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噂の真相を解明!セックスが美肌&ダイエットにいいって本当!?
巷で耳にする「セックスすると肌がキレイになる、やせられる」という噂。
恋をするとキレイになるという説もあるし、信ぴょう性がありそうな話ですが……。これらの説には、医学的な根拠はあるのでしょうか?
噂の真相を婦人科専門医の松村圭子先生にお伺いしました!
女性ホルモンが美肌やダイエットに影響
美肌やダイエットに効果的とされる説のなかでも、「セックスすると肌がキレイになる」というのはよく耳にする話。
この説が根強く残っている背景にはホルモンの働きが関係しているのかもしれません。
カラダの中では、少量で各臓器に大きな作用を及ぼす、100種類以上あるとも言われるホルモンが分泌されています。
例えば、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は美肌ホルモンとも呼ばれていて、肌の水分量をアップさせたり、コラーゲンの産生を促したりして肌のハリを保ちます。
成長ホルモンも細胞を修復する働きがあり、美肌、ダイエットに欠かせないホルモンとして有名。
セックスにはホルモンが深く関連しているイメージがあるため、美肌やダイエットに効くという説が誕生したと考えられます。
「セックスすると肌がキレイになる」説はひと昔前の話
ただ、残念ながら「セックスで肌がキレイになる、やせる」といわれていたのはひと昔前の話です。
セックスがホルモン分泌を促すという説には根拠がありません。
ホルモンは、セックスしたからといって分泌されるような単純なものではありません。
頻繁にセックスしていてもホルモンバランスが悪い人もいますし、していなくてもホルモンバランスがいい人もいます。
気をつけたいのは、「セックス=ホルモンバランスが整う」と信じて、無理をすること。
睡眠時間を削ってまでする必要もないですし、ココロの通わない相手と楽しくもないセックスをすることは、逆にストレスに。ホルモンバランスを崩す原因にもなるのでおすすめできません。
美肌、ダイエットのためには質のよい睡眠を
美肌やダイエット効果を求めるのなら、セックスより質のよい睡眠を得る方が効果的です。
よい睡眠は美肌や健康に欠かせない成長ホルモンの分泌につながります。
この成長ホルモンには、代謝を促進する働きがあり、肌の再生はもちろん、脂肪を分解して燃焼しやすくしてくれます。
就寝後3時間の間に訪れる深い眠りの時に最も多く分泌されるので、効率よく分泌させるためにも寝る前はリラックスして、深い眠りが得られるよう心がけましょう。
また、睡眠時間と生活習慣病や肥満との関係性に関する調査では、1日6〜8時間の睡眠をとっている人は早死にや糖尿病のリスクが少ないという結果が出ています。
夜12時までに寝て、朝6〜8時に起きるのが、美肌とダイエットに最適な睡眠サイクル。
そのほか、好きな香りを取り入れたり、寝具を肌ざわりのよいものにしたりするなど、睡眠環境を整えるのも手です。
質のよい睡眠をとりながら、美肌と健康的でスリムなカラダを目指しましょう。
★今回のポイント★
・セックスで美肌&ダイエットは根拠なし
・美肌&ダイエットが目的なら睡眠の質を上げることが近道
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
初回公開日:2017年8月14日
最終監修日:2021年5月7日
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