関連記事
意外と勘違いしている人が多い!おさらいしたい正しい避妊の方法
避妊するには、コンドームをつけてもらえばいいと思っていませんか?ただし、コンドームの場合は正しく使わないと避妊率が下がってしまう上、思わぬトラブルに見舞われる場合も。
避妊の知識は意外と勘違いしている人が多く、男性任せになってしまっていることも少なくありません。
ここで今、正しい方法をおさらいしておきましょう。
どの避妊法も100%ではない!
望まない妊娠を避けるため、なんとなく避妊をしていませんか?
避妊法には、いくつか種類があります。
例えば、コンドーム。男性用だけではなく、女性の膣内につける女性用コンドームもあります。ほかには、クリニックで子宮内に器具を入れる方法や、基礎体温を測り妊娠しやすい排卵日前後はセックスを避けるということも避妊法のひとつ。
残念ながら、100%確実な避妊の方法はありませんが、正しく行えば、100%に近い効果が得られるものもあります。
使い方に関する誤解が多いコンドーム
一番ポピュラーな避妊法と言えば、男性がつけるコンドーム。
正しく装着して使えば、避妊効果が高く性感染症も防げる優秀なアイテムです。
ただし、セックスに備えて女性が常にコンドームを携帯するのも現実的ではないし、男性に気を遣って「つけて」と言えない女性も多く、男性任せのところが大きい避妊法と言えます。
コンドームの使い方に関する間違った情報も広まっていて、「射精するときだけつければ大丈夫」「2回目は精子が少ないからつけない」「排卵日以外は妊娠しないからつけない」と言う人もいますが、これは大間違い。
精子は、挿入中に少しずつもれているカウパー腺からの分泌液にも存在します。挿入する前から、射精するまで完璧につけていないと、妊娠する可能性があるのです。もちろん、2回目であっても射精時には精子が排出されます。
また、排卵日以外でも妊娠する可能性はあるので気をつけましょう。
そのほか、挿入中にコンドームがとれてしまったり、やぶれたりすることもあるので注意。
ピルの服用で女性側が避妊をコントロールできる
コンドームは男性側の協力が必須の避妊法なのに対し、ピルは女性が主体的にできる避妊法です。
ピルとは、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)という2種類の女性ホルモンが入った薬のこと。
7日間服用を停止する21錠タイプ、または服用の習慣をつけるためプラセボ錠が7錠ついた28錠タイプがあります。
どちらも基本的には、毎日1錠ずつ飲むもの。その作用は、排卵を止める、子宮内膜を薄くして万が一排卵・受精しても着床しにくい状態にする、子宮頸管粘液を精子が侵入しにくい状態に変化させるというものです。
正しく服用すれば、100%に近い避妊効果が得られます。
そのほか、PMSや生理痛など月経トラブルを軽減するというメリットも。
薬なので副作用もあり、飲み始めは頭痛や吐き気、不正出血をともなう場合もありますが、飲み続けていると落ち着いてくるケースがほとんどです。女性の生活をサポートしてくれる薬なので、気軽に婦人科の医師に相談してみましょう。
もしもの時は、72時間以内のアフターピルで緊急避妊
コンドームもピルも、100%確実な避妊法ではありません。
避妊に失敗した可能性がある場合には、アフターピルという緊急避妊薬があることを知っておきましょう。
これは、ノルレボ錠というホルモン製剤でできた薬で、主として排卵を抑える作用によって妊娠を回避する薬です。
セックスしてから72時間以内に1錠飲むことで、緊急避妊ができます。
その妊娠阻止率は81%で、費用はクリニックによりますが15,000円ほど。できるだけ速やかに服用することが大切です。もしもの時のために、処方してくれる婦人科を事前に調べておきましょう。
★今回のポイント★
・コンドームは正しく使わないと避妊率が低下する
・ピルは避妊のほか月経トラブルの軽減にも
・セックス後、72時間ならアフターピルで避妊が可能
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
キーワード / keyword
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
ルナルナの最新情報をお届けします