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【妊娠24週目】妊娠7ヶ月に突入。お腹の赤ちゃんと胎動を通してコミュニケーションを
妊娠7ヶ月に突入し、お腹が大きくなり、動きづらさや寝苦しさを感じることも増えてくる頃です。胎動もはっきりわかることが多いでしょう。お腹の赤ちゃんはどんな様子なのでしょうか? 妊娠7ヶ月に入った今だからこそ、やっておくべきことはあるでしょうか? 妊娠24週目のママと赤ちゃんの様子についてみてみましょう。
妊娠7ヶ月に突入する、妊娠24週目。お腹も大きくなり、動きづらさや寝苦しさを感じることも増えてくる頃です。胎動もはっきりわかることが多いでしょう。お腹の赤ちゃんはどんな様子なのでしょうか? 妊娠7ヶ月に入った今だからこそ、やっておくべきことはあるでしょうか? 妊娠24週目のママと赤ちゃんの様子についてみてみましょう。
妊娠24週のママの状態
お腹がますます大きくなってきます。子宮の上部もおへその上、5cmくらいのところにきています。お腹も胃の辺りからせり出しているような感じになっています。
いつのまにか、下着などがきつくなっていませんか? きつい下着や衣服はむくみの原因にもなりますので、大きくなったお腹や体形にあわせて、ゆったりしたものに変えましょう。
目が乾燥する場合には
急速に大きくなったお腹や乳房は、皮膚がひっぱられて、かゆみを感じることがあります。皮膚の乾燥がかゆみを引き起こすことが多いので、保湿剤でケアするとよいでしょう。
また、妊娠中は目もまた乾燥しがちです。ドライアイが気になるママは、涙の成分に近い目薬をさすのもよいでしょう。
市販の目薬は、妊娠中に使用しても差し支えがないものが多いとされていますが、市販のドライアイ用の目薬を購入する場合には、念のために薬剤師に相談するようにしてください。
目薬の中には、妊娠中は避けるべきものもあります。アレルギーで目がかゆい場合には、医師に相談しましょう。
点眼しても大丈夫といわれたけれど、それでも目薬を差すのはなんとなく心配……というママは、目薬をさしてすぐに目頭を押さえておくと、涙道に薬剤が入り込むのを防ぎ、薬剤が全身に影響を及ぼすのを減らすことができるでしょう。
仰向けに寝るのは避けよう
お腹が大きくなってくると、寝るのがつらくなってきたと感じるママも多いでしょう。すでにご紹介した、左側を下にして横向きになって寝る「シムスの体位」と呼ばれる寝方がおすすめです。
妊娠中期から後期は、仰向けに寝ると急激に血圧が低下することがあります。
「仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)」と呼ばれており、仰向けに寝た際に、心臓に帰る直前の下大動脈を大きく重くなっている子宮が押しつぶし、循環する血液量が減少してしまうことによって引き起こされます。
ちょっと仰向けで寝るくらいで、と思うかもしれませんが、仰臥位低血圧症候群が起きると、ママの気持ちがわるくなったり、意識レベルが低下し、ひどい場合には気絶してしまうこともあります。
赤ちゃんへの血流量も減るので、まれに赤ちゃんの心拍数が減少し、低酸素状態を引き起こすことがあるので用心するに越したことはありません。
横向きばかりではかえって寝苦しいというママは、右の腰の下に枕やタオルを巻いたものをおいて、上体が30度くらい傾くようにして寝るようにするとよいでしょう。
胸やけするときには
胸やけに悩まされているママは、1日の食事を少量ずつ5~6回に分けて摂ることで改善する人が多いので、試してみてはいかがでしょうか。夜遅くの食事を控えるのも、胸やけを抑えるのに有効なようです。
妊娠24週の赤ちゃんの状態
この時期の赤ちゃんは、骨格も発達してきます。脳の発達もすすみ、体の動きもよりコントロールできるようになります。
したがって、羊水中での動きもますます活発になります。今、お腹の中で赤ちゃんはどんな様子でしょうか?
赤ちゃんの大きさ
赤ちゃんは、体長が約30〜35cm、体重は510~800gほどになっています。また、少しずつ皮下脂肪がついてきて、しわしわしていた皮膚もだんだんと伸びてきています。
薄く透き通っている皮膚の色は、毛細血管ができてくるので、ピンク色に見えるようになります。
呼吸の準備も着々
肺もさらに発達し、構造も複雑になってきます。気道と肺胞の構造もできつつあります。
胎動が激しいのは赤ちゃんが元気な証拠
この時期はまだ子宮の中に余裕があるので、赤ちゃんが活発に動き回ります。胎動が激しいと、赤ちゃんが苦しんでいるのかなと心配するママもいますが、胎動の激しさは赤ちゃんが元気に動き回っている証拠です。
赤ちゃんが苦しいときには、逆に動かなくなりますので、胎動の様子に気を配っておくことは大切です。
もちろん、胎動の激しさや感じ方は個人差が大きいものなので、あまり激しくないと感じるママも心配する必要はないでしょう。胎動が激しいかどうかよりも、胎動の頻度や強さの「変化」に注意するようにしましょう。
妊娠24週にやっておきたいこと・気をつけたいこと
妊娠する前は糖尿病ではなかった人でも、妊娠中に血糖値が上昇し「妊娠糖尿病」と診断されることがあります。ここでは、妊娠糖尿病についてくわしく説明します。
妊娠糖尿病とは
「妊娠糖尿病」とは、妊娠中に見つかる糖代謝異常をさします。妊娠前から診断されている糖尿病や、妊娠中でも明らかな糖尿病であると診断された場合には、妊娠糖尿病には含まれません。
妊娠糖尿病では、ママもお腹の赤ちゃんも高血糖状態になります。
ママは、妊娠高血圧症候群や腎症、網膜症などを引き起こす可能性が高くなり、赤ちゃんも、巨大児、羊水の異常、形態異常、出生後の低血糖や黄疸、流早産のリスクが高くなるので要注意です。
妊娠糖尿病は、様々な原因によりインスリン抵抗性が強まってしまうことによって引き起こされます。
7~8%のママが妊娠糖尿病と診断されるとのことですので、妊娠初期の検査で陰性だった場合も、妊娠24~28週に再度スクリーニング検査を受けましょう。
自覚症状としては、異常な喉の乾き、頻尿、疲労感、吐き気などが見られることがあります。
一般に出産後に妊娠糖尿病は治るようですが、妊娠糖尿病になったママは将来的に糖尿病やメタボリック症候群になる可能性が高いことを認識しておく必要があります。
さらには赤ちゃんの将来の糖尿病発症やメタボリック症候群発症にも影響があると言われていますので、妊娠中に気をつけておくことに超したことはありません。
妊娠糖尿病と診断された際には、出産後も定期的に糖尿病の検査を受けるようにしましょう。
赤ちゃんの帰宅に備えて家の中をチェックしておこう
赤ちゃんの初帰宅、その後の赤ちゃんの成長を考え、赤ちゃんに危険がないかどうか、一度、家の中の様子をチェックしておきましょう。
階段や台所などにベビーゲートやベビーモニターの設置を考えているママは、今から探しておくとよいでしょう。
赤ちゃんに、今の思いをつづってみてはいかが?
お腹の中の赤ちゃんの元気な動きを感じながら、幸せな気分に満たされる時間も多いでしょう。つわりのときには永遠に続くかと思われた妊娠期間も、もう半分を過ぎています。
赤ちゃんが生まれると、忙しくなり、時間も飛ぶように過ぎていくようになり、妊娠中に感じたことや考えたことも、あっという間に忘却の彼方に流れ去ってしまいます。ちょっともったいない感じがしませんか?
そこで、時間をみつけて、今の思いを赤ちゃんへの手紙の形でつづってみていかがでしょうか。メモのようなものでも十分ですので、気負わずに書いてみましょう。
<監修>
日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター
日本産婦人科学会 専門医
札幌医科大学産婦人科 高田さくら
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