生理の日数は何日が正常?意外と知らない女性のカラダのこと

生理日数が何日続くかは人によってまちまちです。ですが、女性同士の会話でもなかなか生理の話題にならないですし、自分の生理日数が長いのか短いのか、よくわからないですよね。今回は平均的な生理日数と、その異常からわかる病気について紹介します!

知っておきたい生理のこと

みんながどのように生理と付き合っているのか知る機会はなかなかないので、生理の日数が長めだったり短めだったりすると、「もしかして私の生理は何かおかしいのかな?」と不安になることもあるのでは?

ですが、まず前提として「生理にも個人差がある」ということを知っておきましょう!

生理というのは、妊娠に向けてふかふかになった子宮内膜を体外に排出する期間にあたるもの。

この排出は、2つの女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン(黄体ホルモン)によって引き起こされます。これらの分泌量の変化によって生理の日数や経血量が変化したり、生理中だけではなく、一ヶ月の間ずっと女性のカラダに変化をもたらしたりします。

このホルモンの分泌バランスによって、生理にも個人差が生まれるんですよ。

生理の平均日数は…?

正常とされる生理の日数は3~8日と言われていますが、生理の平均日数は45日だそうです。

生理の日数が1〜2日と極端に短い場合は「過短月経」9日以上ある場合は「過長月経」と呼びます。

こういった生理トラブルは、ストレスや過度なダイエットなどでホルモンバランスが崩れてしまった際に起きる一過性のものと、病気と診断される場合とがあります。

生理には個人差があり、年齢や生活環境などによっても変わるので一概には言えないのですが、一度だけ生理の日数が正常範囲から外れた、という場合は一過性のものと考えられます。ご自身の生活に無理がなかったか、振り返ってみてくださいね。

生理の日数が短い「過短月経」から考えられる病気

生理日数が12日で終わる過短月経では、卵巣機能の低下や子宮の発育不全、子宮内癒着などが疑われるといわれています。

卵巣機能が低下すると、「生理はくるものの、排卵を行わない」という「無排卵性月経」になることがあるようです。

排卵が行われないため、生理の日数だけでなく周期も短くなるという特徴があります。こういったことは健康な女性にもたまに起きることなのですが、頻度が高いという方は婦人科・産婦人科を受診されたほうが良いでしょう。

子宮の発育不全は、子宮内膜が薄かったり、子宮自体が小さかったりすることを指します。10代であれば発育途中ですので問題ありませんが、成熟した女性がこのような問題を抱えている場合は専門家に診てもらう必要があります。

子宮内癒着は、子宮の内側がくっついてしまうことです。流産、中絶、子宮筋腫に対する手術や分娩が原因となることが知られています。

そのほか、閉経が近くなる年齢では卵巣機能がゆるやかに低下し、こういったトラブルが起きることもあります。それは自然なことですので、心配しないでくださいね。

生理の日数が長い「過長月経」から考えられる病気

生理が9日以上続くのは、子宮や卵巣に異常があると考えられます。

40代女性に多いのが、子宮筋腫です。これは良性腫瘍なので自覚症状がない場合も多いそうですが、生理痛が重い、貧血を指摘されてこともある、という方は一度検査してみることをオススメします。

その他に、子宮腺筋症も考えられます。これは、子宮全体が大きく、硬くなってしまうもので、かなりの生理痛を伴い、経血量も増えます。

どれも貧血の原因となりますし、不妊の原因にもなりうるものなので、心当たりがある方は早めに婦人科・産婦人科を受診してくださいね。

生理日数を短くする方法ある?

正常な生理日数(3~8日)でも、もっと短くなればいいのになあと思う人は多いと思います。

生理の日数を意図的に短くすることはできるのでしょうか?

結論から言うと、生理自体の日数を短くすることはできません。
ですが、子宮内膜がはがれおち出血も終わったあと、それを体外に出すのが長引いているだけという場合は、「使い切りビデ」で膣内を洗浄してしまうという手があります。

「使い切りビデ」は薬局などで簡単に手に入り、終わりかけのダラダラとした経血をすっきり洗い流してくれます。

生理は女性の健康をはかるバロメーター

女性ホルモンによって体調を左右される女性のカラダ。

普段はなんとなくスルーしてしまうちょっとした体調不良も、生理の時に顕著に現れてはじめて気がつくということもあると思います。

生理の状態は、日数だけでなく経血量や色などでも見て取れるので、少し気にして観察してください。いつもと違うな、と思ったら、それは女性のカラダからのSOS信号。婦人科・産婦人科を受診したり生活を見直すなどして、カラダをいたわってあげてくださいね。

この記事の監修 
日本産科婦人科学会専門医  甲賀 かをり先生

初回公開日:2016年7月20日
最終監修日:2021年5月23日

この記事のキュレーター

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