経血もキレイに落ちる布ナプキンの上手な洗い方とは?

生理痛が少しでも軽くなればと使い始めた布ナプキン。でも、「使うたびに洗うのか、一日分をまとめて洗ってもいいのか」と迷う方も多いようです。丁寧に洗ってもなかなかスッキリ汚れが落ちないときは衛生面が心配ですよね。洗うのが億劫で布ナプキンを使い続けるのが嫌になってしまわないよう、今日は、手軽にキレイを保つ布ナプキンの洗い方をご紹介します。

■布ナプキンの基本的な洗い方

洗って何度も使えるのが、布ナプキンのメリットの一つ。デリケートゾーンに長時間触れるものですから、キレイに洗いたいですよね。布ナプキンは手洗いが基本ですが、慣れてしまえばそこまで大変ではありません。布ナプキン特有の汚れの種類を知り、洗い方の手順をしっかり覚えましょう。

●布ナプキンの血液汚れの特徴とは?

布ナプキンに付着する汚れには、経血のほかに皮脂や垢、汗などがあります。皮脂や垢、汗は通常のお洗濯で十分落ちますが、血液は落ちにくいと言われています。血液には色素やタンパク質が含まれているからです。また、血液汚れは時間が経つと乾燥して輪ジミが残ってしまいますので、使用済みの布ナプキンは、血液が付着した面を内側にしてたたみ、ジッパーつきの密封できる袋に入れて持ち帰ると良いでしょう。

●布ナプキンの洗い方(1)予洗い

まず軽く水洗いで血液を洗い流します。これを予洗いと言います。予洗いをせずにつけおきすると、血液が水に溶け出し布ナプキン全体が赤く染まってしまいますので、面倒でも予洗いは大切です。流水でさっと水洗いしたり、洗面器で押し洗いをしたりしても構いません。衛生面を考え、予洗いしたときの水はトイレに流す人もいるようです。

●布ナプキンの洗い方(2)つけおき洗い

予洗い済の布ナプキンを、バケツや洗面器につけおきします。重曹やバイオ洗剤などを先に容器に入れ、その後に水を注ぐとしっかり撹拌されます。その中に布ナプキンを入れておきますが、同居している家族がいる場合は、つけおき容器は蓋つきのものを選び、置き場所にも配慮したいですね。つけおき後に手洗いする場所や洗濯機に近く、洗面所などに置いておくと億劫さが軽減されるでしょう。

●布ナプキンの洗い方(3)手洗い

次のステップは手洗いです。手洗いが面倒な人やつけおきでほとんど汚れが落ちたという場合は、手洗いをせずに布ナプキンを洗濯機で洗っても構いません。手洗いに最適なのはバスタイムといわれています。お風呂には人肌程度のお湯もたっぷりありますし、カラダを洗うついでに布ナプキンも洗えるので効率がいいですね。熱湯だと血液中のタンパク質が固まってしまいシミになりますが、お風呂の温度は血液汚れを落とすのに最適。ゴシゴシこすり洗いをすると布を傷めてしまいますので、押したり揉んだり、優しく洗います。洗濯機がなかった時代のように足で踏み洗いするのもいいでしょう。使う洗剤は、一般的な洗濯石けんはもちろん、下着用の洗剤を使っても良いでしょう。布ナプキンのメーカーには専用のクリーナーを販売しているところもあります。

●布ナプキンの洗い方(4)洗濯機

しぼったときに赤い水が出なくなった布ナプキンは、洗濯機に入れてほかの洗濯物と一緒に洗えます。肌トラブルを起こしやすい人は、香りつきの柔軟仕上げ剤は避けた方がいいかもしれません。また、ほかの洗濯物と一緒に洗うのにどうしても抵抗がある場合は、丁寧に手洗いすれば洗濯機に入れず、そのまま干すステップに進んでも構いません。自分が心地よく、長く続けられる方法が一番です。

■布ナプキンの血液汚れが頑固な場合の洗い方

布ナプキンの汚れが手持ちの石けんや洗剤で落ちない場合は、布ナプキンメーカーが販売している専用洗剤を使う手もあります。布ナプキンや血液汚れの特徴を考慮して製造されているので、汚れ落ちの面で期待できそうです。

どうしても取れない血液汚れは、酸素系漂白剤を使うことができます。塩素系は布ナプキンの生地を傷めてしまいますし、肌トラブルの原因になってしまうことも考えられます。また、予洗いの血液が付着した状態で布ナプキンに酸素系漂白剤をかけたりすると、血液が変質してしまい、かえってシミの原因になります。漂白は、必ず洗った後の布ナプキンに行ってください。

■布ナプキンを洗った後の干し方や保管場所は?

布ナプキンを洗った後は、すぐに干しましょう。時間を置くと雑菌が繁殖し、においや布の変色の原因となります。化繊を含むデリケートなランジェリーは陰干しが良いとされていますが、布ナプキンは綿(コットン)や麻(リネン)などの自然素材で作られていますので、明るい場所に干して構いません。日光(紫外線)に当てることで、昔ながらの除菌効果も期待できます。

布ナプキンの保管場所は、清潔第一。下着と一緒に引き出しの中にしまう、トイレの収納棚の中で使い捨てナプキンの横に収納する、サニタリーショーツとセットにしてかごに入れて保管するなど、家族の目に触れないような配慮をしましょう。

洗って繰り返し使える布ナプキンですが、下着にも寿命があるように、布ナプキンにも買い替え時があります。ケバ立ちやシミ、肌触りが良くないといった、生地の劣化を感じたら新しい布ナプキンに替えましょう。ブラジャーやショーツを買い替えるタイミングで、布ナプキンも新調すると決めておくのも一つのアイデアです。

■予洗いから本洗いまで習慣づけると意外と楽ちん

手洗いと聞くと面倒くさいイメージがありますが、毎日の暮らしの中に無理のないかたちで取り入れると、布ナプキンのお手入れも大変じゃありません。布ナプキンはかわいい色柄のものも多いので、お気に入りを大切に使って、毎月の生理期間中を楽しめたらいいですね。

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この記事のキュレーター

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