では、全く意識していなくても知らず知らずのうちにストレスがたまってしまい、病気になってしまった……ということもあります。
今回はそんな身近なストレスについて解説します。

ストレスってどんなもの?

ストレスという言葉は、元は物理学の分野で使われていたもの。

例えば、強い力(ストレッサー)で風船を押すと、風船が歪みます。その状態をストレス反応と呼びます。

この風船と同様に、外的要因(ストレッサー)により起こる、私たちのココロやカラダのさまざまな反応がストレスのサインです。

一般的にストレスと呼ばれているものの多くは、人間関係や仕事上の問題、家庭の問題などによる心理・社会的ストレッサーが原因といわれています。

 

ストレスによる症状ってどんなものがあるの?

ストレスにより引き起こされる反応(症状)は、心理面、身体面、行動面の3つに分けられます。

● 心理面でのストレス反応

不安を感じる、イライラする、気分の落ち込み、興味・関心の低下など

 

● 身体面でのストレス反応

頭痛、肩こり、食欲の低下、便秘や下痢、不眠、腰痛、目の疲れ、胃痛など

 

● 行動面でのストレス反応

仕事でのミスが増えてしまう、お酒や喫煙量の増加など

 

一時的な症状であれば、過度に心配することはありませんが、上記の症状が長引く場合には、過剰なストレス状態にあると考えられるかもしれません。症状が重い場合は、専門医に相談してみましょう。

 

ストレスによる症状が長引くとどうなる?

ストレス反応が長く続いて慢性化すると、気分が落ち込んでしまい、イライラや不安感がつのるなどの症状が出はじめ、最終的には「うつ」状態になってしまいます。

また、メンタルだけでなく高血圧や糖尿病、心因性インポテンツなど、身体的な病気に陥ってしまう場合もあります。

全てストレスが原因という訳ではありませんが、もしストレスが要因と診断された場合には、病気の治療とともにストレス状態の改善も行っていきましょう。

 

ストレスと上手に付き合っていくにはどうしたらいいの?

日常生活でストレスを感じると、人はそのストレスを緩和したり、解決するべくさまざまな工夫をしていきます。この対処をコーピングと呼びます。

コーピングにも種類があり、ストレスそのものに働きかけてストレスをなくす方法や、ストレスに対して自分自身や周りの人の助けによって解決する方法、自分の怒りや不安などの感情を、周囲の人に聴いてもらうことで解決する方法などが挙げられます。

このように、自分自身で解決しきれない、対処できないストレスに対しては、自分の中だけで深く考え込んでしまわず、周囲の人、家族に相談するといいでしょう。

それでも解決に至らない、頼れる人が周りにいないといった場合には専門家に相談することをおすすめします。不安や心配が全面に出ている場合には、まずはカウンセラーに相談しましょう。

 

生きていく上で、ストレスフリーになることはなかなか難しいもの。現代社会においては、ストレスと上手に付き合うことも大切な健康管理のひとつとなっているのかもしれません。

 

★今回のポイント★

・ストレスは人間関係や仕事上の問題などが原因になることが多い

・ストレスで引き起こされる症状はさまざま。長引くようなら病院へ

・コーピングを上手に行い、ストレスと付き合っていくことも大切

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

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