関連記事
がん検診のススメ① 特に女性が気を付けることって?
がんは、わずかな知識と行動で、大きく運命を変えられる病気です。
がんから身を守るためにぜひ知ってほしいことを全3回でお送りします。
※この記事は、がん対策推進企業アクション「がん検診のススメ第3版」より引用させて頂いております。
働き盛りに多い女性のがん
実は、仕事を持つ現役世代については、男性よりも女性の方が、ずっとがんになる方が多いのです。
これは、女性特有のがんである子宮頸がんのピークが 30代後半、乳がんのピークが40代後半にあるためで、子育てや仕事で一番忙しい世代にがんが多いということになります。
女性がかかるがんの中でもっとも多いのは、乳がん
乳がんは、女性がかかるがんの中でもっとも多く、乳がんだけで交通事故死の2倍以上の方が亡くなっています。
乳がんにかかる人はこの40年で約7倍に増加しています。
その理由として、食生活の欧米化に加え、少子化で妊娠経験が少なくなっていることなどにより、乳腺が女性ホルモン(エストロゲン)にさらされる期間が長くなっていることが挙げられます。
乳がんはセルフチェックができる!
欧米では、乳がん検診を徹底することで、実際に死亡が減ってきています。アメリカでは8割の人が受けている乳がん検診が、日本では4割程度。がん検診を受けてほしいものです。
また、乳がんは、カラダの外から自分で触って異常を確かめることができるがんです。
がんの中には1〜2割、どうしても検査が追いつかない、進行が速いがんがありますが、乳がんなら、セルフチェックができます。
乳がんが見つかったきっかけの実56%が、自己触診で異常を感じて病院を受診したことによるのです。がん検診を必ず受けた上で、自己触診も行いましょう!
自己触診の方法を紹介
月に一度、生理が終わった4〜7日後に行います。
習慣的に触れることで、自分のお乳の触り心地を覚えておき、なにか変わったら、迷わず専門医の診察を受けましょう。
①まずは、鏡の前で腕を上げ下げして、ひきつりなどの異常がないかを目でチェックします
②次に仰向けに寝て、指でつまむのではなく4本の指をそろえ、指の腹で軽く圧すようにして、しこり(硬い部分)がないかどうか、まんべんなく触れます。(鎖骨から肋骨の下まで、脇の下も含めて、広範囲を触れる)
③最後に乳首をつまみ、分泌液がないかチェック。
子宮頸がんの原因は、女性の多くが感染経験を持つ「ヒトパピローマウイルス」への感染
子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、ヒトパピローマウイルスへの持続的な感染が原因です。性体験がある女性の8割近くが感染経験を持ち、そのうちのごく一部のケースでがんを発症します。
性交開始年齢の若年化(いわゆる「性の解放」)に伴い、近年、 20代、 30代の若年層に子宮頸がんが急増しています。ですから、 20代から「がん検診」を受けること が特効薬になります。
子宮頸がんにはワクチンも開発されており、6〜7割の確率で感染を防ぐことができます(数百万回に1回、原因不明の重い副反応が報告され、積極的な接種勧奨は一時差し控えられていますが、女子中高生を対象にした公費助成もあります)。
ただし、ワクチンも万能ではないので、がん検診は不可欠です。ぜひ検診へ。
がん検診は、定期的に受けましょう
がんは、検査で見つけることができる1センチ大になるまでに、 10年から 30年という長い年月がかかります。
しかし、たとえば乳がんでは、1センチのがんが2センチになるのに、たった3回の分裂、2年弱しかかかりません。
乳がんの「早期」は2センチまでを指しますから、乳がん検診では、2年に1回、検診を受ける必要があります。
禁煙などの生活習慣の改善と、定期的ながん検診、この二段構えこそ、がんで死なないための特効薬です。
※この記事は、がん対策推進企業アクション「がん検診のススメ第3版」より引用させて頂いております。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
ルナルナの最新情報をお届けします