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【妊娠7週目】赤ちゃんのエコーはどう見える?出血があったらどうすればいい?
妊娠7週目はママのカラダにもつわりなどの変化がでてきますので、ほとんどのママは産婦人科への初診をすませているころになります。まだ、ママのお腹の見た目は変わりませんが、お腹の赤ちゃんは今、どんな感じなのでしょうか? 妊娠7週目のママの様子と赤ちゃんの様子をみてみましょう。
妊娠7週目は、つわりなどカラダに変化がでてきますので、ほとんどのママが産婦人科への初診をすませているころになります。
まだ、ママのお腹の見た目は変わりませんが、お腹の赤ちゃんは今、どんな感じなのでしょうか?
妊娠7週目の赤ちゃんの様子とママの様子をみてみましょう。
妊娠7週のママの状態
まだ、お腹の見た目は変わりませんが、ママの子宮の大きさは、この5週間で倍の大きさになりました。
つわりも本格化しているママが多いことでしょう。
つわりがひどいときにはどうしたらいい?
つわりの程度には個人差がありますが、妊娠7週目になるとつわりも本番となり、つわりのひどいママにはつらい時期に入りました。
食べなければという義務感から無理に食べものを口にしているママもいるでしょう。
思うように食べられなくても心配しすぎる必要はありません。
つわりがやわらぐアドバイスをいくつかご紹介しますので、できそうなものから試してみてください。
●食事は少量を何度も食べ、水分補給はしっかりと
●朝、起き上がる15分くらい前に、シリアルやクラッカーなどを食べる
●香辛料たっぷりのスパイシーフードを料理したり、食べたりすることは避ける
●ビタミンB6を含んだ食事を摂る
●食後1時間くらいは横にならない
●ココロとカラダの安静と休養をとる
その他、塩味のポテトチップスを少し食べると食事がとりやすくなったというママもいます。
また、スイカを食べたり、レモンやショウガのにおいをかいだりしたら、吐き気が少しおさまったママもいます。
あれこれ試しながら、つわりを乗り切っていきましょう。
何を口にしても吐くばかりで、水も飲めないような状態に陥ったときには、すぐに受診するようにしてください。
トイレが近くなる
頻繁にトイレに行かないといけなくなったママもいるでしょう。
妊娠中はママのカラダの血液量が増えますが、妊娠7週目の現在、妊娠前に比べてすでに約10%も血流量が増えています。その分、腎臓を通過する血液量が増えるのでトイレが近くなります。妊娠期間の終わりくらいには、血液量の増加も約50%となります。
また、子宮が大きくなるにつれ、ママの膀胱が圧迫されるので、それによっても頻繁にトイレに通うことになります。
つわりは妊娠12週目くらいに良くなってくるママが多いですが、排尿の量の増加とトイレの回数の方は、妊娠期間を通して増加したままでしょう。
薬をうっかり飲んでしまった場合は?
妊娠初期に飲んだ薬の赤ちゃんへの影響として、奇形をおこす催奇形性がありますが、日常でよく使う市販薬には催奇形性の心配がある薬はほとんどないとのことですので、妊娠に気がつく前に飲んでしまった市販薬については過度に心配する必要はないでしょう。
しかし、だからといって市販薬を飲んでもよいということではありません。
妊娠期間中は市販薬を避け、薬が必要なときには医師に相談して処方してもらうようにしてください。
一方、高血圧、てんかん、リウマチなどの薬や抗がん剤などは、お腹の中の赤ちゃんへのリスクの高い薬が少なくありません。
持病があるママは、妊娠する前から医師に相談しておくことが望ましく、妊娠後も医師とよく相談しながら適切に薬を使う必要があります。
妊娠7週の赤ちゃんの状態
まだ「胎芽」である赤ちゃんには、尾骨の延長であるしっぽのようなものがあります。
妊娠7週目は、しっぽがちょうど小さくなり始めたところで、完全に消えるにはまだ2~3週間かかるでしょう。
赤ちゃんの大きさ
赤ちゃんは急速に大きくなっており、6週目と比べて、なんと2倍の大きさになっています。
体長がだいたい1cmくらいで、重さは薬の錠剤1個分くらいです。まだとても小さいですが、大事な器官はどんどん作られています。
頭でっかちの2頭身
脳は特に成長が早いため、頭部はカラダよりも早く成長します。その結果、現在の赤ちゃんは2頭身です。
神経細胞は数を増やし、脳や脊髄などを形作りはじめています。
額は広く、鼻先がちょっとあり、耳は内耳も発達しはじめました。しかし、外耳がわかるようになるのには、もう2週間くらい待たないといけないでしょう。
舌やまぶたも作られはじめ、まぶたが部分的に目を覆うようになります。
薄い薄い皮膚の下には、細い血管もできはじめました。
心拍を確認
妊娠7週目には心拍が確認できる場合が多いでしょう。心拍が確認されると、流産する確率も15%から5%近くまでとぐっと減少します。
そして、心拍が確認され、分娩予定日が決まる頃になると母子手帳をもらうよう指示があることが多いでしょう。
その他の内臓器官
赤ちゃんの腸管は臍帯に飛び出しており、酸素や栄養素を臍帯の血管がから取り入れています。
盲腸や膵臓もすでに作られています。時期がくると、すい臓からインスリンというホルモンも作られるようになり、消化を助けます。
肝臓からは赤血球が作られています。骨髄がつくられるまで、肝臓がその役割を担い続けます。
パドルのような手
四肢となる肢芽には、後に腕や脚の骨となる軟骨組織ができはじめます。また、腕の肢芽は伸びて、末端が平らになります。
もちろん、これは後に赤ちゃんの手となるためです。まだ指はなく、パドルのような感じです。
妊娠7週にやっておきたいこと・気をつけたいこと
母子手帳をもらおう
母子手帳といわれていますが、正式な名前は「母子健康手帳」です。
赤ちゃんの心拍が確認されてからもらうママが多いようです。
母子手帳は、住民登録がしてある現在お住まいの市区町村で、妊娠届出書を提出するともらうことができます。
自治体によって手続きに必要なものなどが異なりますので、事前に問い合わせるなどして確認するようにしましょう。
つわりなどでママが直接出向くのが難しい場合には代理人が手続きをとることもできますが、こちらも自治体によって異なりますので、代理人にお願いする場合も必要なものをあらかじめ確認するようにしてください。
母子手帳と一緒に妊婦健康診査受診票がもらえます。
これは母子手帳とは異なり、再発行してもらえませんので紛失しないようにくれぐれも気をつけましょう。
里帰り出産の場合には、自治体がかわると妊婦健康診査受診票が使えなくなります。
自治体によっては、里帰り出産ママのための助成制度がありますので、調べておくようにするとよいでしょう。
母子手帳は、妊娠中はもとより、赤ちゃんが生まれてからはその成長ぶりを詳細に記録するものとして何年も大活躍します。
受けた予防接種をすべて記録したものとしては、赤ちゃんが一生もっているものとなります。大切に扱うようにしましょう。
不正出血には注意
「出血」と「お腹の張りや痛み」が切迫流産の主な症状です。とくに妊娠12週未満の場合には「切迫早期流産」と呼ばれています。
これらの症状がみられたときには、まずは安静にし、それでも改善しない場合は病院に連絡するようにしてください。
一般的には安静にしていると症状がおさまるので、妊娠の経過が順調であれば治療を受ける必要がないことが多く、妊娠を継続することができるママも多くいます。
安静にしていることはとても大切です。自宅安静の場合には、働いているママは仕事を休み、家事も最低限に抑えてください。
入浴も、産科医の指示にしたがうようにしましょう。
自宅で安静にしていても出血やお腹の張りや痛みといった症状が改善しない場合には、入院安静になる可能性があります。
切迫早期流産が早期流産の開始になることもありますので、安静が必要なときには、しっかり安静にしているようにしましょう。
お腹の変化を写真に残そう
月に1度、お腹の写真を撮るのはいかがですか?赤ちゃん誕生までのよい記録と思い出になりますよ。
できれば、同じ場所で同じポーズ、似たような服で撮るようにすると変化がよくわかります。その点も考慮に入れて最初の写真を撮るとよいでしょう。
芸術性が高く美しい写真になることが多いので、白黒写真で撮るのもおすすめです。
まとめ
妊娠7週目にはいると、妊娠に気がつかなかったママも、体調の変化により、この時期には妊娠がわかることが多いです。
つわりがひどくなってくる時期ですので、休めるときにはカラダを休め、つらいつわり期間を乗り切っていきましょう。
不正出血などの異変があった場合には、まずは安静にし、改善しない場合は病院に連絡するようにしてください。
<監修>
日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター
日本産婦人科学会 専門医
札幌医科大学産婦人科 高田さくら
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