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生理が早まる理由とは?
生理の周期が多少ずれることは多々あると思います。どちらかというと、生理が早まることよりも、遅れることの方が多いのではないでしょうか?
しかし、気づけば、いつもよりも早く生理が来ている…というあなた。生理が予定日よりも前に起こる理由とは一体何なのでしょうか?
正常な生理周期は25~38日、予定日の前後2~6日程度のズレはよくあることで、この範囲内なら正常だといわれています。
しかし、生理が予定日よりも1週間、2週間も早く来てしまったら心配になってしまいます。生理が早く来た場合に考えられる原因と、その対策方法をご紹介します。
生理が予定日よりも早まる原因
生理が予定よりも1週間ほど早く来たのが1年に1度くらいであればそれほど心配することはありませんが、それが何度も続くような場合は、以下の原因が考えられます。
生理が予定日よりも早まる原因(1) 機能性出血
まず考えられるのが、機能性出血です。
機能性出血とは、子宮に明らかな病気がないのに起こる出血です。一般的には生理のリズムが整っていない10代や、閉経の近い40代後半以降の女性に多いとされています。
機能性出血が起こる主な原因は、脳や卵巣から分泌されるホルモンバランスの崩れで、生理予定日よりも前に出血を起こすことがあるといわれています。睡眠不足や乱れた食生活、不摂生などの日常生活から来る体調不良がある場合や、ストレスがたまっているときは、ホルモンのバランスが崩れやすくなります。
規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事、またストレス発散などを心がけましょう。それでも、改善の兆しが見られない場合は、一度、医師に相談することをオススメします。
生理が予定日よりも早まる原因(2) 無排卵
排卵が起こらない「無排卵」の場合は、女性ホルモンの分泌の変動によって子宮内膜が生理予定日に関係なく排出されることがあります。このときの出血を生理と勘違いして、「生理が早まったのでは?」思うことがあります。これも機能性出血の一種。
無排卵は閉経に近づいている場合に起こりやすいと言われていますが、ストレスによるホルモンバランスの乱れから生理不順になって無排卵が起こる可能性もあるので、その場合は、ホルモンバランスを整える治療を受けることをオススメします。
生理が予定日よりも早まる原因(3) 婦人科系疾患
出血の色が鮮やかな赤い色や赤褐色をしており、また量も多いなどの場合は、子宮頸がん・子宮体がん・子宮頸管ポリープなどの病気を患っている可能性があります。この時の出血は、生理が早まったのではなく、不正出血ですので、早めに医療施設で診察をしてもらいましょう。
生理が予定日よりも早まる原因(4) 着床出血
着床出血は生理ではなく、妊娠した場合に見られることがある出血で、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる少量の出血のことを指します。受精卵が着床するタイミングで起こるので、大体、生理予定日の1週間から数日前に着床出血が起こることから、生理が早く来たと勘違いされやすいのです。
この場合の出血は少量かつ2~3日程度で終わることが多いとされています。
生理が度々早まり、生理周期が短くなってきた場合は?
生理が早まることが度々あると、結果的に生理周期が短くなっていることがあります。
生理周期が24日以下の場合は、「頻発(ひんぱつ)月経」の可能性があります。頻発月経は、更年期などで卵巣の機能が低下したことから起こる無排卵や、ストレスや不摂生が原因のホルモンバランスの乱れなどが原因として考えられます。
一般的に女性は、40代後半から始まる更年期に入ると生理周期が乱れ、生理が予定日よりも早く来たり遅くなったりと不安定になるといわれています。40代前半から生理周期が早まることが多いと言われ、この生理周期が早まる時期がしばらく続くと、次は生理周期が長くなっていくパターンが多いと言われています。
30代でも生理周期が度々早まる場合はカレンダーやアプリを使って、生理周期を記録しながら生活習慣を見直してみましょう。
いずれの場合も、長く放置せずに医療施設を受診することをオススメします。
生理周期を正常な範囲に戻すためには
生理周期が早まってしまう原因は、あまり心配することのないものから、婦人科系疾患の可能性、はたまた更年期の可能性など、さまざまであることが、おわかりいただけたかと思います。
「自分の生理は大丈夫かしら?」と心配になった人は、ルナルナで生理スケジュールを管理して、自分の生理に異常がないかどうかを日ごろからチェックしてみてくださいね。
女性のカラダは、女性ホルモンのバランスが崩れているとさまざまな体調不調が起こりやすいといわれています。しかし、裏を返せば、女性ホルモンのバランスが良い時は、快適な毎日を過ごせます。
日ごろから、バランスのとれた食事をするように心掛けたり、夜更かしをせずに日付が変わる前には就寝するようにしたりするなど、規則正しい生活をしましょう。また、ストレッチ、ヨガなど定期的な運動を取り入れてカラダを動かすようにして、心身ともにストレスのない毎日を送ることも大切です。
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
初回公開日:2016年9月14日
最終監修日:2022年2月28日
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