その頭痛、冷やすと逆効果かも!?頭痛タイプを見分けるポイントとその対処法

日本人の4割が悩んでいるとされる頭痛ですが、大きく分けて2つのタイプがあります。
頭痛のタイプによって原因も対処法も全く異なります。正しい知識を身につけて、つらい頭痛を改善していきましょう。

頭痛は2つのタイプに分けられる

日本人の4割が悩んでいるといわれる頭痛。

頭痛には、おもに「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2タイプがあります。

● 片頭痛

< 症状 >

発作的にズキンズキンと脈打つような痛みが現れるのが特徴。

頭痛だけでなく吐き気や下痢を伴ったり、音やにおい、光に敏感になることもあります。

また、チカチカした光が見えるなどの前兆が起こることも。

 

< 原因 >

脳の血管が拡張して炎症物質が発生し、神経が刺激されることによって起こります。

その要因として、ストレス、紫外線、低気圧、片頭痛を誘発するチラミンという物質が含まれているチョコレートやチーズ、赤ワインといった飲食物が挙げられます。

また、女性ホルモンのエストロゲンが大幅に減少する生理前から生理中にかけては片頭痛が起こりやすくなります。

● 緊張型頭痛

< 症状 >

痛みは片頭痛ほどではないけれど、締め付けられるような痛みや重だるい痛みが毎日だらだらと続くこともあります。

 

< 原因 >

首から肩にかけての筋肉が緊張して血流が悪くなることによって起こります。

精神的なストレスや肩こりが要因の場合が多く、長時間のデスクワークや冷えなどによって症状が起きやすくなります。

 

日常生活に支障をきたすほどの頭痛がある場合は?

「頭痛がひどくて寝込んでしまう」「痛みのために仕事を休んでしまう」・・・

それなのに、精密検査を受けても特に異常が見つからないのがこれらの慢性頭痛です。

 

日常生活に支障をきたすほどの頭痛が続く場合は、医療機関で相談をしましょう。

頭痛外来など専門外来を設けている病院もあり、頭痛のタイプに合った薬の処方や日常生活でのアドバイスなどが受けられます。

ただし、いつもと違う強い痛みがある、手足のしびれや筋力の低下などの症状を伴う場合は、何らかの疾患の可能性があるので、すぐに病院へ行くようにしましょう。

 

タイプ別 頭痛の予防と対処法

片頭痛と緊張型頭痛では、原因が違うように、対処法も全く異なります。

● 片頭痛

片頭痛の場合は、予防が大切です。

普段の食事で、片頭痛を起こしにくくするビタミンB2やマグネシウムをしっかり摂るようにしましょう。

ビタミンB2はレバーや納豆などに、マグネシウムはワカメやヒジキなどの海藻類に豊富に含まれています。

また、発作が起きたら、強い光や騒音などの刺激を避け、静かで涼しい場所で安静を保ちましょう。

頭部の痛む部位を冷たいタオルなどで冷やすのも効果的です。

 

● 緊張型頭痛

血行を改善するケアが中心となります。

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動、入浴、首や肩を温める、アロマテラピーなどでリラックスする、などがオススメです。

冷たい食べ物や飲み物は控えるようにし、カラダを冷やさないように。

片頭痛と違い、痛む部位を冷やすと血行が悪くなって逆効果になってしまうので注意しましょう。

 

患部を冷やすという行為が、症状を緩和することも悪化させてしまうこともあるのです。

自分の頭痛の特徴を見極めて、原因を知り、適切な対処法で症状を改善していくことが大切です。

自分でどちらのタイプか判断がしにくい場合は、症状が重くならないうちに医療機関を受診するようにしましょう。

 

★今回のポイント★

・頭痛は、おもに「片頭痛」と「緊張型頭痛」に分けられる

・片頭痛の原因は、血管の拡張

・片頭痛が起きた場合は、患部を冷やすと痛みが緩和される

・緊張型頭痛は血行の改善で予防を

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

この記事のキュレーター

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