【妊娠39週目】出産間近。すぐに病院に行ける準備を

妊娠39週目は、もういつ出産してもいい時期です。赤ちゃんももういつでも出てきていい状態に成長して、だんだんと子宮も下がり出産に備えています。出産に関して不安や恐怖心もあるかと思いますが、出産の流れを理解してその前兆に気が付けるようにしておきましょう。

妊娠40週が予定日ですから、もういつ生まれてもいい時期になります。
出産が近づいてくると、ちょっとお腹が張っただけでも陣痛が来たのではないかと思って、焦ってしまうこともあるでしょう。

この時期になれば赤ちゃんはもういつ生まれてもいい状態にまで発育しています。出産が近づくにつれて赤ちゃんも骨盤の方にまで下がってきます。

妊娠39週のママの状態

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出産に備えて赤ちゃんが下に降りてくるため、それに伴うカラダのトラブルが出てきます。また前駆陣痛も今まで以上に頻繁に起こるようになってきます。
出産に備えてホルモンバランスにも変化が見られるようになり、睡眠を抑えるホルモン量が増えること、胎動やお腹の張りで眠れなくなるママも多いのです。

下がってきた子宮が膀胱、腰を圧迫

大きくなった子宮が膀胱を圧迫することで起こる尿漏れや頻尿トラブルが、妊娠39週は最も酷くなります。子宮が出産に向けて下に下がってくる事で、さらに強く膀胱を圧迫するようになるからです。

併せて、腰痛や足の付け根の痛みを訴えるママも増えます。子宮が下がることで腰や足のつけ根を強く圧迫することが原因です。歩くのも困難になるほど強い痛みが出ることもありますが、痛みが酷いときは我慢せずにお医者さんに相談してみましょう。

前駆陣痛が起こりやすくなる

出産に直結しないお腹の張りが頻繁に起こるようになります。お腹が張ってくると陣痛かもしれないと思ってしまいますが、しばらく様子を見て本陣痛なのかどうかを判断しましょう。

前駆陣痛の特徴としてはお腹が張る間隔や痛みが不規則であったり、体勢を変えることで楽になったりするのが特徴です。この時期、少しでもお腹が張ってしまうと本陣痛が来たと思って焦りますが、すぐにお医者さんに連絡しなくても大丈夫です。

陣痛の間隔が規則的になってきた、痛みが強くなってきたなど、おしるし以外の出血や破水といったほかの兆候が見つかればすぐに病院に連絡を入れましょう。

ホルモンバランスや胎動で眠れなくなる

産後夜泣きをする赤ちゃんに対応できるようにママのカラダも準備を整えていきます。睡眠を抑えるホルモンが分泌されるようになりますので、夜にまとまって眠れなくなってくるのです。
この時期は胎動がおさまってくることが多いのですが、胎児の下がり方には個人差があります。なかには変わらず激しく動き回る赤ちゃんもおり、激しすぎる胎動で夜眠れないこともあります。

妊娠39週の赤ちゃんの状態

赤ちゃんの体重は約2450〜3500g、身長も46〜51cm前後にまで成長し、カラダの機能も完成していつ生まれてもいい状態になっています。
また赤ちゃんが下に下がることで骨盤内に入るのですが、その影響で今までよりカラダを自由に動かすことができなくなってしまうため、胎動を感じにくくなります。

脂肪がついてカラダもふっくら

産まれてからも自分のカラダを温められるように、赤ちゃんはしっかりと脂肪を蓄えた状態で生まれてきます。平均で体脂肪率15%くらいにまで脂肪を蓄えます。
この時期の赤ちゃんは女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けて、性別に関係なく皮下脂肪がたっぷりとついてふっくらしています。

頭蓋骨は柔らかい

カラダの機能はほぼ完成しているのですが、出産時に産道を通りやすいように赤ちゃんの頭蓋骨はいくつかに別れて隙間があいた状態でこの世に誕生してきます。生まれたばかりの赤ちゃんの頭を触ると柔らかく、頭蓋骨の隙間が一部凹んでいるのですが産後一年くらいかけてゆっくりと頭蓋骨が一枚に固まっていくのです。

胎脂が剥がれ落ちてくる

赤ちゃんはこの時期自分で体温調節ができるようになりますので、それまで体温調節のために働いてくれていた胎脂肪が赤ちゃんのカラダから剥がれ落ちてきます。その影響で羊水が白っぽく濁ってくるのです。

妊娠39週にやっておきたいこと・気をつけたいこと

臨月に入りいつ出産を迎えてもいい時期です。初めて出産を経験する方は、期待よりも不安の方が大きいと思います。出産の兆候や流れについて理解を深めておきましょう。

この時期は健診の頻度も一週間に一度になります。出産の兆候に早く気が付くためにもきちんと決められた時期に健診を受けるようにしましょう。

出産の流れを確認しておこう

出産予定の病院からも出産に関連する情報が提供されると思います。出産時に現れる兆候や、陣痛の間隔、子宮口の開き方などが詳しく掲載されているはずです。
それらにしっかりと目を通して出産の兆候や、流れについて理解を深めておくといざというときに役立つと思います。また出産の流れがある程度理解できていると、出産に対する恐怖心や不安を軽減できます。

おしるしが見られたら出産間近のサイン

おしるしとは少量の出血のことです。赤ちゃんが出産に備えて下に下がってくることで、胎児を包んでいる卵膜が剥がれることで出血が起こり、それがおりものとともに出てくるのです。
おしるしがあってから実際に出産までに至るスピードには個人差があり、当日から約1週間以内に出産に至ることが多いようです。
おしるしが見られたら、陣痛が起こっていなくても一度産婦人科に連絡をいれて、どう対応するべきかを聞いておくと安心です。

本陣痛が起こったら病院に連絡を

妊娠後期に入ってから前駆陣痛を感じることも多かったでしょう。この時期には本陣痛が起こることもあるので、痛みの度合いや陣痛が起こる間隔に注意して本陣痛かどうか見極めてください。
自分で判断できないときは心配だと思いますので、お医者さんに連絡を入れてみましょう。適切なアドバイスがもらえるはずです。

前駆陣痛と比べて本陣痛は痛みも強くなり、普通に立っていることさえも困難になります。前駆陣痛なら体制を変えたり、少し横になったりすれば痛みが治まったかもしれませんが、本陣痛は何をやっても痛みが治まりません。また痛みが起こる時間の感覚もだんだんと短く、規則的になってきます。
本陣痛らしき症状が出てきたら病院に連絡を入れましょう。出産の進み具合をチェックするために、病院に来るように指示されると思います。

破水してしまったら

胎児を包んでいる卵膜が破けて外に出てしまうことを破水と言います。破水が起こってしまうと赤ちゃんが細菌感染しやすくなってしまいますので、すぐに病院に連絡を入れましょう。
破水の量ですが個人差があり、パンと風船が破裂したような感覚があり水が大量に出てくるママもいれば、この時期に起こりやすい尿漏れと勘違いしてしまうママも少なくありません。健診に行って破水していることに気が付くケースもあるそうです。

最後まで体重管理には気を抜かない

出産に向けてお腹が下がってくると、今まで胃腸を圧迫していたものがなくなり食欲がわいてきます。この時期はお腹も大きく、動きも鈍くなりがちで体重も増えやすくなります。油断していると数日で一気に2kg以上体重が増えてしまうこともあるのです。食べすぎて脂肪がつくと産道を狭くしてしまって、難産リスクが高くなってしまいます。食べたい気持ちはよくわかりますが、出産まであと少しですので、引き続きカロリーに気を付けてカラダを意識して動かして体重管理に努めましょう。

まとめ

10ケ月近くに及ぶマタニティライフも終盤にさしかかり、もうすぐかわいい赤ちゃんと対面できる時期です。出産を控えていつ陣痛が来るのかと緊張している気持はよくわかりますが、リラックスした状態で出産に挑んだ方が痛みを感じにくく安産につながりやすいということがわかっています。
カラダやお腹も重く自由に動けないことからストレスもたまりやすい時期ですので、できるだけリラックスして過ごせるように努めましょう。

⇒妊娠40週目、気長に陣痛を待とう

<監修>
日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター
日本産婦人科学会 専門医
札幌医科大学産婦人科 高田さくら

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この記事のキュレーター

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