教えて先輩!私らしく、HAPPYに生きていく方法 ~女性リーダー篇②~ Vol.5 株式会社OMOYA 代表取締役社長 猪熊 真理子 × 株式会社エムティーアイ ルナルナ事業部 事業部長 日根 麻綾

ルナルナ編集部が女性に自分のライフコンパスを見つけてもらうためのインタビュー企画。
前回は社会人女性の学びの場である「女子未来大学」のファウンダーである株式会社OMOYAの猪熊真理子さんと、
株式会社エムティーアイのルナルナ事業部の部長 日根 麻綾と、対談形式でお互いのサービスについて・女性の幸せについて語っていただきました。
後編の今回は、女性リーダーについて深堀して本音を伺ってきました!

猪熊さん単独インタビューはコチラ

――それでは、後半もよろしくお願いいたします。
今回は「女性管理職」としてご活躍のお二人に、女性がリーダーを務めることのメリット・デメリットを伺いたいと思います。
女性がリーダーを務めることでのメリット、デメリットはありますか?

猪熊・日根
デメリットって、ないですよね。

猪熊
私自身はあまり経験したことがないのですが、旧来型の組織や男性がとても強い組織で働いている方は、女性が活躍することが本当に難しいという声もあったりしますね。

メリットは単純に、まだまだ女性リーダーは少ない分「目立てる」というのがあります。
例えばメディアに取り上げて頂いたり、講演に呼んでいただいたり、社内でも目立てることで新しいプロジェクトを任せていただいたり、という機会も多くあると思います。

日根

それはありますね。
私が最初にリーダーを任されたときは、かなり年上の部下が多かったので信頼を獲得するのには少し時間がかかりました。
ただ、それは性別を問わずあることですし。

マネジメントの仕方は、男性と女性では違うところが多いですよね。
女性リーダーのメリットは、意思決定が柔らかいところですかね。

女性ならではの意思決定は、多様な意見を取り入れることができて柔軟に考えることができると思うので。
一人ひとりに寄り添うような形のマネジメントは女性の方がやりやすいというのはあると思います。

猪熊
それは母性による力が大きいですよね。
私も母性を活用したマネジメントについてはとても興味深いと思っています。
母性に備わっている「生み出す・育てる・受け入れる」という考え方は、仕事にも通用しますし。
たとえば、子育てしたからこそできる人材育成があると思っていて。
子育てしてから社会に戻ってくることを「ブランクがあるから」とマイナスにとらえず、プラスに働くと考え、自信をもって職場復帰してほしいと思っています。
子どもを生み、育て、受け入れてきた力は、事業を生み、人を育て、多様性や困難な局面を受け入れる力にも応用できます。
ただそれは決して母性を押し付けることではなく、本来性質として持っているものをもっと生かしていくという考え方です。

日根
デメリットだと思っていたものがアドバンテージになっていきますよね。
そういった視点を、本人だけでなく周りがどれだけ持てるかがキーになりますね。

猪熊
そうですね。ただ、実力ももちろん必要です。私が一番必要だと思っているものは、女性の成長機会です。
上司にもそういった機会を積極的に取り入れてもらいつつも、女性自身も自ら飛び込んでいくという姿勢が必要ですね。
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――ありがとうございます。では、組織作りで心がけていることはありますか?

日根
環境変化を多くして、組織のために仕事をするという意識を持たせないようにしています。
また、女性向けサービスを作っていることもあり女性社員が多いのですが
様々な世代の女性を組織の中に入れ、序列がつきにくいようにして、それぞれが意見を出しやすい環境を構築しています。
元々はお客様が色々なライフステージにいるというところが大きかったのですが、結果的に良いバランスになった、という印象ですね。

猪熊
女子未来大学にはご厚意で協力してくれているボランティアスタッフがたくさんいます。
私たちの思いに共感してもらって、お金ではない価値で一緒に働いてもらうということなので、マネジメントは少し特殊ですね。
個々の幸せや成長を感じてもらえなければ、モチベーションが続かない。
仕事の任せ方も含め、ただ業務をお願いするだけでなく個々の成長がどれほど社会に影響を与えるかというのを伝えることも大切だと思っています。
あとは、日根さんと同様で、序列をつけないことですね。

日根
リーダーは、役割分担でしかないですよね。

猪熊
そうですね。意思決定するという役割ですよね。

――個々を尊重しつつという組織作りはとてもパワーが必要だと思うのですが、
敢えてそこを重要視されているのは、やはりそれを尊重することで組織全体の成長につながると感じられているからでしょうか?

日根
そこにパワーを使わないとだめだと思っています。3か月のプロジェクトではないので。
仕事をジブンゴト化できる組織でないと、続いていかないですね。
思いを共有して、理解して行動していかないとなかなかそういう組織作りは難しいと思っています。

猪熊
消費者側も多様化している現状で、経営者のみが判断するのは難しいですね。
Aが答え、Bが答えという明確な正解が決まっていることはあまりないです。Aが20%、Bが20%という感じで混ざりあっていることも多いですよね。
それをうまくくみ取れるのが女性経営者だと思っています。
ただ、バランスを取るのみではなくファシリテーションする力もつける必要があります。

集めたものを一度分解して、検討して再構築し、新しいバリューを生み出すという力です。
男性も強い決定権を持ったリーダーシップ型のマネジメントから、
ファシリテーション型のリーダーに変わっていく必要がありますね。
お互いから学ぶ必要があると思います。
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――お二人ともご自身の10年後、20年後のイメージはありますか?

日根
私はあまりイメージできませんね。思い浮かべた通りになることなんてそうそうないですし(笑)
ただ、イメージとしては今後10年は自分の経験を組織に還元していけたらいいなと。
先ほどお話したように、自分の経験を通してその形を考えられたらと思います。

猪熊
母親になりたいというのもありますが、「女性の幸せの実現」という、何よりもライフコアの部分を大切にしていたいなと思っています。
そのための環境は変わっていくかもしれないですし。実現の手法は問わないですね。
あとは、自分がいなくても社会が回る仕組み、女性たちを幸せにできる仕組みを作っていきたいです。
その片鱗が見つけられたらと思っています。

日根
環境変化に対する柔軟さですね。

――10年後の姿を想像するということはよく聞くことですが、そこまで明確なイメージはなくてもいいものなんですね。

日根
ミッション・ビジョンは大切ですが、変化する環境の中にあっても自分がどうありたいかを考えられていたら、あとは流れに身を任せるというのでいいと思います。
若い子は悩んでいるのかな?

猪熊
女性を取り巻く環境の変化は目まぐるしく、今の時代は不確定要素が増えているので遠い未来を考えるのは難しくなっていきますよね。
そんな時は、外を見るのではなく内省が必要ですね。
時代の変化の中で常にそれに合わせた自分のポジションを見つけようと思うと、自分が変わっていかなくてはならないので難しいです。
それよりは外的要因に左右されないように、自分がどうなったら幸せかを考える方がいいと思います。

――未来の姿は、自分の中から自然に導き出せるものなのかもしれませんね。 お二人とも、本日はありがとうございました!

編集後記

話が弾んだお二人の対談はなんと一時間半以上に!
人生に迷ったらライフコアを考えてみて、それを実現できているか?ということを立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
今はライフコアが見つかっていなくても、見つけるための要素は自分の人生の中にたくさん詰まっているのかもしれませんね。
はじめは対談をしていただいていたのですが、今日から生かせる仕事の考え方が多く、インタビューをしながらも勉強させていただくことばかりでした!
お二人とも分かりやすくお答えいただき、ありがとうございました。

ルナルナ編集部では今後も、様々な女性の生き方を取り上げ、インタビュー形式で紹介してまいります。
次回もぜひお楽しみに!

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この記事のキュレーター

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