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みんな知っている?女性ホルモンのウソ・ホント
ホルモンバランスを整えることが美容と健康のために大切!という話はよく聞く話。さらに、女性なら気になるのが”女性ホルモン”の話題ですよね。
あなたは”女性ホルモン”に関してどれくらい知っていますか?巷に広まる女性ホルモンに関するウソ・ホントで、今よりキレイになるヒントを知りましょう。
そもそも女性ホルモンって…?
まずは女性ホルモンについて、簡単におさらいしてみましょう。
女性ホルモンには2種類あるのはご存知ですか?
妊娠のためにカラダの準備をする「エストロゲン」 、妊娠をキープするための「プロゲステロン」 があります。
巷で、”女性ホルモン”というと、胸やお尻を大きくしたりウエストをキュっと引き締める「エストロゲン」の働きが注目されがちです。
しかし、「エストロゲン」だけが多くてもそれはホルモンバランスが悪いということになり、PMSや婦人科系の病気の原因にもなり得ます。
それらを抑えるための「プロゲステロン」も同じく大切な女性ホルモン。
これら2つの女性ホルモンがバランスよく分泌されることが重要なんです。
セクシーな人は女性ホルモンが多いの?
胸やお尻を大きくする作用がある「エストロゲン」が多い人ほど、胸やお尻が大きく、セクシーな体つきになるのかな?と考えてしまいますよね。
でも実際には、体つきがセクシーでもホルモンバランスが悪い人もいるし、凹凸が少ない体つきでもホルモン量は十分という人もいるので、一概に胸やお尻が大きい人が女性ホルモンの分泌が盛んとは言えません。
また、ホルモンと似た響きの「フェロモン」はホルモンとは別物。
フェロモンは動物が持っている匂い物質で、人間の場合は脇などから出ていると言われており、異性を惹きつけたりする役割を果たします。
色気があってセクシーな女性から「フェロモンが出ていて、女性ホルモンが多そう」という表現をしたりしますが、女性ホルモンの多さとは関係ありません。
セックスでお肌がツヤツヤになる?
「セックスすると、女性ホルモンが出てお肌がツヤツヤに…」なんて話聞きますよね。
でも、実際にはセックスをすることで女性ホルモンの分泌が盛んになるというデータはないので、イメージの問題と言えます。
しかし、カラダもココロも満たされるセックスをすることによって、ストレス解消になったり、脳内で幸せを感じるホルモンである「セロトニン」の分泌が盛んになり、自律神経のバランスが整った結果、ホルモンバランスが整ってお肌がツヤツヤに…ということはあり得ます。
だから、「セックスは美容に良い!といって好きでもない人と満たされないセックスしたり、恋愛していないことに焦る必要は全くありません。
むしろ、セロトニンの分泌ならば、ウォーキングや仲良しの友達と楽しい時間を共有することでも増やすことができるので、自分が楽しめることを見つけてストレスを溜めないことが女性ホルモンのバランスを整えて、美しくなるコツです。
女性ホルモンは増やせる?
大豆に含まれるイソフラボンを摂るなどして、女性ホルモンに似た働きを持つ成分を補うことはできます。
しかし、実際の女性ホルモンの量そのものを大量に増やすことはできません。
女性ホルモンの分泌がもともと盛んな時期である20~30代ならば、無理に女性ホルモンを増やそうとするのではなく、自分が今持っている女性ホルモンを働かせるように意識してみましょう。
女性ホルモンは、脳の視床下部というところが分泌を司っています。この部分はストレスに弱いため、ストレスが多い生活は女性ホルモンのバランスを悪化させる大敵。
規則正しい生活とストレス解消を心がけることはバランスが整った健康美人になれる近道です。
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
初回公開日:2015年4月2日
最終監修日:2021年4月21日
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