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もしかして…私も!?自分では気付きにくい、ワキガのセルフチェックをしてみよう
独特のにおいが気になる「ワキガ」。においの問題はとてもデリケートなものです。
自分で判断しづらいものですが、「もしかしたらワキガかも?」と悩んでいる人もいるかもしれません。
ワキガの原因、セルフチェック、治療法をあわせて解説します。
ワキガの原因は?
皮膚には「エクリン腺」と「アポクリン腺」と呼ばれる2種類の汗腺があります。
中でもワキガのにおいの原因になるのは「アポクリン腺」で、ワキの下や外耳道、陰部などに分布しています。
その汗に含まれる脂質やタンパク質が皮膚の表面にいる細菌に分解されることで、独特のにおいが発生するといわれています。
このアポクリン腺の発達には、遺伝的要素、性ホルモン、腋毛の量、ストレスなどが関係しているとされています。
もしかして、と思ったら…セルフチェックを
以下の項目に3つ以上当てはまる場合は、ワキガである可能性が高いと考えられます。
□ 耳垢が湿っている
□ 両親のどちらかがワキガである
□ 一日で衣類に黄色い汗ジミがつく
□ 腋毛が太い・濃い
□ 自分のにおいが気になる
□ ストレスが多いと感じる
□ 肉料理、脂っこい食事が多い
□ 足の裏のにおいがきつい
ワキガを改善するには?
● 食事
ワキガのにおいの原因のひとつであるタンパク質や脂質は、食事を見直すことで減らせます。
タンパク質を摂るなら、肉などの動物性よりも、大豆などの植物性を摂るなどしましょう。和食の食事を心がけると良いでしょう。
● タバコ
タバコのにおいが混ざると、ワキガのにおいがさらに不快になります。控えるようにしましょう。
● 衣服
ポリエステルなどの化学繊維は、においを増強するといわれています。綿などの天然繊維を着るようにしましょう。
● ストレス
物事を深刻に考えたり、緊張しすぎたりするとストレスが増し、自律神経のバランスが崩れて汗やにおいが増します。なるべくリラックスするように心がけましょう。
それでも難しければ、手術という選択肢も
食事などの生活習慣を見直してもにおいが強く、改善が難しい場合は、手術という選択肢があります。
手術はとても効果的な方法ですが、将来的に瘢痕(手術による傷あと)が残るなど、少なからずリスクもあるので、医師とよく相談してください。
手術にはいくつかの方法がありますが、軽〜中程度のワキガには「吸引法」、重度の場合「反転剪除法」が適用されます。
● 吸引法
皮膚を小さく切開し、アポクリン腺を吸引して除去します。傷あとや色素沈着を起こしにくく、術後の見た目を損ないにくい方法です。
● 反転剪除法
皮膚を4㎝ほど切開し、アポクリン線を直接取り除く方法です。取り残すことが少ないため、再発のリスクが低くなります。
ワキガの手術。気になる費用は?
保険診療を行っている病院やクリニックであれば、反転剪除法の場合、健康保険適用(3割負担)で両脇3万5千円程度と言われています。
自由診療の場合には30万円近くかかってしまうことがありますので、最初に保険を適用してもらえるか確認するようにしましょう。
手術は、2時間程度で終わります。そのため、日帰りで受けることができます。
独特の強いにおいがするワキガはとても悩ましいものです。生活習慣を見直し、専門の医師に相談しながらしっかり対策していきましょう。
★今回のポイント★
・ワキガの原因はアポクリン腺という汗腺にある
・食事などの生活習慣の見直しで改善されることもある
・においが強い場合、手術による治療が有効
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
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