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生理が止まらない!いつもよりも生理が長引いてしまうのはなぜ?
生理が止まらないことで悩んだことはありませんか?いつも以上に出血が続くと、「もしかして病気かも…」と色々と不安になってしまいます。このように生理が長引くことを「過長月経」と言います。
では、なぜ、長引く生理が起こってしまうのでしょうか? 生理がなかなか終わらない、その原因と対策をご説明します。
正常な生理期間はどれくらい?
ほとんどの人が4~5日で終わる生理ですが、8日以上続くことを「過長月経」と言います。
通常の出血量が8日以上続く場合や少量の出血が10日以上続いてしまう場合は、注意が必要です。
生理が止まらない原因(1) ホルモンバランスの乱れ
生理が長引く場合、まず考えられる原因は、ホルモンバランスの乱れです。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)と呼ばれる2つの女性ホルモンが分泌されることで生理が起こるのですが、何かの拍子にこれらのホルモンの分泌量のバランスが崩れてしまうことがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れてしまうと、生理が早く終わったり、反対に長引いたりするだけでなく、生理の周期が狂って生理不順になってしまうことがあります。茶色や黒い経血がだらだらと続く場合、ホルモンバランスの乱れが原因のことがあります。
生理が止まらない原因(2) 子宮の病気の疑い
だらだらと長く生理を繰り返している場合は、子宮などの病気を患っている可能性があります。
代表的な病気には、「子宮筋腫」「子宮腺筋症」「子宮内膜ポリープ」「子宮頸がん・体がん」などがあります。特に20~30代の女性に多いとされているのが「子宮筋腫」です。
「子宮筋腫」は、子宮筋層にコブ状の腫瘍ができてしまう病気です。大きさやできている場所によっては、生理が長引くだけでなく妊娠しにくくなる場合などあるので、注意が必要です。
病気の可能性がある場合のその他の症状
子宮の病気にかかっている場合、生理がだらだらと長引いてしまう以外にもさまざまな症状をともないます。経血がサラサラではなくドロドロしていたり、レバー状になった塊が出てきたりするほか、経血の量や色に異常が見られる場合もあります。そのほか、不正出血を起こす可能性もあります。
こういった症状がある場合、何かしらの病気が隠れている可能性があるので、婦人科・産婦人科で相談することをおすすめします。
生理と不正出血の違い
生理とは、妊娠していない場合に必要なくなった子宮内膜を子宮外に排出するための出血です。一方、不正出血は、この生理期間外に出て来る出血のことを指します。
不正出血は「器質性出血」と「機能性出血」の2つに分けられます。ホルモンバランスの乱れや過度なストレスなどが原因で起こるとされる「機能性出血」については、あまり心配することはありませんが、「器質性出血」の場合には、子宮筋腫などの婦人科系疾患を患っている可能性があるため、注意が必要です。
しかし、どちらの不正出血なのかは自分ではわかりにくく、生理と勘違いしてしまう場合もあるのが実状です。そのため、生理の経血量や生理日数がおかしいと思ったら、自己判断せずに婦人科・産婦人科で検査してもらうといいでしょう。
生理は女性のカラダのバロメーター
生理が正常であれば、経血は濃い赤色で、サラサラとしています。そして、25~38日の周期で訪れ、3~7日ほどで終わります。生理は女性のカラダが健康かどうかのバロメーターです。
カレンダーやアプリなどで生理スケジュールを管理しつつ、経血の色や量、状態に異常がないかどうかもチェックして、健康的な毎日を過ごすようにしたいですね。
この記事の監修
日本産科婦人科学会専門医 甲賀 かをり先生
初回公開日:2016年9月13日
最終監修日:2021年5月23日
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