読めば分かる!更年期のホルモン治療って?

ホットフラッシュをはじめ、肩こり、疲れやすさ、頭痛といった更年期障害の症状は、さまざまな治療方法によって和らげることができます。
今回は、まだあまり知られていない治療法「HRT(ホルモン補充療法)」に注目し、わかりやすく紹介します。

更年期障害の治療法「HRT(ホルモン補充療法)」とは?

HRT(ホルモン補充療法)とは、分泌が低下する女性ホルモンを薬で補う治療法です。

更年期障害は、卵胞ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急激に減ることで起こります。

HRTで少量のエストロゲンを補えば、減少スピードがゆるやかになるため、更年期のつらい症状を予防・軽減できるのです。

また、骨粗しょう症や動脈硬化、肌の老化の予防効果も期待できます。

HRTで期待できる効果

● ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)の改善
● 動脈硬化の予防
● 骨粗しょう症の予防
● 膣炎・性交痛の改善
● 気分の落ち込みの改善
● 肌のうるおいを保つ

HRTは保険が適用されるので自己負担も少なく済み、更年期障害の合理的な治療法として徐々に広がりつつあります。

HRTは特に以下に当てはまる人におすすめの治療法です。

● ホットフラッシュや発汗などの更年期症状がある人
● 骨量・骨密度の低下や骨粗しょう症を指摘された人
● 40歳未満で生理が来なくなった人(早発閉経)

 

HRT(ホルモン補充療法)を受けるまでの流れ

HRT(ホルモン補充療法)を受けたい場合は、まず婦人科を受診しましょう。

次のような流れで診察が行われます。

1.問診

生理の有無や過去にかかったことのある病気、現在の症状などを問診で確認します。

2.検査

問診の結果や状況に応じて、主に以下のような検査を行います。

● 身長・体重・血圧の測定
● 血液検査(女性ホルモンの数値・貧血の有無・肝機能の状態など)
● 婦人科検診(内診・超音波検査・細胞診など)
● 乳がん検診(触診、マンモグラフィーまたは超音波検査)

3.薬の処方

HRTを行っても問題ないと診断されたら、薬が処方されます。

薬は何種類かあるので、医師と相談のうえ、決定します。

 

なお、以下に当てはまる方はHRTを受けられない可能性があるので医師に相談してください。

● 乳がんにかかっている/かかったことがある
● 子宮体がんにかかっている
● 原因不明の不正出血がある
● 血栓症の病気にかかったことがある
● 心筋梗塞や脳卒中にかかったことがある
● 高血圧・糖尿病・肝障害がある

 

HRT(ホルモン補充療法)の薬の種類

HRT(ホルモン補充療法)は減少したエストロゲンを補う治療法ですが、子宮がある場合は子宮体がんを予防するため、黄体ホルモン「プロゲステロン」をあわせて使用します。

 

HRTに使用するホルモン剤には、経口剤(飲み薬)・経皮薬(貼り薬・塗り薬)の2タイプがあります。

HRTを始めたばかりの頃は、性器出血や乳房の張り・痛みが現れる場合がありますが、エストロゲンの作用によるもので、続けるうちに軽減されます。

 

更年期を快適に乗り越えるために

HRTを受けている間は、定期検診を受ける必要があります。

「ちょっと面倒だな……」と思うかもしれませんが、乳がん・子宮体がんから生活習慣病まで、さまざまな病気の早期発見にも役立ちます。

また、症状が改善して更年期が過ぎれば、HRTを終了することも可能です。

更年期の症状が気になりだした人は、まずは婦人科で医師に相談してみるところから始めてみませんか?

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

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