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妊産婦メンタルヘルスについて
妊娠中や産後はエストロゲンやプロゲステロン、オキシトシンなどのホルモンが大きく変動します。
また、生活上の変化も大きくストレスもかかりやすいため、メンタルヘルスの調子を崩す妊産婦さんは少なくありません。
また、コロナ禍では医療従事者による家庭訪問が中止になったり、面会や立ち合い出産、里帰り出産がしにくくなったり、同居していないご家族やご友人と対面で話す機会が少なくなるなどの社会的制約があり、それらも妊産婦さんのメンタルヘルスに影響を及ぼすと考えられます。
メンタルヘルス不調には様々な状態がありますが、最も多いのはうつ病です。
国や研究によってかなり違いがありますが、日本では大学病院の産婦人科に通院している妊産婦さんの約5%がうつ病という報告があります(※1)。
ただ、うつ病の診断基準を満たしていなくても、精神的な苦痛を抱えておられる妊産婦さんはかなり多いと考えられます。
海外の研究では、妊産婦さんの約18%がうつ病を経験しているという報告もあります(※2)。
うつ病の症状としては、気持ちが落ち込むこと、以前は楽しいと思っていたことにほとんど興味や喜びを感じなくなること、食欲不振、不眠、疲労感、自分を責めること、集中力や決断力が低下すること、死にたい気持ちになることなどがあります。
メンタルヘルスの調子を崩したとしても、それは決してご本人の責任ではありませんし、恥ずかしいことでもありません。
ご自分をいたわるとともに、ご家族やご友人、職場の上司や同僚、地域の相談窓口、産婦人科の主治医の先生や助産師さんなど、信頼できる方にぜひサポートを求めてください。
1人で生きている人はいません。他の人に助けを求められるということは、とても大切なことだと思います。
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