痩せたい!でも、自分のカラダは大切。ダイエットと生理不順の関係

テレビや雑誌では「ダイエット」に関する情報があふれています。美しい体型を維持したいという女性が多い反面、急激な体重変動により、「生理がこなくなってしまった」という声もよく聞こえてきます。今回は、ダイエットと生理不順の関係について紹介します。

過度なダイエットは危険!

若い女性の無月経の主な原因は「ダイエット」による体重減少とされています。

1ヶ月程度で5kgの減少、あるいは、元の体重の10%の減少は、無月経(3ヶ月以上、生理がない状態)を引き起こしやすい状態です。
ダイエットを始める前に、本当に痩せる必要があるカラダなのか考えてみましょう。また、短期間で体重を落とす過激なダイエットは絶対に行わないようにしましょう。

なぜ、ダイエットが無月経を引き起こすの?

生理周期は2538日間の範囲が正常とされており、排卵後約2週間で生理が起こります。つまり、規則正しく生理があれば、卵巣が機能し、排卵があるということ。

しかし、短期間に大幅に体重を落とすようなダイエットはカラダの負担となります。カラダが生命の危機を感じて、卵巣を休眠状態にしてしまうのです。
過激なダイエットは「痩せるし、生理がなくて楽だな」と喜んでいる人は、すぐにダイエットを止めましょう。無月経を放置しておくと、将来、不妊に悩むことになるかもしれません。

生理がないとカラダにどんな影響があるの?

女性ホルモンは、脳から骨や肌に至るまで全身に影響を及ぼします。
生理がない状態は全身の不調を引き起こします。ホルモンが不足すると老化が早まり、若くてもカラダは更年期を迎えたかのような状態に陥ります。

無月経自体は生命の危機に関わることではないですが、一度停止してしまった卵巣の働きを元に戻すのは、困難で時間がかかることを理解しておきましょう。

子供が欲しいと思った時に後悔しないため、ダイエットをする時は基礎体温をつけてホルモンバランスを確認しながら行いましょう。

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2015年4月2日
最終監修日:2021年10月24日

この記事のキュレーター

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