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【妊娠6週目】つわりの症状が出はじめる?赤ちゃんの心拍の状態や流産の確率は?
つわりの症状が出ることや、生理が来ないことで妊娠に気づくママが増える妊娠6週目。つわり以外にも、カラダのだるさや熱っぽさに悩む人もいるでしょう。赤ちゃんはまだ数ミリ程度ですが、重要な器官が形成される時期です。たばこ、お酒、薬等には十分気をつけて過ごしてください。
妊娠6週目ごろになると、生理が遅れている、つわりの症状を感じる、といったことから「もしかして妊娠?」と気づくママが多いでしょう。 この時期のママと赤ちゃんの状態、注意点をご紹介します。
妊娠6週のママの状態
つわりは妊娠初期の代表的な体調の変化ですが、妊娠するとほかにもママのカラダにさまざまな変化が起こります。 妊娠6週のママの状態について、順に見ていきましょう。
つわりの症状が現れる
つわりによって、これまで問題なく食べられていたものが急に食べられなくなってしまう、吐き気をもよおすようになるという人は多いです。むかつきや吐き気、嘔吐(おうと)を伴うことも。 つわりは個人差が大きいので、全く症状がないという人もいれば、入院するほど症状がひどいケースもあります。 水も飲めないような場合や急激に体重が減った、排尿回数が極端に減った場合などは受診しましょう。 働いている人で通勤がつらい場合は、医師につわりの症状について相談してください。 通勤緩和(通勤時間帯をずらす)、休憩時間の確保、勤務時間の短縮といった指導を受けた場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」に記入してもらうことをオススメします。母性健康管理指導事項連絡カードを職場に提出することで、スムーズに対処してもらいやすくなるのです。 なお、食べ物の匂いをかぐだけで吐き気をもよおす人や、横になって動けなくなる人も珍しくありません。 その間に料理をはじめとする家事をするのは過酷。無理をせず、周囲の人に頼りましょう。パートナーの人は、可能な限りの協力を。 妊娠4ケ月に突入する頃から、徐々につわりが楽になっていく人が多いです。
黄体ホルモンの影響でカラダがだるくなる
妊娠初期の頃は、黄体ホルモンが多量に分泌される影響を受けて、カラダがだるい、1日中眠い、熱っぽいといった症状を感じるようになります。 また、基礎体温をつけている人は、生理予定日になっても低温期にならず、高温期が維持されたままになっていることに気づくでしょう。 妊娠4ケ月頃になると、徐々に基礎体温が下がり始めるといわれています。
おりものが増加
妊娠すると、おりものの量が増える人が多いです。できるだけ清潔にするよう心掛けましょう。 カッテージチーズのようなおりものや、外陰部のかゆみが出た場合には、医師に相談してください。 なお、おりものは、出産間近になるとさらに増えるといわれています。
肌が敏感になりやすい
ホルモンバランスが変化することによって、肌質がこれまでと変わったように感じることもあります。 肌トラブルや、「これまで使っていた化粧品が合わなくなった」といった経験をする人もいるでしょう。
妊娠6週の赤ちゃんの状態
この頃の赤ちゃんはまだ数ミリ程度ですが、重要な器官を形成しながらめまぐるしく成長し続けています。 妊娠6週の赤ちゃんの状態についてご紹介しましょう。
赤ちゃんは「胎芽」と呼ばれる
まだ子宮の大きさは大きめの卵程度。 子宮の中には、赤ちゃんの袋である「胎のう」があり、その中に赤ちゃんが入っています。 胎のうは1.5cmくらいで、赤ちゃんはまだ数ミリくらいの大きさです。 この時期の赤ちゃんは、「胎芽(たいが)」と呼ばれ、妊娠8週を過ぎてから「胎児」と呼ばれるようになります。 超音波検査で胎芽に白い輪がついているように見えたら、それは「卵黄のう」。 まだ胎盤ができていないので、赤ちゃんはここから栄養を得ています。
この時期までは「エラ」や「しっぽ」がある
妊娠6週の頃までは、まだ赤ちゃんに魚のエラのようなものや、しっぽのようなものがあります。 妊娠7週を過ぎると、次第に人間らしくなってくるのです。 目、耳、鼻の形も次第に整いはじめています。 心臓、肝臓などの臓器や、脳、脊髄といった重要な部分が作られており、大切な時期です。
心拍が確認できる
胎のうがきちんと子宮の中にあることが確認できると、子宮外妊娠の可能性はほぼなくなり、まずは一安心でしょう。 その後、妊娠6~7週頃に赤ちゃんの心臓の動きが確認できると、正常な妊娠と確定されます。 心拍が確認できれば、流産する確率がぐっと下がるのです。
妊娠6週にやっておきたいこと・気をつけたいこと
最後に、妊娠6週頃に注意しておきたいことをご紹介しましょう。 重要な器官を形成する時期だからこそ、注意しなければいけないことがあります。
たばこはすぐにやめましょう
まず、たばこを吸っている人は一刻も早くやめましょう。 たばこを吸うことで、お腹の赤ちゃんはとても苦しみます。 また、下記のように実際に赤ちゃんのカラダや命にかかわってしまうケースもあるのです。 ・流産、早産 ・前期破水(陣痛が始まる前に羊水が流れ出る) ・常位胎盤早期剥離(通常は出産後にはがれる胎盤が、産まれる前にはがれてしまう) ・子宮内胎児発育不全(赤ちゃんが子宮内で大きくなれない) ・低出生体重児の出産(2500g未満の小さな赤ちゃんの出産) ・胎児機能不全(分娩前・分娩中に赤ちゃんが酸素不足になる)
お酒は「胎児性アルコール症候群」の原因に
また、妊娠中にお酒を飲むと、「胎児性アルコール症候群」といって下記などを引き起こすことも。 ・子宮内胎児発育不全 ・低出生体重児の出産 ・主に顔面の奇形 ・精神発達遅滞・行動異常などの中枢神経の機能障害 ・先天異常(心疾患・関節の形成異常など) 少なくとも妊娠がわかってからは、アルコールも一切やめましょう。
自己判断で薬を飲むのはNG
前述の通り、この時期は赤ちゃんのカラダが急速に形成されていく時期です。 特に妊娠4~7週は、薬の服用による影響を受けやすいといわれています。 妊娠に気付かずに薬を飲んでいた場合は、医師に相談を。また、今後は医師への相談なしに薬を服用することはやめましょう。 何らかの症状で悩んでいる場合には、妊娠中に服用しても問題ない薬を処方してもらえるケースもあります。
分娩する病院を早めに決めよう
産婦人科医不足が長らく問題になっており、慢性的に分娩できる病院が不足しているエリアもあります。 妊娠6週前後に分娩予約をとっておかないと、「自宅のそばの病院で出産できない」という事態になることも大いにあり得るのです。 「まだ妊娠が確定されないかもしれないから、もう少し後で受診しよう」と考えるかもしれません。 しかし、一旦病院に問い合わせて、いつごろまでに分娩予約をするべきか確認しておいたほうが安心です。
自分に合ったつわり対策を模索
残念ながら、つわりの原因はまだ完全に解明されておらず、「こうすればつわりがおさまる」とハッキリ言える対策法はありません。 ツボを押す、香りを嗅ぐ、音楽を聴くなどさまざまなつわり対策グッズ・方法がありますが、症状が軽減したという人もいれば、全く変わらなかったという人もいるでしょう。 食欲がない場合、少しでも「これなら食べられそう」と思うものがあれば試してみましょう。 栄養バランスも大切ですが、つわりの時期はカラダが求めるものを口にすることも大切です。 また、つらいと感じたら無理せず出来るだけ休息をとってください。 つわりが重症化した状態を「妊娠悪阻」といいますが、尿検査をしてケトン体の数値が高ければ、点滴や入院などの措置を行うこともあります。「水も受け付けない」というような場合は、すぐに病院に相談しましょう。
つわりが辛ければ無理せず出来るだけ休んで
赤ちゃんの心拍が確認できると妊娠が確定となります。無事心拍が確認できるとほっとするものです。 しかし、つわりに苦しみ、「とにかくこの症状がつらい」「いつまで続くんだろう……」と感じる人もいるでしょう。 つわりは個人差が大きいですが、一般的には妊娠4ケ月頃から楽になると言われています。職場でも家庭でも、周囲の人に理解を求めながら、できるだけゆったりと過ごすようにしましょう。 ⇒妊娠7週目、赤ちゃんのエコーはどう見える?出血があったら… <監修> 日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター 日本産婦人科学会 専門医 札幌医科大学産婦人科 高田さくら
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