関連記事
めまいや耳鳴りに悩んでない?すぐに病院へ行った方がいい場合とは
突然のめまいや耳鳴り。その不快な症状に、不安になった経験はありませんか?
今回は、めまい・耳鳴りの原因と対策について解説します。
めまいや耳鳴りに悩んでない?
めまいには大きく分けて2つのタイプがあります。
1. 回転性めまい
天井がぐるぐる回っているように感じるめまい。吐き気、嘔吐、耳鳴りなどを伴うこともあります。
2. 浮動性めまい
体がフワフワとして、宙に浮く感じのめまい。
耳鳴りとは、周囲に音がしていないのに、音がしているように感じる状態で、「キーンという金属音のような音」「せみが鳴くような音」「モーターが回るような音」など音の感じ方は人それぞれです。
耳鳴りは、耳の奥にある内耳の障害が原因とされますが、はっきりしたことは解明されていません。
めまいや耳鳴り。すぐに病院へ行った方がいい?
めまいも耳鳴りも、一過性のものですぐに治まれば心配ありません。何らかの病気がなくても、自律神経の働きの乱れで起こることがあるのです。
自律神経は、体温や血圧、呼吸、消化機能など生命を維持するために欠かすことのできない大切な働きを調節しているので、何らかの原因でその働きが乱れると、全身に様々な影響を及ぼし、様々な不調につながってしまうのです。
つまり、めまいや耳鳴りもその一症状である場合があるのです。
ただし、突然に起こる回転性の激しいめまいに吐き気や耳鳴りなどを伴う場合は、内リンパ水腫(内耳のいわゆる「水ぶくれ」)によって起こる「メニエール病」が疑われます。
また、突然片側の耳が聞こえにくくなり、耳鳴りや耳閉感(耳がふさがった感じ)を感じる場合は、「突発性難聴」が疑われます。
これらの症状が出た場合は、早期に耳鼻科を受診するようにしましょう。
特に突発性難聴は、発症してから1週間以内に治療を始めると、その後の症状の見通しが良いとされています。
また、浮動性めまいが起こった際に、頭痛や手足のしびれ、麻痺などを伴う場合は、脳出血や脳梗塞など脳の疾患が疑われます。
この場合は緊急を要するので、すぐに救急外来(脳外科)を受診する必要があります。
めまい・耳鳴りが起きた時に何をしたらいい?
1. ストレスケア
ストレスは、自律神経の司令塔である脳の視床下部にダメージを与え、自律神経の働きを乱してしまいます。また、メニエール病は、発症にストレスが大きく関わっていると言われています。
ストレスをためこまず、日々ココロにゆとりのある生活を心がけるようにしましょう。
1日30分でもよいので、リラックス&リフレッシュタイムを持ち、自分なりの方法で気分転換をはかるようにしてみましょう。
カラダとココロの“オン”と“オフ”の切り替えをすることが大切です。
2. 休息
睡眠不足や過労、心労が引き金となって、めまいや耳鳴りが起こることがあります。
日々睡眠を十分にとるように心がけてココロとカラダを休め、リセットするようにしましょう。
3. 規則正しい生活
自律神経は、不規則な生活で乱れてしまいます。やはり“オン”と“オフ”の切り替えが大切です。
朝は朝日を浴びて朝食をとる、夜寝る前にPCやスマホをいじらない、など“活動”と“休息”のメリハリを作り、生活のリズムを整えましょう。
めまいや耳鳴りが続くときは?
何らかの疾患が原因である場合は、その疾患に対する治療が必要ですが、自律神経の乱れが原因である場合は、日常生活を見直して改善することが大切です。
ただし、めまいや耳鳴りが何時間も続く、頻回に起こるようになる、というようなことなどがあれば、何らかの疾患がないか、医療機関を受診して診てもらいましょう。
その際は、下記のように症状が起こった時の状況をメモに書いて受診すると診断の手がかりになるでしょう。
① 何をしていたときに症状が起こったのか
② どのくらいの時間症状が続いたか
③ めまいはどのように感じたか(回転性か、浮動性か)
④ 耳鳴りは左右、どちらの耳で起こったか
★今回のポイント★
・めまいも耳鳴りも、一過性ものであれば心配なし
・めまい以外の症状を伴う際は、病気の可能性も。早めに受診を
・自律神経の乱れが原因の場合、日常生活を見直そう
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
ルナルナの最新情報をお届けします