寝たいのに眠れない!国民病ともいわれる不眠ってどんなもの?

健康な生活を送る上で、重要な役割を果たす「睡眠」。人は睡眠をとることで疲れをとるだけでなく、免疫力や記憶力などさまざまな機能を強化しています。そんな大切な睡眠がうまくとれない不眠とは、どんなものなのでしょう?
今回は不眠の原因や自分でもできる解消法、病院での治療方法などを解説します。

不眠ってどんなもの?

不眠症など、睡眠に何らかの障害がある状態のことを「睡眠障害」と呼びます。

夜眠れないという症状(不眠)だけでなく、睡眠リズムが乱れて戻せない、日中の異様な眠気、就寝時の異常な感覚など多くの症状が「睡眠障害」です。

睡眠に障害がある状態が続くと、日常生活や社会生活に支障が出てくる場合があり、適切に対処することが大切です。

また、睡眠障害の状態が長期間続くと、うつ病や生活習慣病などのリスクも高まるといわれています。

 

不眠になる原因は?

不眠は精神的・肉体的な病気はもちろん、環境や生活習慣、薬などによっても引き起こされるといわれており、さまざまな原因が考えられます。

近年では、一般成人のうち約21%が不眠に悩んでいるという調査結果が出ているほど。

その背景として、高齢化、ライフスタイルの多様化、24時間社会になったことでの生活リズムの乱れ、ストレスなどが考えられています。

また睡眠障害は、いくつかの要因が重なっておこることも多くみられます。

まず、原因をしっかりと整理することが適切な診断と治療につながるでしょう。

不眠の原因として考えられる主な病気として、「睡眠時無呼吸症候群」、「むずむず脚症候群」、「睡眠時随伴症」、「概日リズム睡眠障害」などが挙げられます。

 

快適に眠るにはどうしたらいいの?

● 就寝時間にこだわらず、眠くなってから布団へ

眠ろうと意気込むとかえって頭が冴えてしまい、眠れなくなってしまうことがあります。

あまり就寝時間にこだわらず、自分の年齢に適した睡眠時間を設定しましょう。

 

● 同じ時刻に毎日起床し、昼寝は短めに

就寝時間にこだわらなくても大丈夫ですが、起床時間は毎日同じ時刻に設定しましょう。何時間寝られたかに関わらず、毎日〇時には起床すると決めることが大切です。

また、昼寝をしたい場合は午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝がおすすめです。

 

● 眠る時以外は布団で過ごさないこと

眠くなるまで布団で読書なども実はNG行動!

起床時も、目が覚めたらなるべく早めに布団から出て、眠る目的以外で布団を使わないようにしましょう。

 

● 寝室の環境を確認しよう

まず自分が寝ている環境が寝るために最適かどうかを確認しましょう。

明るい光は目を覚ます作用があるので、就寝前は間接照明のみをつけるなど、部屋の明るさを調整するのがおすすめです。

また、温度や湿度も季節に応じて適切に調整するとよいでしょう。

 

● 適度な運動と朝食をとることを心がける

睡眠と覚醒のリズムをしっかりと整えるためには、適度な運動を習慣づけることも大切。

また朝食をとると朝の目覚めを促すので、毎日の習慣にするといいでしょう。

 

それでも眠れない!病院での治療法とは?

寝つきが悪い、途中で起きてしまう、早くに目が覚めてしまうなどの症状がある場合、睡眠薬が処方されることもありますが、全ての症状に睡眠薬が処方されるわけではありません。

睡眠障害の原因となっている病気によって、その治療法は異なります。

睡眠薬が処方された場合は、用法・用量を守り、医師の指示に従って正しく服用することが大切です。

 

このように不眠症・睡眠障害とひとくちに言っても、原因も治療法も様々です。

快適に眠る方法を試してもなかなか睡眠障害が改善しない場合は、一度医師に相談してみましょう。

 

★今回のポイント★

・不眠症は睡眠障害のひとつで、その原因はさまざま!

・快適に眠るには起きる時間の固定も大切

・睡眠薬での治療は医師の指示のもと正しく行おう

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

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