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【ルナルナ みんなの声】行こう、検診!3月1日~8日は「女性の健康週間」
3月1日からひな祭りの3月3日をはさみ、3月8日の国際女性の日までの8日間は「女性の健康週間」です。
女性の健康を生涯にわたって支援しようと、日本の産婦人科医によって定められました。そこで今回は「婦人科」をテーマにアンケートを実施。みんなの声が、婦人科を身近に感じてもらえるきっかけになりますように!
最初に婦人科を受診した経験があるかについてアンケートをとったところ、「現在、受診している」が22.6%、「過去に受診したことがある」が48.7%、そして「受診したことはない」が28.7%という結果になりました。
70%以上の女性が治療や検診、または相談など何らかの形で婦人科を訪れたことがあるようです。
婦人科にはみなさん生理痛など表立った不調を感じて初めて足を運ぶのでしょう。また乳がん検診と子宮頸がん検診に関しては、対象年齢になると自治体から無料クーポン券が送られることもあり、クーポン券をきっかけに婦人科を訪れた人も多いようです。
ちなみに婦人科の医師によると、女性は20代に入ったら、一度、婦人科検診を受けるのが理想的だそう。
年齢の早いうちに婦人科デビューしておけば、生理トラブルや妊娠などで悩みを抱えたときも、すぐに相談できるというメリットもありますね。
次は「受診したことはない」みなさんの本音を聞いてみました。
次に「受診したことはない」と答えた人に理由を訪ねてみたところ、「必要性を感じない」が31.3%ともっとも多く、「時間がない」が19.4%、「病気が見つかるのが怖い」が11.3%と続きました。
気持ちはもちろん分かります。何も症状がないのになぜわざわざ婦人科へ行かなくちゃいけないの?というのが本音でしょう。
しかし考えておきたいのが、「病気の発見は早ければ早いほどいい」ということ。
たとえば性感染症は、時間が経つと病状が悪化するうえ、パートナーにうつすこともありますし、子宮内膜症やがんなどの疾患の場合でも、早期発見で不妊や大ごとにならずに済むケースは多々あります。
そして「担当医が男性だと恥ずかしい」6.6%、「内診が恥ずかしい」5.8%とあるように、婦人科ならではの“恥ずかしい”という回答も無視できません。
不安を和らげるためにも、女医さんがいるか、病院はどんなところか、どのような診察なのかなど、あらかじめインターネットでチェックして病院を選ぶと良いでしょう。
友達に「いい婦人科知らない?」と聞くのもおすすめです。
続いて婦人科ではどんなことを診てもらえるの?という疑問にお答えします!
いまどんな婦人科の悩みを抱えているのかを尋ねたところ、もっとも多かったのは「PMS」で42.6%、次に「月経の悩み・痛み」が40.7%と続きました。
みなさん、生理に関して何か悩みがあるようです。こうしたPMSや生理についての悩みはもちろん、13.2%が回答した「子宮の病気」、「妊娠(13.2%)」、「不妊(11.4%)」も婦人科の診療範囲であることはあきらかです。
では28.2%が回答した「頭痛」や、「更年期(9.9%)」、またその他にあった「子育て不安(5.2%)」、「拒食症・過食症(4.0%)」、「骨粗しょう症(1.7%)」、「性暴力(0.2%)」などはどこで相談すればいいのかというと、じつは婦人科でOK。
「そんなことも?」と思われるかもしれませんが、女性の体と心についてどんなことでも相談できるのが婦人科なのです。
もし婦人科以外の診療が必要な場合でも、医師がきちんと案内してくれるのでご安心を。
婦人科はただ病気を治療する場所ではありません。病気に発展しかねない不安の種を取り除いたり、毎日を健康に、美しく過ごすためのアドバイスをくれたり、妊娠へ導いてくれたり、そんな女性の人生をまるごとサポートする生涯のパートナーでもあるのです。
次は女性の体についての常識問題。あなたは子宮と卵巣の正常なサイズを言えますか?
婦人科と上手につき合うには、体の声に敏感になることが大切です。
そのためにも女性の体がどういう仕組みになっているのか、何が正常なのかを把握しておくことは不可欠。
まずは女性の子宮の正常な大きさを知っておきましょう。
アンケートでは「握りこぶしくらい」が53.8%でもっとも回答者数が多く、「鶏の卵くらい」35.2%、「ピンポン玉くらい」9.1%、「野球のボールくらい」2.0%と続きました。
正解は「鶏の卵くらい」が正常な子宮のサイズ。
いずれは3kgほどの赤ちゃんが入るわりには小さい印象があります。しかしこの鶏の卵くらいの子宮が、妊娠後期には長さや幅が約6倍にも広がるというから驚きです。
子宮の筋肉は、人間の体の中でもっとも伸縮自在だといわれています。
子宮に引き続き、卵巣の正常な大きさもチェック!
みなさんの回答は「2~3cm」が70.2%とダントツで多く、「0.5~1 cm」が16.3%、「4~5 cm」が13.5%となりました。
正解は「2~3cm」!
ソラマメくらいの小さな卵巣ですが、女性の体の中でもっとも腫瘍ができやすい部分ともいわれているので注意が必要です。
最後に「子宮頸がん」についてみんなで考えてみましょう。
子宮の入り口にできる子宮頸がんが、若い女性に増えています。
ルナルナユーザーに子宮頸がんについて知っていることを聞いたところ、多い順から「検診で発見できる」が73.1%、「子宮頸がん予防ワクチンがある」67.1%、「1年に1回検診を受けるほうがいい」が62.5%という結果になりました。
70%以上の人が知っている通り、子宮頸がんは検診で早期発見できるがんです。
がんになる原因や過程が解明されているため、定期的に検診を受けることで、がんになる前の状態で発見し、治療することが可能です。
しかし進行すると子宮や卵巣を摘出する手術が必要になり、現在の日本でも年間3千人が亡くなっています。
原因の多くは、37.9%の人が知っていた「ヒトパピローマウイルス(HPV)」。
性交経験のある女性の約8割が一生に一度は感染するごくありふれたウイルスです。
多くの場合自然に体内から排除されますが、長期間感染が続くと、前がん病変を経て、数年~十数年後子宮頸がんに進む場合があります。
そのため、定期的な検診が重要なのです。
このHPVの感染を予防できるワクチンがあることを知っていますか?
日本では2011年から多くの自治体で、中学生・高校生を中心に、無料または少額の自己負担での接種が行われました。
2012年までに、300万人以上が接種を受けています。
2013年4月からは定期接種となったのですが、接種後の副反応ではないかと疑われるケースが報道され、2013年6月に、厚生労働省が積極的勧奨の一時中止を通達しました。
WHOなど世界の専門機関や、産婦人科医をはじめとする日本の専門家団体は、安全なワクチンであり、積極的勧奨の早期再開を提言していますが、現在のところ勧奨の再開に至っていません。
ルナルナが「子宮頸がんワクチンの接種は安全だと思いますか?」と聞いたアンケートでは、66.7%と半数以上の人が「いいえ」、20.8%の女性が「はい」と回答しています。
接種を考えている人は、産婦人科医などの専門家から、ワクチンの有効性とリスクの説明を十分に受けた上で、判断をしてほしいと考えます。
子宮頸がんは初期のころはほとんど自覚症状がありません。つまり早期に発見するには、検診が必須です。
パートナーがいるけれど、まだ婦人科にかかったことがない人や、久しくかかっていない人はぜひ、3月の「女性の健康週間」をきっかけに、自分の体を見直してみてください。
また、女性の健康週間中に全国で日本産科婦人科学会による市民公開講座が開催されます。
ぜひお近くの地域の講座に参加していただき、自分の体と心に関する理解を深めていってくださいね。
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