天然の美容液、ホルモンのバランスを整えるために自分でできること

多忙な女性が多くなっている現代。ホルモンバランスが乱れて、不調を感じている人も多くなっています。ホルモンバランスを整えるためには、生活習慣の改善がカギ。食事や睡眠など、トータルで見直す必要がありますが、時間がなくても手軽に始められることはたくさん。まずはできるところから始めてみましょう。

ホルモンバランスが乱れると肌や髪にも影響

仕事にプライベートに多忙を極める、20〜30代の女性でホルモンバランスが乱れている人が増えています。

ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れ、その影響でホルモンバランスも不安定に。

PMSや生理不順などの症状が出る人もいますが、下記の症状が気になる人もホルモンバランスが乱れている可能性大です。

● こんな症状はありませんか?

・爪が弱くなってきた

・肌のハリがなくなり、シワが目立ってきた

・肌のシミが濃くなってきた

・肌の潤いがなく、カサつく

・髪がパサつき抜け毛も増えていきた

・フェイスラインのニキビが治らない

・肌や頭皮がべたつくようになった

 

女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は、肌や髪の代謝を促し、コラーゲンを産生。

コラーゲンは肌の弾力、潤いをキープし、髪のハリを保つなどの役割を担っています。

一方、もうひとつの女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」には、皮脂の分泌を促す作用が。

プロゲステロンの分泌が過剰になると、ニキビができやすくなったり、頭皮がべたついたりといった症状が現れます。

そのため、ホルモンバランスが崩れると上記のような症状がでるのです。

 

イソフラボンが含まれる、大豆食品を味方に

女性ホルモンは「天然の美容液」とも呼ばれています。

ホルモンバランスを整えて、心地よい毎日を過ごせるように生活リズムを整えましょう。

そのためには、毎食、女性ホルモンの材料になるタンパク質を摂ること。

タンパク質は、肉、魚、卵、大豆製品に含まれています。

特に、大豆製品には女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンも含まれているので積極的に摂りたい食品です。

朝食やランチは、コンビニのパンやおにぎりで簡単に済ませてしまうという人も多いのでは?

そんな時は、選び方に工夫を。

たまごサンドや納豆巻きを選ぶ、お茶を豆乳にするなど、タンパク質を摂るように意識しましょう。

 

ホルモン分泌に欠かせない、良質な脂質

「油は太る」というイメージを持っている人も多いはず。しかし、脂質も正常なホルモン分泌に欠かせない大切な栄養素。

ただし、どんな油でも良いというわけではありません。

スナック菓子やファストフードなどに使われている人工的な脂肪酸・トランス脂肪酸は避けたい油。

積極的に摂りたい油は、サバやイワシなどの青魚や、えごま油に含まれるオメガ3脂肪酸と、オリーブオイルなどに含まれるオメガ9脂肪酸です。

えごま油やオリーブオイルに塩とレモンを加えた、手作りドレッシングなどオススメです。

 

睡眠リズムは起床時間をまず整えることから

その他、キレイになるためには成長ホルモンの分泌も欠かせません。

寝入りばなの深い睡眠時に成長ホルモンが分泌されます。深い睡眠が得られるよう、ゆったりリラックスして過ごしましょう。

なかなか、睡眠のリズムを作れない人は、朝起きる時間を一定にするのがポイント。

また、仕事で夜遅くなる人も多いと思いますが、できるだけオンオフの区切りをきっちりつけること。

家には仕事を持ち帰らないで済むよう、日中に集中して取り組みましょう。

できれば、オフの時間は自分のココロがときめくことに、時間を費やして。

 

ホルモンバランスが整ってくると、朝すっきり起きられ、日中のパフォーマンスも向上し、オフの時間も十分取れるようになってくるはず。

生活習慣は、少しずつ改善していけば大丈夫。頑なにルールを守ろうとすると逆にストレスになるので、できる範囲で取り入れてみましょう。

 

★今回のポイント★

・ストレスや不規則な生活は、ホルモンバランスの乱れを招く

・タンパク質と良質な脂質を摂ろう

・オンとオフの区切りをつけよう

 

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

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