教えて先輩!私らしく、HAPPYに生きていく方法 ~女性リーダー篇①~ Vol.4 株式会社OMOYA 代表取締役社長 猪熊 真理子 × 株式会社エムティーアイ ルナルナ事業部 事業部長 日根 麻綾

ルナルナ編集部が、女性に自分のライフコンパスを見つけてもらうためのインタビュー企画「教えて先輩!~私らしく、HAPPYに生きていく方法~」。
前回は、社会人女性の学びの場である「女子未来大学」のファウンダーである株式会社OMOYAの猪熊真理子さんにお話を伺いました。
今回は、株式会社エムティーアイのルナルナ事業部の部長 日根 麻綾と、対談形式でお互いのサービスや女性としての幸せについて語っていただきました。
キャリアと女性の幸せ、どちらが優先?と悩んでいる女性にはヒントになる要素が盛り沢山です。

――お二人は元々ご面識があるということですが、お互いのサービスのイメージをお聞かせいただけますか?

日根
猪熊さんの活動全体としてですが、企業のダイバーシティ研修から女性の起業支援、中でも女子未来大学の活動は非常に面白いと思って見ています。
活動を通して、女性の力を企業や個人を通して最大限に生かしていく、というのが伝わってきますね。
女子未来大学に参加してみて何度もお話を伺っているうちに、猪熊さんのアイデンティティや考えていることがだんだんとわかってきたという感じですね。

猪熊
私はルナルナ愛用者で、朝起きたら基礎体温を測るようにしています。
「カラダが資本」といわれながら働いていましたが、結局一番後回しになっていました。
婦人科検診も何か不調がないとなかなか行かないですしね。
ただ、女性の幸せを考えて色々と学ぶ中で、自分のカラダの変化に無関心であることによって選択肢が狭まっていくこと、
できることが少なくなっていくのは本当に辛く、悲しいことだと思うようになりました。
将来私も母親になりたいという思いもありますし、自分のカラダに目を向ける時間として毎日基礎体温を測っています。
基礎体温を測ることを習慣にしたことで「人間は結構動物だな」と思うところがあって。それこそストレスの影響も身体に直接的に受けますし。

日根

体温は一つのバロメータですよね。かなり正直。

猪熊
そうですよね。自律神経の影響もかなり受けますね。

――日根さんは妊娠を経験されて、そういった影響を感じることも多いかと思うのですが。

日根
そうですね。今までは自分のことを人格的に捉えることが多かったのですが、妊娠をきっかけに動物的な、哺乳類としての自分を感じるようになりました。
ホルモンバランスの影響によるカラダの変化であったり、赤ちゃんが自分の胎内で育っているという実感であったり。とても動物的だなと(笑) とても貴重な経験をしていますね。

猪熊
日根さんがママになることは、ルナルナのサービスにとってとても意義のあることですよね。
このようなサービスを作られている方が妊娠・出産の経験をすることで、ご自身の経験から発信できることも増えてくると思いますし、サービスに生かせることもきっとたくさんあると思います。
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――お互いのサービスで共鳴し合う部分もあると思うのですが、そちらについてはいかがですか?

日根
ルナルナのミッションは、「女性の幸せの実現に貢献する」ことです。

猪熊
一緒!

日根
女性のためのサービスを考えた時、最後はそこに行き着くと思いました。
人それぞれの幸せがあって、それを実現するためのお手伝いをするのが私たちのミッション。
そのために何ができるかを日々考えています。
少し前までは、ルナルナは健康管理ツールとして広く価値を提供することを目指してきました。
ただ、多くの方にルナルナをツールとして使ってもらえた時に、次は何だろうと。
昨年それをチームで話し合った時に、ライフコンパス(人生の羅針盤)になりたいという結論に至りました。
先日、女子未来大学に行ってみて、まさに猪熊さんがそう仰っていたので「同じことを目指してる!」と、驚きましたね。

元々、女性はどちらかというと受け身で生きてきた歴史があると思います。
昔は、親が決めた相手と結婚して子どもを産み、私の親の世代では専業主婦がマジョリティでしたが、
今は進学・キャリア・結婚・妊娠・出産を女性がより自由に選択できる時代になりましたよね。

ただ、能動的な選択には、自己責任を伴います。
選択肢の幅が広がることで迷うことも増えてきますよね。そんな女性たちにルナルナとして何ができるか。
自分の行き先を決めるためのコンパスを持つことが出来ると、知らないことでの後悔や、自分らしい選択が出来ない女性を減らすことが出来るのではないか。
ルナルナは人生の選択に必要な知識や知恵、ロールモデルなどの情報を発信することで女性の幸せの実現に少しでも貢献していきたいと思っています。
今回のインタビュー企画もその一つで、猪熊さんをはじめ様々な女性の素晴らしい生き方を紹介することで、皆さんがどう生きていきたいかを見つけるためのヒントを発信していきたいんです。

――という思いを持って、女子未来大学に行ったら、まったく同じで(笑)
共通点どころか目指すものが一緒だったので驚いたんですけど。

猪熊
ルナルナという女性のためのサービスを長く続けていて、深めていく先で気付いたことですよね、きっと。
私も「女性の自信形成」を心理学で研究しているのですが、何に幸せを感じるか、女性の幸せの「軸」は、それぞれの価値観によって本当に異なるという気付きをもらいました。
その幸福の中には、昇進、結婚、妊娠など色々な要素を含んでいます。
女子未来大学で開催した「ライフ×キャリア×ヘルスデザイン」講座が今の話と繋がるのですが、
女性の幸せは「キャリア」だけでも、「ライフイベント(結婚・妊娠・出産など)」だけでも「ヘルス」だけでも成り立たない。
今は「キャリア」だけや「ヘルス」だけなど切り取ってばらばらに考えられたり発信されていることが多いのですが、
これからは別々に考えるのではなく、ライフ×キャリア×ヘルスを統合的に考える必要があると思っています。
その3つの円が重なる部分が「ライフコア(自分の軸)」です。
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「こう生きられたら、自分の人生が幸せ!」と思えるものですね。

ルナルナのライフコンパス(人生の羅針盤)に近い要素だと思っています。
女性にとってのライフイベントは結婚だったり妊娠・出産だったりと、とても大きいものでその3つの関わり合いは非常に強くなっています。
女性の生き方が多様化しているとは言われていますが、多様化しているということが自分の人生にどういう影響を与えるのか、ということを誰も教えてくれないですよね。
全てが思い通りにはいかない人生の中で、自分の「ライフコア(自分の軸)」を分かっていないと後悔します。
ただライフコア以外は自分では想定してなかったことと出逢ったり、思いがけないことがあったりしてもしなやかでいいんですよね。

――しなやかに、というのは?

猪熊
思い通りにならないことを受け入れるかどうかは、軸がぶれないことを前提に、その時々で決めて良いということです。
そのように考えると、多少の変化はあっても自分の「幸せ」はぶれないですよね。

私がとても好きな言葉に「意志あるところに道は開ける」という言葉があります。
それは、来るものを全て受け入れるのではなく、そこに意志があること。
意志=ライフコアがあるからこそ、自分が幸せになるための道がひらけてくる。
「意志を持つ」ということは、先ほど日根さんの仰っていた自己責任というところに繋がるかなと。

日根
3つがないとそのライフコアに気づかないですもんね。

猪熊
そうなんですよね。
価値観が多様化している今の世の中において、絶対的なリーダーがいて、リーダー一人の価値観がすべて正しいという社会ではなくなってきているので、
これが「女性の幸せだ」と一つの価値観で決めつけられても困りますよね。
これからは企業や会社のマネージメントでも社員やメンバーの幸福を考えていくためには、
働くこと、つまり「キャリア」のことだけでなくライフ×キャリア×ヘルスの3つの柱を重ねて理解し、女性の人生を考えることがマネジメントでも必要だと思っています。
それを教えたくて、いま女子未来大学の活動に取り入れています。
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日根
(ライフイベントが多い)女性ならではのことですよね。

猪熊
そうですよね。
女子未来大学では、ライフコアを見つける授業もあるのですが、見つけるタイミングは人それぞれだと思いますし。そのきっかけ作りです。

――ありがとうございます。では、ルナルナとOMOYAが一緒にお仕事をするとしたら、どんなことをしていきたいとお考えですか?

猪熊
自分のカラダと向き合うことが、自分の幸せの選択肢を拡げるという意味で
とても意味のあることだというのを、ルナルナさんと一緒に伝えていけたら素晴らしいと思います。

日根
私は、ITを使ってルナルナユーザーにOMOYAさんの事業を広めることができないかなと思っています。
OMOYAに所属されている女性プロデューサーの方々に、ルナルナユーザーの声を生かしていただけたら嬉しいなあとも思っていますね。
それこそ全国の女性たちの。
都心の女性だけではなく、全国に住んでいるユーザーに女子未来大学の活動を広められたらとも思います。

猪熊
ルナルナを使っている方に、自分の意見が商品やサービスになって、社会に反映される喜びに触れていただけたら面白いですね。
そうすることで女性が自信を持つことにも繋がっていくと思います。
私も香川県出身で出張に行く際によく思うのですが、地方の方はなぜか自信がない印象を受けます。
活動したい欲求はあるんですよね。ただ、どうしても東京の方が情報が手に入りやすい、様々な立場の人に会いやすい。

女性が幸せになるという意味でも情報格差のせいで幸福の格差に広がってしまうととてももったいないと思っています。
そういった思いから、新しい取り組みとして先日、はじめて関西で女子未来大学を開校しました。

――ありがとうございます。では、先ほどライフコアのお話が出ましたが、女性としての幸せとは、お二人にとっては何でしょうか?

猪熊
私は大学の時、「人生の優先度を決める」という心理学の授業の中で、自分にとって最も重要なのは
「母親になること」、次いで「妻であること」、そして「自己実現ができる仕事を持っていること」
だということに気付きました。
その時に「どういう母親になりたいのか?」ということを考えて、人間力の高い母親になることが自分の成長にも子どもの成長に関わっていけるんじゃないかなと思い
人間力を高めることが求められる職業でもある「経営者」を目指したという背景もあります。

「女性経営者」という職業は自分の意識の中では母親になることや、子どものためということと繋がっているのですが周りの目はとても変わりましたね。
経営者は仕事が好きで、結婚には興味がない、結婚願望がないとよく思われているようです。 女性経営者は結婚したらいけないの?みたいな(笑)
最終的に私が人生で最も大切にしたいと思っていることは「家族を幸せにすること」です。
今は仕事に捧げる時間が多い毎日を送っていますが、色々な人と出逢う中や自分自身の成長によって変化があっても当然だと思っていますし、
「働くことにこだわる」というよりも、自分が大切にしたいものを大切にできる人生を歩んでいきたいと思っています。

――それを聞いて、猪熊さんの思いを相手の方は受け入れられるものなのでしょうか?

猪熊
女性は共感してくれますね。
ただ、女性は「仕事」と「女性としての幸せ」のどちらかしか手に入らないような天秤にかけて考えがちですよね。
女性としての幸せを実現するために仕事も頑張っている、ということを伝えるととても納得してくれます。

ただ、男性には男性なりの考え方があるので、女性の考えを押し付けるばかりではなく、
男性のプライドや思いも受け入れあって、
お互いが気持ちの良い関係で成長してけるようにバランスを取ることが大切だと思っています。
世界の先進国では、女性が活躍すると離婚率が上がるというデータもあるのですが、
生物学的にも心理学的にも男女で異なることを理解しつつ相互理解の努力をしていかないと、大きな溝が生まれてしまいます。
実は結構大変な問題ですね。

日根
男性は、夫婦に対しての周りの目線を女性より気にしている部分もありますね。相互理解は必要です。とても大切な考え方だと思います。

私は、何の願望もありませんでした。というのも、自信がなかったんですね。自信を持つための根拠がなかった。
20代から30代前半は、自信を持つための旅だった気がします。無我夢中で仕事をして、仕事やプライベートで様々な人間関係を築いて。
とにかく夢中で突き進む中で少しずつ自信がついて、やっと自分のアイデンティティを確立できたなという感じです。

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人間としての成長は考えていましたが、女性としての幸せはあまり考えたことがなかったです。 がむしゃらに目の前のことをやってきて、という今まででした。

ただ、幸せだなと思ったのは自分がやりたいことをとことんできる、ということですね。
自分もコミットできていたし、(それをやらせてくれる)環境にも幸せを感じていました。
そうやって成長させてもらったからこそ、これからは自分が培ってきたものを組織やチームに還元していくことが自分の幸せにつながるのかなと。
とにかく目の前のことを頑張ると、自然と自分の幸せを見つけられるものだなと。

猪熊
目の前のことを一生懸命やっている人は、自分らしく生きていくことができますし、ライフコアが見つけられると思います。
疑問を持って、行動して答えを探していくという。その繰り返しですもんね。

日根
それはぜひ、若いときに経験してもらいたいです。
チャンスをたくさん与えてもらえるのは20代だと思うので。 無駄になる努力はないと思います。

猪熊
あとは、考えることですね。女子未来大学では「考え方」は伝えますが、実際に考えて行動するのは自分自身です。
なので、女子未来大学に参加してくださる方や女性たちの背中を押せる存在でありたいと思っています。
私は出会った女性には「いつでも応援しています」と言います。応援していますと言われたら、頑張る気になれるかなと。

日根
素晴らしいですね。
ただ、他の人に応援してもらうためには、自ら宣言をする必要がありますね。

猪熊
そうですね。それはとても大事だと思います。 自分を変えることはストレスになるので、無意識に変わりたくないというブレーキをかけてしまうこともあると思います。
自分だけでは変われない部分もある。そこに他者が関わることにはとても意味があると思います。

――なるほど。ただ、ずっとモチベーションを持ち続けることが苦手な方も多いと思うのですが。

猪熊
波があっていいと思います。やりたいことをやってみるシーズンと、何もしないシーズンとの繰り返しがあってもいい。
自分を変えてみたいと思った瞬間から、頑張ってみたらいいと思います。

日根
私は飽きっぽいので、いつも自ら新しい仕事や困難な案件に手をあげるということを意識していました。
困難な状況や混沌とした状況下に自分の身を置いてできるだけの努力をすると、吸収できることが無限に溢れてくる。
それが自分の成長を促進する力になると思います。

もう一つは、上司から教えて貰ったことですが、限界と思ってから、もう少しやるということですね。
たとえば勉強でも 「今日はここまで」という目標から、、あと1ページやる。自分で自分の限界を超えていくと、いつのまにか限界値が高くなっている。

後者の方は毎日頑張るというのは難しいので休み休みでいいと思うのですが、 難しい状況にチャレンジする方ははできますね。
一回やったらどんどん仕事を任せてもらえますし。いつの間にか楽しみながらできるようになっていますよ。
何もないところに目標を立てるのは難しいので、そういう環境を自分で作ることで逃げられない状況を作ることも1つのやり方だと思います。

猪熊
ただ、女性は怖がりな方が多いですよね。私自身もそうですし。
そんなときに私の場合は、自分を安心させられるところまで綿密に戦略を立てて準備をします。
客観的に不安を理解していくと、人に教えるところにまで体系化されるので。
それを続けていくためには、恐怖を乗り越えたときの小さな実感や幸福感があるといいんですよね。
それ(小さな実感や幸福感)を得るために悩んだり考えたり、人からアドバイスをいただいたりというのは大切なことです。
ただ、そこで行動しないと悶々としたまま終わってしまいますよね。
不安だけが先だってしまう。なのでその怖さを払拭するために、行動しないといけないと思っています。

日根
最初は誰かの真似でもいいと思います。もし悩んでいる方がいたら、今日の話からもそのヒントを得てもらえると嬉しいですね。

――ありがとうございます。悩んでいる方がいたら、今日のお話をヒントに、明日から少しずつ行動を起こしていただけたら嬉しいですね。

編集後記

対談中、本当に共感し合う部分が多いお二人。何度も「わかる!」という言葉が出てきたのが印象的でした。
次回は女性がリーダーを務めるということは?どんなことを心がけているの?という観点からお話を伺います。

少し肩の力が入ってしまっている方の意識が変わるかもしれない、女性ならではの視点を取り入れた対談内容になっています。 お楽しみに!

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この記事のキュレーター

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