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あなたは気にしてる?生理不順は、カラダの不調のサインかも
ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる生理不順は、無排卵になる可能性があるだけでなく、カラダ全体の不調を知らせてくれる大切なサイン。今回は、正常な生理周期や生理不順の原因とその対処方法について学びましょう。
正常な生理周期って?
生理周期とは『生理が始まった日から数えて、次の生理が来る前日までの日数』のことをいいます。
28日周期が正常な生理周期といわれることが多いですが、日本産科婦人科学会では『25~38日の間で、その変動が6日以内』と定義されています。
生理周期が24日以内と短い場合には「頻発(ひんぱつ)月経」、39日以上と周期が長い場合には「稀発(きはつ)月経」と呼び、生理不順といわれます。
定期的に生理があれば大丈夫?
生理周期が正常ではなくても、定期的に生理が来ているから大丈夫!と思っている方は多いのではないでしょうか。
一見、正常な生理のように見えても、実は卵胞の発育・排卵・黄体の形成・生理までの一連の流れがスムーズにいっていない場合があるのです。
「無排卵月経」という言葉を聞いたことはありませんか?
「無排卵月経」とは、何らかの原因によって排卵は起きていないものの、卵胞ホルモンの作用により増殖した子宮内膜が剥がれ落ち、出血だけが起きている状態。初潮から間もなかったり、ホルモンバランスを崩しがちな更年期の方に多くみられます。
しかし、20~30代の方も油断は大敵。ストレスが引き金になる場合もあるのです。
この他、排卵後に良い黄体が作られず、黄体ホルモンの分泌量が少なくなってしまう「黄体機能不全」もあります。これは不妊や早期流産の原因にもなりますので、注意が必要です。
自分が排卵しているか、黄体機能が正常なのか不安ですよね。
その判断の目安になるのが『基礎体温グラフ』。
基礎体温グラフの変動から、排卵の有無や黄体ホルモンが十分に分泌されているかどうかを推測することできます。
しかし、すでに生理について何らかの不安があったり、不妊に悩んでいる方は、まずは婦人科で調べてもらうことをおススメします。
ホルモンバランスを整えるには
過度の疲労やストレス、行き過ぎたダイエットは、ホルモンバランスの乱れを招き、生理不順の原因になります。
また、ホルモンバランスの崩れは、生理だけの問題にとどまらず、自律神経の乱れにもつながり、全身の不調へ及ぶこともあります。
ホルモンバランスを整えるため、栄養バランスのよい食事、適度な運動、質のよい睡眠を心がけましょう。
基礎体温は、生理周期の予測だけではなく、ホルモンバランスに変調をきたしていないかチェックするのにも役立ちます。
今まで生理日の記録しかしていなかった方は、今日から基礎体温をつけ始めましょう♪
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
初回公開日:2015年4月2日
最終監修日:2021年4月21日
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