専門家が教える「若いパパママ向け、オススメ貯蓄テク2選」

何歳で子どもを持ったのかによって、人生設計で気を付けるポイントはずいぶんと異なります。今回は10代、20代で子どもを持った「若いパパママのマネープラン」についてお金の専門家 氏家 祥美さんにお話を伺いました!

いま頑張れば将来はラクになる

10代、20代で子どもを持った、若いパパママの特徴は、以下です。 ○元気で体力がある ○これから長く働ける ×いまお金がない 若くて元気なパパママは、子どもと一緒に身体を使って遊んだり、子どもが大きくなっても兄弟姉妹のように仲良くできたりと、いろんなメリットがあります。 しかし、年齢の高いパパママに比べると、毎月のお給料はまだ高くありませんし、貯金もほとんどできていないことが多いため、お金の面では何かと苦労しがちな傾向があります。 お金の管理で重要なのは、毎月の収入の範囲内で生活をすること。お金が足りないからとクレジットカードのリボ払いやローンを利用すると、利息の支払いが積み重なって生活がどんどん苦しくなってしまいます。カードは使わずに、とにかく現金でのやりくりを心がけましょう。

貯蓄テク1: 5つの封筒で家計のペース配分できる、袋分け家計管理

限られたお金のなかで、月末までやりくりして生活するのはけっこう大変ですよね。 お給料が入ったら美味しいものを食べたいし、お米やお酒やシャンプーなどいろんなもののまとめ買いもしておきたい、そんな風にしていると月の前半についついお金を使い過ぎて、次の給料日前には生活が苦しくなってしまいがちです。 そこでオススメしたいのが、5つの封筒を使った袋分け家計管理です。 袋分け家計管理 イメージ:5つの封筒を使った袋分け家計管理。4月は4月の各週に、5月は5月の各週に封筒が1つずつある。 給料日がきたら、そのうち口座に残すべきお金(家賃や水道光熱費、保険料など口座から引き落としになるお金の合計額)を残して、1か月の生活費をまとめて引き出します。そして、5つの封筒に5等分して入れておきましょう。 1か月の予算が7万5000円なら1万5000円ずつ、1か月の予算が10万円なら2万円ずつ封筒に入れておき、週の初めに封筒からお財布にお金を移して、1週間その範囲内で生活しましょう。 食費やレジャー費、洋服代、子ども費など、何にお金を使ってもその内訳は細かく記録する必要はありません。買い物をしたらレシートを必ず受け取って封筒に入れておけば、家計簿代わりにもなりますよ。 この袋分けはとてもかんたんな方法ですが、3つの効果が期待できます。 (1) 月末から月初まで同じペースでお金を使える (2) 5週目のお金が余ったら貯金に回せる (3) レシートを入れた封筒が家計簿代わりになる

貯蓄テク2: 「児童手当の積立」で教育費を計画的に貯める

現金 子どもが生まれた時から準備を始めたいのが将来の教育費です。子どもが小さいうちは、習いごとや幼稚園代などが気になりますが、教育費のうち一番お金がかかるのは大学進学費用です。 私立大学に進学した場合には4年間で約530万円、国立大学で約270万円がかかります。金額が大きいだけに、子どもが大きくなってから慌てて貯め始めるのでは間にあいません。子どもが生まれた時から、18歳を目指してコツコツと準備を始めましょう。 そこで私がファイナンシャルプランナーとして教育費の貯蓄テクでオススメしたいのは、「児童手当の積立」です。 国からもらえる児童手当は、子どもが0-2歳のときに月額1万5000円、3歳から小学校卒業までが月額1万円(第3子以降は1万5000円)、中学校3年間には1万円がもらえます(所得制限あり。詳しくは図表を参照ください)。 これらをすべて貯蓄すると、児童手当だけでも200万円以上のお金を貯めることができます。 <児童手当の概要> 児童手当の概要 ※所得が一定以上ある場合には、一律5000円を支給。子ども2人を扶養する場合、目安は年収917.8万円(所得698万円)で、夫婦のうちどちらか高い方の年収で判定する。 児童手当の振込月は、6月、10月、2月の年に3回。4か月分ずつまとめて振り込まれる児童手当を「もともと無いもの」として手を付けないで貯めていきましょう。パパママの年収がだんだん上がってきたら、児童手当積立にプラスして、お給料からも教育資金を貯めるようにしていきましょう。

まとめ

本日は、袋分け家計管理と国からもらえる児童手当をご紹介しました。上手にお金のやりくりと貯蓄を行い、将来にしっかりと準備をしていきましょう。

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この記事のキュレーター

ファイナンシャルプランナー・ハートマネー代表。子育て主婦、FP会社役員を経て、2010年より現職。個人相談、講演、書籍執筆等を通じてマネー・ライフプランの知識を普及している。「いちばんよくわかる!結婚一年生のお金」ほか著書多数。「人とお金を最大限に活用した私らしい暮らし」を研究すべく、2016年よりお茶の水女子大学大学院に在籍。


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