フォローアップミルクの特徴を知ってかしこく育児に取り入れよう!

お店でミルク缶と共にならぶフォローアップミルク。生後9か月からと書いてありますが、ふつうのミルクとは何が違うのでしょうか? 9か月になったらフォローアップミルクにするべき? 今回は、フォローアップミルクについてご紹介します。フォローアップミルクのポイントをおさえ、かしこく利用しましょう。

店頭でミルク缶と共にならぶフォローアップミルク。通常の赤ちゃん用ミルク缶よりやや安価なため、手に取ってみたことがあるママも少なくないのでは? フォローアップミルクのほとんどに生後9カ月からと書いてありますが、ミルクとは何が違うのでしょうか? また、9カ月頃になればフォローアップミルクへ移行するべきなのでしょうか? 今回は、フォローアップミルクについてご紹介します。ポイントをおさえかしこく利用しましょう。

フォローアップミルクとは?

1日3回、離乳食を食べるようになり、赤ちゃんの栄養摂取の主体が母乳や育児ミルクではなくなった段階で、栄養補給の補助を目的に用いられるミルクがフォローアップミルクです。 したがって、満9カ月から3歳くらいまでの赤ちゃんを対象にしていますが、栄養補助を目的とするため全ての赤ちゃんに必要というわけではありません。

フォローアップミルクのメリット

それでは、フォローアップミルクには具体的にどのような利点があるのでしょうか?同じように栄養を補助する食品として身近な牛乳と比較してみましょう。

牛乳では補えない栄養分が摂れる

離乳食が13回になると主な栄養は離乳食から摂ります。ですが、牛乳では鉄の含有量が少なく、また不足するビタミンがあります。そこで離乳食時の栄養補給には、牛乳ではなく鉄分と鉄の吸収を促進するビタミンCが強化されているフォローアップミルクが奨められているのです。 ほかにもカルシウムなどのミネラル分や炭水化物も多く含まれており、ぐんぐん成長する乳幼児の栄養を補助するのに最適なように考えられています。

 

フォローアップミルクのあげ方

タイミングとしては、おやつの時間や食後にあげるとよいでしょう。あげすぎると栄養過多になるため、離乳食の食べ具合をみながら量を加減するとよいですね。 哺乳瓶で与えてもかまいませんが、味が異なるなどの理由により、哺乳瓶では嫌がる場合も少なくありません。スパウト付きやストロー付きのマグを用いる、またはコップで飲む練習を兼ねるのもよいでしょう。 どうしても嫌がる場合には、無理に飲ませる必要はありません。 しかし、食べむらが激しいときあるいは病気などで離乳食があまりすすまないときなどで栄養を補いたい場合には、フォローアップミルクを離乳食の中に加えるのもひとつの方法です。 赤ちゃんによってはフォローアップミルクで下痢をしてしまう場合もあるため、最初は少しずつから様子をみながらあげるようにしましょう。

フォローアップミルクを利用する際の注意点

赤ちゃんの成長の過程において固形物を咀嚼することは大切です。フォローアップミルクはあくまでも離乳食の補助と考え、離乳食をおろそかにしないようにしましょう。 また、栄養バランスの観点からも、栄養バランスを整える補助を目的としているため、離乳食を十分に食べる時期になるまでは使うべきではないでしょう。 消化吸収の観点からは生後6カ月くらいなら飲んでも問題はないと考えられますが、フォローアップミルクには例えば銅や亜鉛といった栄養は含まれておらず育児ミルクの代用とはならないことを覚えておきましょう。

赤ちゃんの状況にあわせて使い分けよう

赤ちゃんを育てるにあたってフォローアップミルクは必ず必要なものというわけではありません。 しかし、離乳食の食べ方にむらがあったりなどで栄養のバランスや栄養状態が心配な場合には強い味方になってくれるでしょう。 また、牛乳アレルギーが心配な場合には2才くらいまではフォローアップミルクを利用するとよいといわれています。必要に応じて上手に利用していきましょう。

 

この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生

初回公開日:2016年5月13日
最終監修日:2021年8月23日

この記事のキュレーター

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