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女性を取り巻く「P」の概念を変えていく!「Shift P」とは??
あなたは、「月経困難症」をご存知ですか?国内では推定800万人(※)もの女性が悩まされているというこの症状について、きちんと理解している人はまだまだ少ないかもしれません。今回は「月経困難症」の啓発活動および治療サポートを行なっている「Shift P」プロジェクトについてご紹介します。
※総務省統計局人口推計より。(2012年10月1日現在)
「Shift P」が女性の「P」を変えていく!
「Shift P」のプロジェクトは、『ルナルナ』を運営する株式会社エムティーアイと医療用医薬品等の流通を支える株式会社メディパルホールディングスが、2019年からスタートしたプロジェクトです。
「Shift P」が立ち上がった背景には、日本の女性を取り巻く現状があります。
日本では推定800万人以上の患者がいるとされている月経困難症。月経困難症とは、生理中やその直前から下腹部痛や腰痛、いらいら感などさまざまな不快な症状が表れ、学校や仕事に行けない、家事ができないなど、日常生活に支障をきたす程の重い生理痛のことをいいます。『ルナルナ』で行った調査(※1)では、半数以上の女性が日常生活に支障をきたす程の重い生理痛を経験しており、女性にとっては身近な疾患といえます。しかし、多くの女性が「生理は面倒なもの、つらいもの」と考え、そのつらさを我慢して、日々の生活を過ごすことが多いとも言われています。
生理痛の有効な解決方法のひとつに低用量ピル(以降、ピル)の服薬がありますが、日本では「避妊のためのもの」「副作用がつらい」などのイメージ(※2)が強く、社会においてその有効性や適切な服薬方法への正しい理解は進んでいない状況です。
2020年にルナルナで実施したアンケートでは、月経困難症と考えられる症状が仕事に影響していると感じている人が86.7%もいる一方で、ピルの服薬経験者は32.0%、現在服薬中という人は12.2%にとどまります。 (※3)
こんな現状を打破し、女性にもっと快適で自分らしい生活を送ってほしいと始まったのが「Shift P」です。「Shift P」の“P”には、「Pill(ピル)」や「Period cramps(生理痛)」、「PMS(月経前症候群)」、「PMDD(月経前不快気分障害)」など、様々な“P”の概念を「悩まないもの」へ変えていきたいという想いも込められています。
正しい理解の促進と、服薬フォロー
現在、「Shift P」では、月経困難症やピルに関する正しい情報発信、理解促進に加え、ピルの服薬支援も行っています。
ピルの服薬は、月経困難症の治療において有効な選択肢ですが、毎日飲み続けないといけない、吐き気や血栓などの副作用が心配などの理由で、せっかくの良い薬を効果的に服薬できなかったり、途中でやめてしまう女性も多いという現状があります。
「Shift P」では、ピルの服薬時間をお知らせする通知機能や、服薬中の薬剤に応じた知識提供、スケジュール管理機能、体調記録と振り返り機能などを、『ルナルナ』の「ピル(OC/LEP)モード」を通して提供することでピルの服薬を支援しています。
また、ピルを処方する医師とのコミュケーションをより円滑にするために、女性と医師をつなぐサービス「ルナルナ メディコ」を活用した、女性と医師双方をサポートする仕組みの構築も行っています。
様々な協力者とともに
この「Shift P」の活動には、監修医師として、東京大学 大学院医学系研究科 産婦人科講座 准教授 甲賀かをり先生、プロジェクト協賛として、月経困難症の治療薬を製造・販売している沢井製薬株式会社が参画されています。
さらに「ルナルナ メディコ」を導入しているクリニックの中でもこの活動に賛同し、ピルの服薬支援に積極的に取り組むクリニックを「アンバサダークリニック」と呼び、月経困難症の患者さんが安心してピルの服薬治療を続けられるよう、「ルナルナ」「ルナルナ メディコ」を利用した診療が浸透するような取り組みも行っています。
「Shift P」の取組に興味をもっていただけた方は、ぜひ特設サイトもチェックしてみてくださいね。
※1 『ルナルナ』によるアンケート(期間:2019/9/10~9/13 調査対象:10代~50歳以上の女性n=5,510名)
※2 『ルナルナ』による、低用量ピルのイメージについてのアンケート(期間:2019/9/10-9/13 調査対象:10代~50歳以上の女性n=5,402名)
※3 『ルナルナ』による、生理痛やPMSの仕事への影響とピルの服薬に関するアンケート(期間:2020/1/10~1/14 n= 2,094名)
プロジェクト監修
日本産科婦人科学会専門医 甲賀かをり先生
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