生理周期の基礎知識 女性の体と心にはこんな変化が!

女性の体が妊娠するために必要不可欠な生理。
生理の周期は25日〜38日といわれていますが、その間、女性の体と心はさまざまに変化しているのです。
今回は、「生理周期」について紹介します。

監修

宮﨑薫 先生

PROFILE:はらメディカルクリニック院長。医学博士。東京歯科大学市川総合病院産婦人科助教、慶應義塾大学産婦人科助教。2020年より、はらメディカルクリニック院長に就任。常に患者さまファーストの医療・治療を心がけている。 産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医、再生医療認定医、日本内分泌学会内分泌科専門医。
https://www.haramedical.or.jp/

「2人で一緒に読んで、書き込みもできる! 彼と私の生理NOTE」 #1
※参考:「妊活たまごクラブ 2024-2025年版」

妊娠に必要不可欠な生理の知識を深めよう

「女性の生理について、男女が学ぶのは、高校時代の『保健体育』くらいまでなので、記憶があやふやな人も多いことでしょう。でも妊娠を望むなら、生理が毎月きちんとあることが大前提。妊活をスタートさせるにあたり、女性はもちろん、パートナーも一緒に、改めて生理について学ぶことが大切です」と宮﨑先生。

そもそも生理とは、約1ヶ月の周期で子宮内膜が出血を伴って剥がれ落ち、体外へ排出されることで、3~7日間続きます。その生理の開始日から、次の生理の前日までを「生理周期」と呼び、さらに、その期間内は[月経期][卵胞期][排卵期][黄体期]の4つの周期に分けられます。

「月経周期である25~38日の間、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン量の変化で、身体的につらい痛みがあったり、精神的に不安定になったりと、心と体が大きく揺れ動きます。そのときに必要なのが、パートナーの理解です」(宮㟢先生)。

ここではまず、4つの周期による、女性の体と心の変化に注目していきましょう。

4つの生理周期

4つの月経周期

*画像クリックで拡大

・<1>月経期(生理中):1~6日
・<2>卵胞期 (生理後1週間):7~11日
・<3>排卵期 (排卵後1週間):12~15日
・<4>黄体期 (生理前1週間):16~28日

生理周期<1> 生理中

★平均的な期間は5〜6日。自分の周期をきちんと確認して

妊娠しなかった場合は、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌が減少。不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに体外へ排出されます。平均的な期間は5〜6日。
10日以上経血が続く場合は子宮筋腫などが疑われ、逆に2〜3日で終わる人は無排卵の可能性もあるので、医師に相談を。

生理周期<2> 生理後1週間

★女性としての魅力がアップし心身共に絶好調になる時期

卵胞刺激ホルモンの働きで、卵巣にある卵胞が成熟し始める時期。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。この時期は肌や髪がツヤツヤになるなど、女性としての魅力がグンとアップ。
体調がよく、考え方もポジティブになり、気分もリラックスした日が続きます。

生理周期<3> 排卵後1週間

★子宮内膜がふかふかになり妊娠の準備が万端に整う時期

卵巣で成熟した卵子が飛び出す排卵が起こります。この排卵の2〜3日前から排卵日翌日までが、妊娠しやすい時期。受精卵が着床して妊娠したときに備え、子宮内膜はふかふかにやわらかくなります。
また、排卵日を挟んだ2〜3日間はおりものの量が多くなる期間でもあります。

生理周期<4> 生理前1週間

★感情の起伏が大きくなり体は不調のオンパレードに

排卵直後から「プロゲステロン」という黄体ホルモンが多く分泌され、妊娠しやすい状態をつくります。乳房や下腹部が張ったり、痛みがでたり、便秘や下痢、疲れやすくなったり…と、体の不調が次々と現れる時期。
イライラしたり、涙もろくなるといった、感情の起伏が大きくなるのもこの時期の特徴です。

■監修/宮﨑薫 先生

●イラスト/yamyam
●構成・文/飯田由美(BEAM)

※記事掲載の内容は2024年2月25日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。

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この記事のキュレーター

妊娠・出産・育児の総合ブランド「たまひよ」。雑誌『妊活たまごクラブ』『たまごクラブ』『ひよこクラブ』を中心に、妊活・妊娠・出産・育児における情報・サービスを幅広く提供しています。


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