さまざまな不調の原因に!冷え性はなぜ起こる?

多くの女性が悩まされている、冷え性。手足が冷たくなるだけでなく、肩こりや腰痛、むくみなどさまざまな不調をもたらします。
つらい冷えをどうしたら克服できるのでしょうか?

今回は、冷え性の原因や対策について解説していきます。

冷えは万病のもと

夏でも手足が冷たかったり、布団に入っても足が冷えてなかなか眠れなかったり――。

冷えに悩まされる女性は多く、最近では平熱が36℃以下の女性も少なくありません。

 

冷えが問題なのは、それがさまざまなカラダの不調を招いてしまうこと。

腰痛、肩こり、頭痛、むくみなどに加えて、放置すると免疫力が低下し、病気にかかりやすくなってしまうのです。

 

「万病のもと」ともいわれる冷え性。健康で元気に過ごすためにも、日々の生活を見直し、冷えを克服していきましょう。

 

冷え性を引き起こす原因とは?

冷え性とは、主に血液の循環が悪くなることによって引き起こされます。その原因は1つではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。

冷え性の原因(1) 筋肉量の不足、運動不足

カラダの中で最も多く熱を作り出しているのが、筋肉です。

女性が男性に比べて冷え性になりやすいのは、男性よりも筋肉量が少ないから。

運動不足になると、ただでさえ少ない筋肉量がさらに減ってしまい、冷え性が悪化してしまいます。

 

冷え性の原因(2) 自律神経の乱れ

カラダの中で熱を運ぶのが、血流です。

血の巡りが悪くなることによって、熱を運ぶことができなくなり、冷え性を引き起こします。

自律神経が乱れると、血管の収縮と拡張がスムーズに行われなくなり、血流が悪くなってしまいます。

生活リズムの乱れ、あるいはストレスなども自律神経の乱れにつながり、冷えを引き起こします。

 

冷え性の原因(3) 薄着や締め付けの強い服装

ミニスカートをはいて素足を出すなど、薄着をすることによってカラダの熱が奪われます。

また、締め付けの強い下着やカラダにぴったりとしたジーパンなども、血流が悪化して冷えを招きます。

 

冷え性の原因(4) 過度なダイエットなど食事の問題

カラダの中で熱を作り出すために、重要なのが食事です。

極端な食事制限を行うと、熱を生み出すエネルギー源そのものが不足してしまうため、十分な熱を作り出すことができず、体温が下がってしまいます。

 

これで撃退!冷え性の克服法

冷えはさまざまな要因が絡み合って引き起こされます。次の対処法を日々の生活の中に取り入れ、冷えを克服し、日々の健康を手に入れましょう。

 

1)筋肉量を増やして冷えを克服!

体内でエネルギーを産生してくれる筋肉。

冷えの克服、予防にはこの筋肉量を増やすことが、最大のポイントです。

特に鍛えておきたいのが、血流が低下して冷えやすい下半身の筋肉。「第二の心臓」とも呼ばれるほど、脚の筋肉は血液の循環を作り出す上で重要な役割を果たしています。

ウォーキングやスクワットを習慣にして、しっかりと鍛えていきましょう。

 

2)太い血管を温めて血流促進!

冷えを感じやすいのは手足などカラダの末端部分ですが、血流を促すにはむしろカラダの中心にある太い血管を温めたほうがより効率的です。

太い血管が比較的カラダの表面を走っている首、あるいは太ももの付け根部分を、カイロやマフラーを用いるなどしてしっかりと温めるようにしましょう。

入浴時には少しぬるめのお湯にしっかりと肩までつかることが大切です。カラダが温まる上にリラックス効果もあり、より血流が促されます。

 

3)食べ物でカラダを温める!

食事はカラダのエネルギー源。

カラダを温める食材を積極的に摂ることも大切です。

東洋医学の考え方では、白いものよりも色のついたもの(玄米、全粒粉のパン、黒砂糖など)のほうが、カラダを温めるとされています。

かぼちゃ、白菜、かぶ、みかん、ゆずなど冬に旬を迎える野菜や果物も、カラダを温めるといわれていますので、積極的に食べるようにしましょう。

さらには、ニラやニンニク、タマネギなどの香味野菜も、代謝を活発にし、カラダを温めてくれます。

 

★今回のポイント★

・冷えは、カラダの不調を招く

・女性は筋肉量が少なく、冷え性になりやすい

・血流改善のポイントは、筋肉量を増やすことと、太い血管を温めること

・冷え解消には食事も重要。カラダを温める食材を積極的に摂ろう

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

この記事のキュレーター

生理日管理ツールの決定版「ルナルナ」が生理にまつわる悩みから妊活・妊娠・出産・育児までの困った!をサポートする情報をお届けします。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ルナルナの最新情報をお届けします