生理中って運動しても大丈夫?生理と運動の知られざる関係!

ダイエットのために運動を日課にしているという人や、スポーツ好きの人にとって、生理中は運動しにくいところがありますよね。「やってもいいのかな?」と不安になっている人もいるかもしれません。でも、生理中は運動したほうがいい場合もあるのです。そこで、今回は生理中の運動について解説します。

生理中に運動しても良いの?

生理中は、カラダがだるく、激しくカラダを動かしてもいいのか心配になることがあります。

しかし、基本的には、生理中だからといって、絶対に運動を控えなければならないというわけではありません。

●運動は生理痛を緩和させる?悪化させる?

多くの女性たちは、生理中、生理痛に悩まされていることでしょう。子宮のあたりや胃腸、腰、頭などの痛みが続いたり、急に痛くなったりと、人によって症状はさまざまです。

このように生理痛が起きているのに運動をすると、かえって悪化するのでは?と不安になりますよね。

でも、生理痛がそれほど重くない場合、軽めの運動はかえって生理痛を和らげてくれます。もちろん、生理痛が重いときや、体調がすぐれないときは避けましょう。

●生理中の運動はココロとカラダに効果あり!

体調が良いのなら、生理中の軽めの運動はあらゆる面でプラスになるといわれています。

生理中は骨盤内に血が滞りやすいため、軽めの運動は血行を促進し、少しの生理痛なら軽減することも。

また、生理中は、体温が低下して冷えやすく、自律神経の乱れも起きやすくなります。すると情緒不安定になりやすく、イライラしたり、ふさぎこみがちになったりします。

そんなときに軽めの運動をすれば、精神的にもリフレッシュでき、爽快な気分になります。生理中の運動は、ココロへの良い影響もあるというわけですね。

ただし、ここで大きな注意点があります。それは、激しい運動を行うと、かえって生理痛を悪化させたり、無理をして運動をする心理的なストレスもマイナスになったりすることもあるということです。激しい運動が良くない理由を見ていきましょう。

生理中の激しい運動はNG!その理由とは?

生理中に無理をして運動をしたり、極端に激しい運動をしたりするのはよくありません。それは、カラダに無理がかかって生理痛や体調不良をより悪化させてしまうからです。また、生理時以外でも激しい運動を続けていると生理が止まってしまったり、次の生理が遅れてしまったりすることも。

●生理中にNGな激しい運動とは?

生理中にやってはいけない激しい運動とは、長距離マラソンや激しい筋トレ、お腹に強く力を入れるようなエクササイズなど。筋肉が激しく疲労するようなものはすべて避けたほうがいいでしょう。

●生理が止まったり、遅れたりする原因

激しい運動を続けると、カラダがエネルギー不足を訴えます。生理がなければ、妊娠ができないように、生理は赤ちゃんを作るための準備の一つ。生理中はもちろん、生理でない日でも激しい運動やスポーツを続けている女性は、生理が止まってしまう傾向があります。なぜなら、カラダが赤ちゃんを作る準備よりも、エネルギー不足による自分のカラダの危機を感じて、生理をストップさせてしまうといわれているのです。

●激しい運動で生理が止まったら…?

では、もし激しい運動によって、生理が止まってしまったらどうすればいいのでしょうか。やはり激しい運動はやめ、気持ち良い程度の軽い運動だけにとどめるのが先決です。

一般的に、「無月経」とは前回の生理から3ヶ月以上経っても生理がこない状態をいいます。このような状態になったら、早めに婦人科・産婦人科を受診しましょう。

実践しよう!生理中でもできる運動

生理中は軽めの運動なら、むしろいやな生理痛やブルーな気持ちを解決できる可能性があります。ぜひ次のような運動をしてみましょう。

●ストレッチ・ヨガ

全身を伸ばすストレッチ・ヨガは、血行を良くします。生理痛を和らげる効果も期待できます。特に骨盤周りを柔軟にするのがおすすめ。骨盤周りをゆるめて、歪みを解消するストレッチやヨガを行ってみましょう。

●ウォーキング

疲れ果てるほどに歩くのはNGですが、軽い散歩程度のウォーキングならオススメです。気分もリフレッシュできて、爽快になりますよ。通勤・通学時間に少し余裕をもって、一駅分歩いてみるのもいいでしょう。

生理中は軽めの運動を取り入れよう

生理中は、軽めの運動であれば生理痛など不快な症状の緩和に役立ち、カラダもココロもリフレッシュできます。運動は厳しく制限せず、ストレッチやヨガ、軽い散歩程度のウォーキングを実践してみましょう。もちろん、体調が悪いときや生理痛が重いときには控えて。

ただし、激しい運動はNGです。生理痛や不調を悪化させる可能性がありますし、続けていると生理が止まったり、遅れたりすることもあるからです。

自分の体調と相談しながら、ぜひお気に入りの生理中の運動を見つけて、生理中も快適に過ごしましょう。

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2016914
最終監修日:2022228

 

この記事のキュレーター

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