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不妊治療クリニック、情報の集め方のポイントを専門家に聞く
イラスト/岡田丈(vision track)
不妊治療をスタートしよう!と思っても、どこへ行ったらいいのか、悩みますね。
クリニックの選び方と心得として知っておくべきことを、妊活コーチの松本亜樹子さんに最新情報とともにアドバイスしてもらいました。
今回は「不妊治療クリニック選び“情報集め方”のポイント」についてご紹介します。
監修の先生
「はじめの一歩を踏み出す2人のための 不妊治療クリニック 選び方&心の準備ガイド」 #4
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2022-2023」
インターネットは賢く活用して
手早く情報を収集するにはインターネットでの検索はとても便利です。でも、キーワード検索しても、自分が欲しい正しい情報がダイレクトに出てくるとは限りません。また、もっともらしいデザインや構成で、根拠のない医学情報を流しているサイトもあります。信頼できるサイトかどうかをよく確認して利用しましょう。
SNSは同じ思いをしている同志を見つけやすく、不妊治療をしている仲間と出会うには向いているツールです。匿名だからこそ、安心して心情を吐露できる場合もあります。ただ、のめり込んで疲れてしまったり、ネガティブな気持ちに陥ったりしたら、少し離れましょう。インターネットは、必要な情報を賢く集めるツールとして活用してください。
運営は?誤字は?サイトの信頼度チェックポイント
サイトの信頼度を確かめるには運営者をチェック。そこがどんな団体なのか、ポリシーはどうかなどを見てみましょう。また、誤字脱字が多いサイトはチェック体制が甘いことを意味します。自分がふだんから信頼できる人がすすめるサイトを見るようにするなど工夫して選んで。
セミナーや説明会を利用
クリニックが主催する説明会では、治療に関する基礎的な内容や最新技術、治療全体の流れについての確かな情報収集ができます。オンラインセミナーを行うところも増えました。パンフレットを読んだだけではわかりづらい治療内容が、説明を受けることで理解が深まり、診察時間も有意義に使うことができるようになります。
カウンセラーの配備や妊娠後の連携も
不妊治療というと人工授精や体外受精などの西洋医学だけを思い浮かべがちですが、体質改善を含め、心身を健康な状態にすることも大切です。漢方や鍼灸などの東洋医学や理学療法などを取り入れたり、専門の心理カウンセリングが受けられたりするクリニックもあります。また、妊娠した場合に出産できる医療機関と連携ができているクリニックも安心です。
実際に行ってみることは大事!
情報収集の手段として口コミは非常に参考になりますが、それはあくまで個人の感想であることを忘れずに。たとえば、「医師が厳しい」と書いてあっても、自分には合うかもしれません。雰囲気がいいという評判でも、自分には合わなかったということも。やはり、自分たちで実際にクリニックへ足を運んで実感してみることが大切です。
不妊治療は、早く始めればそれだけゴールが近くなります。時間は待ってくれません。不妊治療を始めようと思ったときに、ためらうことや不安なことは、2人でたくさん対話をして乗り越えてください。
保険適用によってトータルとしての治療費は安くなります。背中を押してくれることを味方に、一歩を踏み出しましょう。
■監修
■イラスト/岡田丈(vision track)
■構成・文/関川香織
※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。
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