生理が遅れてるときに考えられる原因とは?

「生理が遅れてる!もしかして妊娠?」とドキドキした経験を持つ人も多いのではないでしょうか。生理周期は25~38日が正常とされていますが、体調の変化やストレスなどによって、生理日が遅れてしまうことはよくあります。そこで今回は生理が遅れてしまう原因について、妊娠の可能性の有無別に探っていきます。

1~2日くらいの生理の遅れはよくあることなので、あまり気にすることもありませんが、3日、5日、1週間と遅れると、不安になりますよね。性交渉があった場合は、「もしかして妊娠…?」なんて、ドキドキしてしまうかもしれません。

では、なぜ生理が遅れることがあるのでしょう。

妊娠している場合とそうでない場合とに分けて、生理が遅れる原因をご説明します。

生理が遅れる原因(1)妊娠していない場合

通常、生理は排卵から14日後頃にに来るとされているので、生理が予定日よりも3日以上遅れている場合、その前の排卵が遅れていたと考えられます。この場合の生理が遅れる、すなわち排卵が遅れてしまう原因には、以下のことが考えられます。

●ストレス

女性のカラダに大きな影響を与えるものの代表格がストレスです。

そもそも生理とは、妊娠するために、脳にある間脳視床下部と下垂体というところから卵巣に向かって指令が出され、排卵が起こったものの、精子が来なかったり、受精しなかったりといった理由で妊娠しなかった場合に起こります。この間、脳視床下部は自律神経の中枢にあたるため、ストレスをためこんでしまうと徐々に働きが乱れ、排卵を起こす指令が正常に起こらなくなり、結果として生理も遅れてしまうのです。

●乱れた食生活やダイエット

次に大きく女性のカラダに関わっているのが、日ごろの生活です。

仕事が忙しいからといって、毎日コンビニ弁当やファーストフードばかりを食べていたら、きちんとした栄養は取りにくいですよね。さまざまなサプリメントを飲んでいたとしても、それで万全とは言えません。

栄養バランスが偏ったり、野菜が足りなかったり、ビタミンやミネラルが不足してしまうと、ホルモンバランスが崩れてしまう原因となります。また、ダイエットを目的とした、行きすぎた食事制限などもカラダに負担をかけるだけではなく、ストレスをためてしまう原因にもなりかねません。

食事の炭水化物や脂肪を少しだけ控えたり、適度な運動を定期的に行ったりして、カラダもココロもスッキリするようなダイエットを心がけたいですね。

●不摂生や睡眠不足

毎日忙しく暮らしていると、たまに「昨日は3時間しか寝てない…」というような話を耳にすることがあります。また、仕事の関係上、昼夜逆転の生活をしている人もいるでしょう。

夜の22時~2時の間は、成長ホルモンが分泌されると言われており、この時間に睡眠をとれていない人は、ホルモンバランスが崩れやすくなるとされています。夜更かしをして週末はお昼過ぎまで寝ているという場合も、体内時計が狂ってしまい、自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れたりする原因となります。

昔から「早寝早起き病知らず」ということわざもあるので、夜は夜更かしをせずに早く寝て、朝は早く起きるという規則正しい習慣を身につけましょう。

●ホルモンバランスの乱れ

生理が起こるには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが大きく関係しています。

これらの女性ホルモンの分泌には、上記で説明した「ストレス」「乱れた食生活やダイエット」「不摂生や睡眠不足」などの影響が出やすいため、身体的・精神的に負担がかかった場合、生理が遅れてしまいます。

また、引っ越しや転職など、生活環境が大きく変わったときにも、本人が気づかないうちに身体的・精神的な負担を受けていることもあるので、新しい生活がスタートしたときも注意したいですね。

●薬の副作用

胃薬、抗うつ薬などを服用している場合、副作用で下垂体からのホルモンの分泌量が変化することがあります。この結果、生理が遅れたり止まったりしてしまうことがあります。

もし、服用を予定している薬があれば、事前にホルモンバランスに影響を与えることはないか、また、体調にどんな影響があるのかなども確認しましょう。

すでに服用している薬があって生理が遅れている場合には、医師に相談すると良いでしょう。

 

また、生まれつきの体質で生理が遅れやすい人もいます。婦人科・産婦人科で超音波やホルモン検査をしてみてはじめて、体質や病気がわかることもあります。上記のような乱れた生活やストレスなども当てはまらないのに生理が遅れている場合、生活を改善しても生理の遅れが頻繁に起こる場合は、医師に相談するようにしましょう。

生理が遅れてる原因(2)妊娠している場合

生理が遅れるもうひとつの原因が「妊娠」している場合です。性交渉をしていて、生理予定日より1週間以上の遅れがある場合は妊娠している可能性があります。

通常の生理の遅れと妊娠をしている場合の生理の遅れの区別ですが、基礎体温を測っていれば、高温期が2週間以上続いていた場合は妊娠していると判断できます。しかし自覚症状で判断するのは難しいことが多いです。排卵後3週間目、予定生理日を過ぎて1週間目になれば、妊娠検査薬で陽性反応が出るようになるので、まずは自身で調べてみましょう。

生理が遅れてると思ったら生活習慣見直しを

生理が遅れて心配になったときは、それまでの自分の生活習慣がどんなものだったのかを一度、思い出すようにしてみてください。仕事がなかなか終わらなかったために連日終電で帰る日が続いていたり、飲み会が頻繁にあったり、新しい薬を飲み始めたり…生活の中の些細なことでも、知らないうちにはカラダは何かしらのストレスを抱えていることがあります。生活習慣を見直して、正常な生理が来るようにしたいですね。

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この記事の監修 
日本産科婦人科学会専門医  甲賀 かをり先生

初回公開日:2016年9月5日
最終監修日:2021年5月23日

この記事のキュレーター

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