生理に関する基礎知識〜生理、排卵のしくみ〜

生理は何のためにあるの?
初潮を迎えてから閉経するまで毎月やってくる生理。面倒だったり、人によっては生理に伴うつらい症状に悩まされているかもしれません。しかしこの生理、女性にとっては非常に大切な存在なのです。あなたは生理が何のためにあるのかきちんと知っていますか?

生理が起こる仕組みとは

思春期を迎えた女性のカラダは約1ヵ月に1回、受精・妊娠のための準備をしています。

①成熟した卵胞が卵巣で破裂し、卵子が排出される

 

②子宮内膜が膨らみ、受精卵を受けとめる(着床)準備がはじまる

 

③受精・妊娠しなかった場合は子宮内膜が剥がれ落ち体外へ排出(生理)
卵子と精子が出会い受精卵が子宮内膜に着床すれば「妊娠」が成立

 

妊娠が成立した場合は、生理はきません。「毎月生理がくる」というのは、このサイクルが子宮の中で女性ホルモンの働きによって毎月繰り返されているということで、「妊娠したときに赤ちゃん(受精卵)を受け入れる準備ができている状態」と言えます。

そして、一回の生理には「周期」があり、周期によって現れる体調変化には特徴があります。

現代の日本人女性が一生涯に産む子どもは平均して1~2人ですが、実に初潮から閉経までの30~40年もの間、毎月この「赤ちゃんを受け入れる準備」をしている私たちのカラダ。
なんだか神秘を感じませんか?

毎月くる生理は「嫌なもの」「面倒なもの」「辛いもの」という側面もあるかもしれませんが、自分の中の女性ホルモンがしっかり働いて子孫を残そうとしている証でもあるのです。

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

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