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べたつきやニオイはもうイヤ!夏の汗問題を解消しよう
暑い夏になると多くの人の頭を悩ませるのが、汗に関する問題。
ファッションやメイクをバッチリ決めても、脇汗で洋服にシミができたり、顔汗でメイクがドロドロになったりしてしまったら台無しに……。デートで彼と手をつなごうとしたら、あまりの手汗に戸惑った人もいるかもしれません。今回は、女子を悩ませる汗について解説します。
夏に困る汗といえば、顔汗、脇汗、手や足の裏の汗ではないでしょうか。
汗をかくということは代謝が活発な証拠。よい側面もありますが、汗をかくことでイヤな気持ちになることも確か。
では、汗を予防する方法はあるのでしょうか?
汗の種類と役割
汗を予防する方法をご紹介する前に、汗の種類について学びましょう。
汗はエクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺から分泌されます。
エクリン腺から分泌される汗は、カラダの熱を外に放出して体温を一定に保つ役割を担っています。
また、緊張したときや驚いたときなど、精神的な刺激を受けたときにも分泌されます。いわゆる「冷や汗」ですね。
一方、アポクリン腺は本来、体臭の原因となるにおいのある汗を作り出す役割があるのですが、人間の場合、進化の過程で徐々に退化していきました。
個人差はありますが、エクリン腺は全身に約200~500万個あり、アポクリン腺は脇の下、乳首、性器周辺などに多く存在します。
パーツ別 汗を予防する方法
● 顔汗
顔汗は隠すのが難しい上に、メイクが崩れる原因でもあり、女性にとっては天敵と言えるかもしれません。
特に顔汗は蒸発しにくいベタベタ汗なので、不快度も高いですよね。そんな顔汗を予防するには、以下のことに気を付けましょう。
< 顔汗 対処法 >
・保冷材やペットボトル、濡れたハンカチなどで汗が出る場所を冷やす
・汗が出たら放置せずに、ハンカチやタオルでこまめに拭きとる
・人体の半側発汗(※)を利用して、胸から5cm当たり上を紐で強く結んだり、圧迫したりする
(※)カラダの一部分を紐などで結んで圧迫すると、その周辺の汗の量が減って、反対側から出る汗の量が増えるという性質
そのほか、顔汗が多い場合は「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方もおすすめです。
● 脇汗
脇にかいた汗は、においが気になったり、汗ジミができやすくなったりするので、恥ずかしい思いをした人も多いかもしれません。
脇汗をかいてくさくなってしまう原因は、雑菌の繁殖。においを防ぐためにも、以下のことを心がけるといいでしょう。
< 脇汗 対処法 >
・入浴時にしっかりと洗って清潔に保つ
・吸湿性や速乾性にすぐれた素材を使った服を選ぶ
・汗をかいたら、こまめに拭きとる(着替える)
・制汗剤を使う
・汗ジミが気になる場合は、Tシャツの色とデザインで汗ジミが目立たなくなるものを選ぶ
< ○ 汗が目立たない服 >
色 :ブラック、ネイビーなどはっきりした色
デザイン:腕まわりに余裕があるもの
< × 汗が目立つ服 >
色 :ライトグレーやベージュ
デザイン:タイトなもの
脇汗の量が多くてどうしても気になる場合は、汗腺の働きを一時的に抑えるボトックス注射や、汗腺を除去する手術といった方法もあります。
● 手や足の裏
手足はエクリン腺が多く分布している場所で、精神的な刺激を受けると汗が分泌されます。においがないサラサラした汗ですが、緊張などによって刺激されると大量の汗をかくことがあります。そのため、手や足の裏の汗を予防するには、以下のことに気を付けましょう。
< 手汗の対処法 >
・緊張しないように、普段からリラックスして過ごす
・手汗をかいたとしても焦らずにタオルやハンカチで拭く
< 足汗の対処法 >
・コットンなど通気性のよい靴下をはく
これらの方法を行っても、汗に関する悩みが解決しない場合は、治療で抑えられる場合もあります。
また、交感神経が過敏になって過剰の汗が出てしまう「多汗症」かもしれません。
一人で悩まず、恥ずかしがらず、専門の医療機関に行ってみましょう。
★今回のポイント★
・顔汗には、冷たいタオルで冷やして、汗をかいたらこまめに拭こう
・脇汗には、清潔が一番!お風呂でよく洗って、制汗剤を使うのもオススメ
・手のひらから出る汗の防止は、緊張しないでリラックスすること
・足の裏の汗は放置すると臭いの原因になるため、蒸れにくい靴下をはこう
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
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