パートナーにだけセックスする気が起きなくなる「性嫌悪症」って?

44.6%のカップルがセックスレスというデータがあります。
セックスレスに至るには様々な理由があるなかでも、改善率が低く、手強い原因といわれているのが男性の「性嫌悪症」。男性の患者が多くなってきている「性嫌悪症」とは?

もしかしてセックスレス?

最近パートナーから求められることが減ってきた… そういえばもう随分セックスしてないな… それとなく誘っても避けられて悲しい…

セックスレスの定義とは、健康な男女が1か月以上性的な接触がなく、さらにその先もその状態が続くと予測される状態。

1か月なんて、結構あっという間ですよね。

忙しくて会えなかったり、疲れていてそんな気分にならなかったりというのも考えられます。

でもその状態がずっと続きそうならセックスレス状態と言えます。

特に解消が難しい「性嫌悪症」とは?

セックスレスの原因は様々な要因がありますが、中でも特に解決が難しいとされているのが「性嫌悪症」。

「性嫌悪症」とは、漢字から見るとセックスや性的なこと自体がイヤで、そもそも交際や結婚などもする気がない人…というようにも思えますが、そうではありません。

男性と女性では少々障害の内容が異なります。

女性の場合は、たとえば親が性的なものを全て悪として教育してきたり、セクハラや性的被害によって精神的ダメージを受けた結果性的関係に嫌悪感を持ってしまうケースが多いとされています。

しかし、男性の場合には、機能的な問題はないにも関わらず、パートナーとのセックスに嫌悪感を抱いてしまい、セックスや性的接触が出来なくなってしまいます。

性欲自体は正常なので、パートナー以外の対象には性的関心を持つことができ、射精も可能なのが特徴です。

どうしてパートナーだけに嫌悪感を抱くの?

はっきりとした原因は今のところ解明されていません。

そもそもパートナーのことを嫌いになったという理由もありますが、心理的にパートナーとの関係が「母子」「兄弟」といったように家族のような存在になってしまうことや「親友」のような関係になってしまう変化が現れ、「男女」という関係ではなくなってしまうようです。

嫌いになったわけではないのに心理的に「男女」の関係ではなくなってしまった場合、交際相手、夫婦としては表面的に仲が良いようにも見えます。

どちらもセックスをしないことに同意していて、特に不満がない場合はセックスレスによって人間関係が悪化することはありませんが、どちらかがセックスを希望している場合には治療をする必要が出てきます。

男性側の性嫌悪症の克服方法とは?

男性が性嫌悪症かもしれない…と思ったら、受診するのは「精神科」です。

男性側が克服すべきは「パートナーの女性を性的な対象として見る」ということです。

具体的には、妻のイメージを思い浮かべながら自慰、射精をするようにしていくという方法です。

性嫌悪症は治療をしても回復率は10~30%程度と言われていて、かなり手ごわいセックスレスの原因です。

女性側が協力できることがあるとすれば、根気強く男性の治療に協力することと、コミュニケーションを積極的にすることとされています。  

もしパートナーが性欲はあるのに自分だけとセックスをしようとしない「性嫌悪症」かも? と気づいて、2人で克服していきたいと同意が得られれば、精神科でカウンセリングなどを受けてみるのもひとつの手。

お互いに歩み寄って克服できれば、表面的にも性的にも仲良しのカップルに近づけるかもしれません。

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この記事のキュレーター

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