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その食べ過ぎはココロの病かも!?知っておきたい過食症の症状
食べちゃダメだと思うのに食べるのを止められない……でもこれって誰にでもあること、そう思ってはいませんか?
でも、もしかしたらそれは治療の必要がある過食症かもしれません。
過食症になると、カラダにも色々なダメージが出てしまいます。本当はとても怖い過食症の症状を知っておきましょう。
食べ過ぎと過食症の違いって何?
仕事でストレスを感じて、ついついお菓子を一箱空けちゃって自己嫌悪、なんていうのは誰にでもあること。
しかし、食べ過ぎも限度が過ぎれば「過食症」という病気になります。
では、どこまでが病気ではなく、どこからが病気なのでしょうか。
わかりやすい過食症の目安は、「やせていない自分は醜い」という強烈な思い込みがあることです。
やせ願望があること自体は決して珍しいことではありません。でも、それが過ぎて、太らないために食べては吐く、体重が増えるたびに抑うつ状態になるなどとなったら、それはもう過食症という病気であり、治療が必要な状態です。
過食症のサインを見逃さない
過食症を示すサインには以下のようなものがあります。
・ 体型は、肥満でも痩せでもない
・ 1人でいる時や真夜中などに、大量の食べ物を短時間に食べることをやめられない
・ ストレスを感じるとやけ食いしてしまう
・ 食べている時だけはストレスを忘れられるが、食べた後に猛烈な自己嫌悪におちいる
・ 食べ過ぎると太ることが心配になり、無理に吐いたり、下剤を飲んだりしてしまう
過食症でカラダにはこんな症状が
食べ過ぎては嘔吐という行動を繰り返すと、胃酸で歯はぼろぼろになり、食道にも大ダメージを負います。
また、嘔吐や下痢によりカリウムが失われることで不整脈が出たり、食べ過ぎてしまったことで自己嫌悪に陥り、それがストレスとなってホルモンバランスが崩れて生理不順になることもあります。
過食症を治療するには意識改革が不可欠
過食症になると、ゆううつや不安感からむちゃ食いをしてしまうことが少なくありません。
過食の原因となるストレスをうまく解消する力をつけることが、この病気を治すうえで大切です。
過食症はココロの病です。
治療は心理療法が中心となります。過食症になってしまう人には、完ぺき主義の傾向や自己評価が低い傾向があると言います。
自己評価が低いことからダイエットを始めるものの、何かのきっかけで過食に走り、さらに自己評価が下がるという負のスパイラルにおちいってしまうことも。
治療では、何がきっかけで過食になってしまったのか、ココロの中を整理していきます。過食を生じさせる状況を把握し、それに対する対処行動を身につけていくことが大切です。
そして、必要に応じて、薬を活用したり、栄養指導なども行っていきます。
過食症と拒食症は実は同じ病気!?
過食症と同じような、食事に関連した障害に拒食症があります。
一見、食べない拒食症と過食症は全く逆のことのように思えますが、実は同じ病気を違う面から見たものに過ぎません。
その根底にあるのは、「やせていなければ美しくなれない」という強迫観念。
医学的には拒食症と過食症を併せて「摂食障害」と言い、過食と拒食を繰り返す人は珍しくないようです。
20代の女性に多いと言われている、過食症。
自分の意思に反して食べることを止められない状況が続いている場合、それはココロの病気なのかもしれません。
カラダへのダメージが深刻になる前に、心療内科で診てもらいましょう。
★今回のポイント★
・過食症はココロの病気
・過食と拒食を繰り返す人は珍しくない
・無理な嘔吐や下剤の乱用は、カラダへのダメージが大きい
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
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