どんどん太りやすいカラダに!?間違いだらけのダイエット

ダイエットで体重ばかりに着目するとリバウンドしやすいばかりか、生理もストップして妊娠力も低下。間違ったダイエットを繰り返すと、体脂肪の多い不健康なカラダになってしまいます!
正しいダイエットとは、筋肉の量を減らさず体脂肪を減らすこと。今回は、健康的にスリムなボディになれる方法をご紹介します。

食べないダイエットは太りやすいカラダをつくる

「スリムなカラダ」を追求するあまり、間違ったダイエットでカラダを壊す人が増えています。

間違ったダイエットとは、食事を抜いたり極端な食事制限をしたりしてカラダに過度な負担がかかるもの。

食事量を減らすことで、体重は比較的早く減りますが、必ずリバウンドします。

それは、体重減少とともに筋肉量も減り、基礎代謝が低下してしまうため。

つまり、カラダがカロリーを消費しにくい状態になっているため、通常の食事に戻しただけで太ってしまうのです。

これは、痩せにくく太りやすいカラダになってしまっている証拠でもあります。

 

リバウンドを繰り返している人は、その度に筋肉量を減らし、脂肪を蓄積しているので、どんどん体脂肪の比率が増えている状態。

骨も弱くなり、将来の妊娠力にも影響を及ぼします。

 

極端な食事制限で生理が止まると妊娠力が低下

カラダはその人が食べたものでできています。

必要な量の食事を摂らないと、女性にとって大切なホルモンの分泌にも悪影響。

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)がうまく作られない状態になるので、生理周期が乱れます。

ひどい場合には、生理が止まる場合も。

これは、あまりにも食事量が少なくカラダが生命の危機だと判断したためです。

まず命に関わる機能を優先的に働かせようとして、生理をストップ。

食事量を戻せば、生理がすぐ戻ると考えがちですが、実際には生理が止まった期間の倍以上、治療に時間がかかります。これは、妊娠力の低下にも大きな影響が。

女性のカラダは、思っている以上にデリケートです。短期的な結果を求めるのではなく、長期的な目標を立てて、健康的なカラダづくりをしましょう。

 

1ヶ月 -1〜2kg。体重の適正な落とし方

● 余分なカロリー摂取を控える

普段から食べ過ぎの人は、まず量を減らし、バランスのとれた食事を目指しましょう。スイーツやスナックなどは、控えるようにしましょう。

 

● 体重ではなく、体脂肪を意識する

健康的に痩せるためには、ただ体重を落とすのではなく、体脂肪を落とすことにフォーカスすべき。

カラダに負担がかからない最適な減量ペースは、1ヶ月に12㎏。

これ以上のハイペースは、筋肉量の減少やリバウンドの原因になってしまいます。

 

体脂肪1kgは、7,200kcalに相当。

例えば、1ヶ月に2kg減量するためには、14,400kcalを減らす必要があります。

1日に換算すると、約480kcal。この半分を食事で減らし、残りの半分は運動などで消費カロリーを上げることによって調整するのがオススメです。

食事220kcalの目安は、お茶碗1杯の白米(140g)や、チョコレート1枚弱。運動だと、早足のウォーキング1時間程度です。

 

● 適度な運動で太りにくいカラダを

運動より食事で調整する方が簡単ですが、運動は筋肉量を増やす効果があります。

代謝が上がると痩せやすくなるだけでなく、同時に太りにくく健康的なカラダになります。

運動の時間をわざわざとらなくても大丈夫。「かかとを上げて階段を上る」「大股で歩く」といった日常のちょっとした工夫でカロリー消費はアップします。

この“ちょこちょこエクサ”を積み重ね、1日でウォーキング1時間程度のカロリーを上乗せできるようにしましょう。

 

★今回のポイント★

・食べないダイエットはリバウンドする

・無理なダイエットは妊娠力に影響する場合がある

・最適な減量ペースは1ヶ月に12kg

・食事と運動、両面からのアプローチを

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

この記事のキュレーター

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