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男女ともに知ってほしい「生理痛」、生理前の症状は“PMS”を疑って
女性の体が妊娠するために必要不可欠な生理。意外と知らない生理について男女ともにわかりやすく学べるようまとめました。
今回は、女性の生理痛がつらすぎるときに疑いたい症状PMSについてです。PMSとは月経前の3~10日間続く痛みのこと。生理痛とは一線を画す「PMS」について紹介します。
監修の先生
「自分の体を知れば、毎日記録するのが楽しくなる 私の生理NOTE」 #3
※参考:「妊活たまごクラブ 2022-2023年版」
PMSの症状は200種以上!まずは専門医に相談を
「PMSとは、Premenstrual Syndrome(生理前に発生する症状)の略で、生理の3〜10日くらい前から感じる乳房の張りや痛み、むくみ、便秘、イライラ感、眠け、気分の落ち込み、肌荒れなど、その症状は200種以上あるといわれています」と宮﨑先生。
つまり多くの女性が生理前に感じる自覚症状が、PMSに当てはまるのかもしれません。ところが、まだ意外に知られておらず、「生理前だから、この痛みはしょうがない」とほうっておく人も多いそうです。
PMSかな?と思ったら、まずは専門家に相談することが、解決の糸口です。
PMS による不調
3つの原因となる要素を説明します。
原因その<1>黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響
★気分の落ち込みが最大限に
プロゲステロンはインスリンの働きを抑制し、血糖値を不安定にします。すると、おなかがすいていないのに、おなかがすいた状態になって胃酸が出るため、吐き気や胃痛が起こります。
ほかにもイライラ感や頭痛などを招きます。
原因その<2>脳内物質「セロトニン」の低下
★メンタルが不安定になる
セロトニンは、ノルアドレナリン、ドーパミンと並ぶ、三大神経物質の一つ。別名「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンですが、生理前になると分泌量が低下することで、イライラや気分の落ち込みが現れやすくなります。
原因その<3>インスリンの減少による血糖値の急上昇や急降下
★イライラしたりキレやすい
血糖値の急上昇や急降下があると、PMSが悪化する傾向に! 生理中に限らず、イライラしやすい、キレやすいといった人は、食事などで血糖値をコントロールすることが重要です。栄養バランスのいい食事を心がけましょう。
その他の症状が重くなる原因
□ストレス
環境の変化や多忙によるストレスで緊張状態が続いたときに、PMSの症状はより強く現れます。できるだけ、心がリラックスできる日々を過ごしましょう。
□食生活の乱れ
カフェインが多いコーヒーなどを愛飲している人は症状が重くなりがちな傾向に。栄養バランスのよい食生活はもちろん、お酒は控えめに。
□体力の低下
免疫力が低下していたり、自律神経が乱れていると重くなります。ウォーキングなどの軽い運動を1日30分以上、週3回程度取り入れましょう。
□性格や考え方
まじめで几帳面、物事は完璧主義!という人は、PMSの症状が出やすい傾向に。血糖値を上げにくい食生活をするなど、心安らかに過ごせる工夫を。
『生理のときの女性心理』男性たちのもっと理解を!
生理が来るたびに訪れる心身の不調だから、やさしく見守ってくれるようお願いします!
●いつもなら受け流せる旦那の言動についついイライラして口答えをしたら大げんか。そんなつもりはなかったのに…。
●焼き肉やトンカツなどガッツリ系の食べ物が異様に食べたくなる!
●生理の前後、手足のむくみが半端じゃない。でも、顔までむくんでいることが夫に言われてわかったのは最近のこと。お願いだから旦那~、もっと早く言ってよ~。
●生理前はいつも便秘で顔に吹き出物が。こんな姿、夫に見せたくない!
●生理中はダメだとわかっていながら無性にセックスしたくなる。
●生理のたびに起こる、重度の肩凝りや腰痛…。家事はちゃんとしたいのに、痛さで1mmも動けない!
●とにかく甘い物が欲しくなる。普段はめったに食べない大福やようかんが大好物に。
●生理痛がつらすぎて「会社を休む」と言ったら夫に「マジで?」と聞かれた。もっと思いやりが欲しいなー。
●イライラや先が見えない不安感が募って、夫とも話したくなくなる。
■監修/宮﨑薫 先生
●イラスト/itabamoe
※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。
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