妊活中の2人「体と心の改善」って?日々の暮らしを総点検

不妊治療を始めると決めたら、最初に見直したいのが日々の生活習慣です。
「2人が心身ともに健康であることで、近い未来の妊娠、出産、子育てがうまくいく」と語る専門家が日ごろから心がけておきたい生活習慣をアドバイス。無理なく、楽しくがポイントです。

今回は、「日々の暮らしを総点検 体と心の改善」編です。
妊娠、出産、育児とこの後続く長い人生。体と心の不調は妊活期の今、改善の努力を。

監修の先生

妊活中の2人の体にいい生活習慣25」 #1
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2022-2023」

 

十倉先生からのアドバイス「不妊治療とともに体質改善を。妊娠の先にある子どもを産み育てるための長期的な体づくりが必要です」

不妊治療をスタートすると、どうしても妊娠することだけがゴールのように感じてしまいがちです。しかし、妊娠したらその後、子を産み、健やかに育てていくという長い物語が始まります。妊娠はその序章でしかないのです。

子どもが生涯にわたって健康に生きられるかどうかは、「母親が妊娠中に何を食べていたのか」が、深く関わっていることは既に解明されています。現在は妊娠する前、つまり妊活中に女性がどんな食事をとっていたのか、また男性の飲酒や喫煙習慣がどう精子に影響するのか、さらに男女ともにストレスの有無など、受精前の生活習慣が、子どもの健康にどのように関与するかの研究が進められています。

忙しく働く女性が増え、1日3回の食事が2回になったり、仕事のストレスを抱えて睡眠時間が十分に確保できない上、「妊活もしなきゃ!」と、精神的にも追い込まれるようでは本末転倒。家事をシェアしてみたり、忙しいときはワンプレートご飯で洗い物を少なくするなどラクにする工夫を。また、お風呂にゆっくり浸かったり、アロマの香りでリラックスする、ウオーキングや軽いストレッチを日々の生活に取り入れるなど、無理せずできることを2人で話し合い、始めてみるだけで、少しずつ変化が現れるはずです。妊娠体質に近づくためには、2人の生活習慣を今一度見直して、体と心の改善に取り組むことが何より大切です。

妊活中の今こそ、妊娠から出産、そして子育てという長期的な視点に立ち、家族みんなが生涯健康的に過ごすために必要なことを考える絶好の機会なのです。ここではそんな2人のヒントになるべく心得を紹介していきましょう。

【体と心の改善】西洋医学だけ頼らずに、自然由来の漢方による体質改善で健やかな赤ちゃんを育む体づくりを

「体が冷える、胃腸が弱い、気圧の変化で頭痛が起こる……などの不調は、漢方薬を処方してもらうのも一案。人によって合う、合わないがありますが、根本から体質改善をするために試してみる価値があります」(十倉先生)。

体の不調は妊活中に改善しておくことが、出産、産後の育児を心身ともにラクに乗りきる秘訣のようです。

【体と心の改善】毎日忙しく働く2人にとって、最大の敵は緊張=ストレスです!体と心を緩める習慣を見つけましょう

「緊張はストレスだけでなく、体の冷えを招くので、自分なりの対策法を知っておくことが大切です」(十倉先生)。

深呼吸をしたり、好きな香りをかいだり、入浴や体を温めるグッズを活用するなど、自分なりの対策法をいくつか見つけておくと安心です。

【体と心の改善】「こうしなきゃいけない!」という理想だけではなく、大切なのは現実と上手に折り合いをつける心の持ちよう

「食事はきちんととらなきゃいけない、仕事も迷惑をかけないようにしなきゃ……など、『こうしなきゃ』という思いが強いほど、できないときの罪悪感がストレスになります」(十倉先生)。

もっと自分の許容範囲を広げ、気持ちをラクにするためのマインドチェンジを心がけて。

■監修

十倉陽子 先生

■撮影/大森忠明
■スタイリスト/シダテルミ
■ヘア・メイク/榊美奈子
■モデル/SOGYON
■構成・文/飯田由美(BEAM)

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

▼『妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2022-2023』は、妊活から一歩踏み出して、不妊治療を考え始めたら手に取ってほしい1冊。

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この記事のキュレーター

妊娠・出産・育児の総合ブランド「たまひよ」。雑誌『妊活たまごクラブ』『たまごクラブ』『ひよこクラブ』を中心に、妊活・妊娠・出産・育児における情報・サービスを幅広く提供しています。


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