知っておきたい!「卵子凍結」はいつ頃までにしたらよい?有効性はある?

現代女性のライフスタイルは多様化し、複数の卵子を若いうちに採取・凍結保存しておく「卵子凍結」が注目されています。
「興味はあるけれど、今の自分に本当に必要?」と迷うのは当然で、どんなものか、まずは『知ること』が大切です。卵子凍結の有効性や勧められる年齢などについて、産婦人科医の岡田有香先生に伺いました。

 

卵子凍結はいつ頃までにしたらいい?

卵子凍結を行うには、まず診察や検査(卵巣・子宮の状態や病気の有無などをチェック)が必要です。その上で問題がなければ、基本的には、排卵を促す薬で複数の卵の発育を促す採卵卵子凍結という流れになります。また、一度に採れる卵子には個人差もあります。

 

「卵子の残存数には個人差があり、AMH検査で事前に予測できます。唯一、卵子の減少が止まるのは、妊娠・出産期です。よく言われる低用量ピルを服用していると卵子が減るのが止まるというのは間違いで、低用量ピルを服用しても、卵子を温存することはできません。卵子凍結では、本人が希望する個数と、採取できそうな個数を見ながら採卵回数を決めていく流れになります」と岡田先生。

 

岡田先生が示してくれたデータによると、28歳で20個の卵子を凍結した場合、子を一人授かれる確率は94%という報告があります。同じ数の卵子が採れたとしても、年齢により出産率は変わってきます。

30代前半までに卵子凍結をしておくことで、30代後半での妊活の費用・時間・精神的負担は3分の1になるとも言われています。

資料提供:グレイス杉山クリニックSHIBUYA

卵子凍結に向けて、できること

凍結する卵子の状態がよいほど、妊娠率や出産率は高まると考えてよいそう。加えて、できるだけ母体年齢が若いうちに凍結卵子を使うことも大切です。

 

また、卵子の質を保つために日常生活でできることもあります。

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ハースト婦人画報社が運営する各メディアが取材を重ねて得たセクシュアルウェルネスに関する知見を、複数の媒体で横断的に発信するプロジェクトが「WeSAY(ウィーセイ)」です。
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