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自然に痩せる!?ダイエットをするなら生理後が狙い目!
「ダイエットしているのに痩せない!」それはもしかしたら、痩せにくい時期かもしれません。生理周期には痩せやすい時期と痩せにくい時期があります。ダイエットに向いているのは生理後。
女性がもっているカラダのサイクルを理解して、ストレスが少なく効果的なダイエットでキレイになりましょう!
カラダをコントロールしている女性ホルモン
毎月やってくる生理。はじまると憂鬱ですが、生理が来ないとそれはそれで心配だったりしますよね。
当たり前に感じてしまいがちな生理ですが、決まったサイクルでカラダに変化が訪れるその陰には、女性ホルモンの働きがあります。
女性ホルモンが作用することによって、私たち女性のカラダは新しく生まれ変わっているといえるでしょう。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン) の2つがあります。
脳からの指令により卵巣でつくられるこの2つのホルモンは、妊娠や出産できるカラダをつくるために働いています。
生理前、生理中、生理後、といったサイクルにあわせて、2つのホルモンはカラダの中で増えたり減ったりしています。
そしてそれぞれのホルモンの働きにより、私たちのカラダやココロにいろいろな影響が生まれているのです。
生理前は体重が増えやすい!その理由とは?
それぞれのホルモンは、私たちにどう作用しているのでしょう。
卵子と精子が受精したときに備えて子宮の環境を整え、水分や栄養素を溜め込む働きもつプロゲステロンは、生理前に多く分泌されます。
「生理前にカラダがむくむことが多い」・「生理が近くなると、なぜか喉が渇いてたくさん水分を摂ってしまう」・「生理前にはつい食べ過ぎてしまう」という方も多いのではないでしょうか。
これは、プロゲステロンの影響によるもの。
生理前にダイエットを頑張っても、カラダは水分や栄養素を溜め込もうとしているので痩せにくい状態なのです。
また、生理前はイライラやだるさがつのるという女性も多く、ダイエットには向いていない時期といえます。
「こんなにダイエットを頑張っているのに、どうして体重が増えるの?」と落ち込んだりせず、生理前は体重が増えやすいことを理解して、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
ダイエットするなら、生理後!
ダイエットを始めるのにオススメなのは、プロゲステロンの分泌がなくなってエストロゲンが増える生理後。
エストロゲンは肌のハリ・つやをキープし、カラダやココロを安定させる働きがあります。
この時期はエストロゲンの作用で代謝が高まり、余分な水分や老廃物を体の外へ排出しやすくなるので、ダイエットの効果が現れやすいといえます。
また生理前のイライラやむくみがとれてカラダが軽い生理後は、食事制限や運動に前向きに取り組むことができるでしょう。
同じ食事制限と運動をしていても、生理後はなんとなく痩せやすいと感じる時期です。
生理後の7日間で集中ダイエット
カラダもココロもすっきりした生理後は、ダイエットに集中できる時期。
効果が現れやすい生理後の7日間はぜひ活用しましょう。
ただ細いだけでなく、ほどよい筋肉がついたカラダには健康的な魅力がありますよね。
筋肉は基礎代謝を上げるので、太りにくいカラダにもつながります。食べたいものを我慢するだけのダイエットではなく、適度な運動を積極的に取り入れましょう。
生理後にオススメの運動とは?
生理後は、お腹の内臓脂肪を小さくするエストロゲンが多く分泌されるので、効果的な引き締めが期待できる時期です。
ランニングなどの脂肪を燃焼させる有酸素運動に、筋トレなどの無酸素運動も組み合わせるのがオススメ。
筋トレは無理のない20秒程度のストレッチから始めて、徐々に強度を増しながら息が上がる程度の運動を1分~1分30秒行います。
ストレッチと筋トレをセットにして、お腹や太腿などの気になる部分全体で毎日10~15分程度行うのがよいでしょう。
ココロが安定する生理後は、食欲のコントロールをしやすい時期でもあります。
栄養バランスがよい薄味の和食をベースに、筋肉のもとになるたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう。
野菜やきのこをたっぷり入れた温かいスープ、食物繊維が豊富な玄米、ひじきなどの海藻類は腸内環境を整えてくれるので、ぽっこりお腹の原因でもある便秘の解消にもつながります。
筋肉をつけるなら、排卵期が効果的!
生理周期からみて筋肉をつけるのに最適なのは、排卵期。
この時期は特にエストロゲンの分泌が増えるので、運動で筋肉を増やしやすいホルモンバランスになっています。
排卵期は基礎体温をつけることでわかります。せっかく運動をするなら効果が高い時期を見逃さずに、積極的に活用していきましょう。
太りやすい生理前は、食べ物に注意
生理後のダイエットを成功させるためには、生理前の食事も大切。
プロゲステロンの影響で太りやすい生理前は特に、カロリーが高くて塩分が多いジャンクフードは避けるようにしましょう。
生理前はむくみやすいので、気になる方は利尿効果があるカリウムを含んだバナナやアボカドなどを積極的に食べましょう。
また、生理前に便秘になるという人は、野菜やきのこ類など食物繊維を豊富に含む食材を意識して食べましょう。
生理周期を味方にして、キレイになろう
女性のカラダは常に妊娠に備えて、一定のサイクルで生まれ変わっています。
この自然なリズムはカラダやココロに大きな影響を与えています。
自分のカラダの生理周期を活用することで、ストレスが少なく効果的なダイエットにしたいですよね。
これまで感じていた「ものすごく甘いものが食べたくなるときがある」・「ダイエットをがんばっているのに太ってしまう」といったことは、生理周期と重ねると理由がわかるかもしれません。
大切なカラダに無理をさせることなく、健康的に美しくなるダイエットをするためにも、自分の生理周期をチェックしておきたいものですね。
★今回のポイント★
・生理前に体重が増えるのは、水分と栄養素を溜め込む働きをするプロゲステロンの影響
・生理後は内臓脂肪を小さくするエストロゲンが多く分泌されるため、ダイエットの効果が現れやすい
・生理周期を意識することで、ストレスなくダイエットができる
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
初回公開日:2016年7月26日
最終監修日:2021年5月7日
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