冷え症は妊娠しにくいってホント?

昔から「冷えは万病のもと」といわれていますが、妊娠力にも影響していることをご存知ですか?
冷え症を放置していると、子宮や卵巣の機能が低下する可能性があります。それでは、甘く見てはいけない、冷え症と妊娠との関係についてご説明していきましょう。

 

冷え症と妊娠の関係性

体温が下がると、カラダは熱をのがすまいとして血管を収縮させるため、血行が悪くなります。

そうすると、子宮や卵巣の血流も悪化。酸素や栄養が行き渡らなくなり、老廃物の排出が滞ってしまいます。

こうして子宮や卵巣の機能が低下し、不妊の原因につながってしまうというわけです。

冷え症の改善方法

では、どのようにしたら冷え症は改善できるのでしょうか?そのポイントを5つに分けてご紹介していきましょう。

1) 食べ物・飲み物は常温orホットで

気候が暖かくなると、ついつい冷たい食べ物や飲み物を摂りがちですよね。

しかし、これらはダイレクトにカラダを内側から冷やしてしまう行動なのです。

そのため、冷え症を防ぐためには、常温か温かいものを摂るように心がけましょう。

 

2) お風呂では湯船に浸かる

帰宅が遅くなった時は、シャワーでお風呂をすませてしまう人も多いのではないでしょうか?

しかし、シャワーだけではカラダの芯から温まることはできません。38~39度くらいの少しぬるめのお湯に、20分くらいゆっくりと浸かるのがポイントです。

カラダが温まるだけでなく、ココロもリラックスできますよ。

 

3) カラダを動かす

体温を上げるには、運動も効果的!週に数回フィットネスジムや人気のヨガ教室に通ったりして、定期的にカラダを動かしましょう。

運動をする習慣がない人は、通勤する際に一駅分だけ歩いたり、エスカレーターやエレベーターは使わずに階段を使ったりして、意識的に日常生活の中でカラダを動かすようにしてみください。

 

4) お腹や足先は冷やさない

冷えやすいカラダの場所を直接温めることもオススメです。

お腹に腹巻を巻いたり、生足ではなくストッキングや靴下をはいたりして、お腹や足の冷えを防ぎましょう。腹巻も最近では、薄手でかわいいデザインのものも売られているので、インナー感覚で取り入れるといいでしょう。

 

5) 「首」がつく場所も温めよう

首、手首、足首など、「首」がつく場所は脂肪がつきにくく、皮膚のすぐ下を比較的太い血管が通っているので、この場所を温めると、温められた血液が全身をめぐり、効率よくカラダを温めることができます。

少し肌寒さを感じる日には、首にマフラーやストールを巻いて出かけましょう。手首まで隠れる袖が長めのカーディガンを着たり、靴下やレッグウォーマーで足首を温めたりといった工夫をして、全身の「首」を冷えから守りましょう。

冷え症改善の方法は、簡単に取り入れられるものばかりだったのではないでしょうか?

早速、今日からチャレンジして、妊娠しやすい健康的なカラダを目指したいですね!

 

★今回のポイント★

・カラダが冷えると血流が悪くなり、子宮や卵巣の機能が低下して妊娠しにくくなる

・温かい食べ物や飲み物で、カラダの内側から温める

・お風呂はシャワーだけですませず、ゆっくりと湯船につかる

・定期的な運動や、「首」を温めるファッションの工夫をするのも◎

 

この記事の監修
日本産科婦人科学会専門医 松村 圭子先生 

初回公開日:20176月12
最終監修日:2021921

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