無料で受けられる場合も。年に1度は婦人科検診へ行こう!

婦人科検診と聞き、どんなイメージを持つでしょうか?行かなくてはいけないと分かっていても、費用面や痛みなど不安を覚えることがあるかもしれません。
しかし、女性にとっては妊娠や出産にも関わる大切な検診です。今回は、婦人科検診を受けるときに役立つ受診時の注意点などを解説します。

どんな人が受けるべき?

婦人科検診とは、女性特有のがん検診が中心となります。主な検査内容は下記の4種類です。

しかし、実際どの検査を自分が受けたらいいのか判断できない場合も多いと思います。それぞれの検診について、受診することが望ましいケースも一緒に確認していきましょう。

□ 子宮頸がん検診
  ⇒ 性体験のある女性

□ 子宮体がん検診
  ⇒ 40歳以上でリスクが高い、不正出血がある女性

□ 卵巣がん検診
  ⇒ 身近な人に卵巣がんの人がいる場合

□ 乳がん検診
  ⇒ 40歳以上の女性

 

「え?乳がん検診は、40歳以上なの?」と思った方も多いかもしれません。

これは、あくまで自治体などが設けているガイドラインです。

胸にしこりなどの違和感があったり、不正出血など、少しでも不安な症状がある場合には、1度婦人科検診を受けに行きましょう。

 

病院はどうやって選べばいいの?

自治体(区や市など)のホームページを見ると、ほとんどのところで20歳以上の子宮頸がん、40歳以上の乳がん、30歳以上の血液検査を一部または全額公費で受けられるようになっていることがわかります。

検診できるクリニックや病院のリストは、ホームページで検索できる自治体も多いので、費用面に不安がある場合には、自治体の検診を活用するのがいいでしょう。

職場の健康診断を利用する場合も、健康保険組合から費用補助が出ることが多いので確認を。

自己負担の費用は施設によりますが、人間ドックを受けるときにオプションで乳がん検診や子宮がん検診をつけるという方法もあります。

 

予約するときや受診時に注意したいことは?

● 受診のタイミング

まず、予約をするときは自分の生理周期を確認しましょう。

子宮がん検診は、生理中は行えません。また、生理中にはおりものの状態も正確に見られません。乳がん検診は、胸が張りやすい生理前の1週間はできるだけ避けましょう。乳がん検診の際に、痛む場合があるからです。

カラダの状態が安定している、生理後直後~1週間くらいの受診がオススメです。

 

● 服装で気をつけること

また、服装については基本的には検診着に着替えることがほとんどなので、どんな服装で行っても問題ありません。もし、婦人科クリニックなどで検診を受ける場合には、フレアスカートなどで行くと脱ぎ着がスムースいでしょう。

 

● 受診後に気をつけること

検診の種類によっては、細胞を採取する必要があるため、出血する場合があります。しかし、長くても2日ほどで出血は止まるので心配することはありません。

検査室には、生理用ナプキンが置いてある場合が多いです。検査後、すぐに出血がなくても、歩くなど、何かの弾みで出血が起きる場合があります。念のため、ショーツにナプキンをあてておくと安心です。

 

一度も婦人科検診を受けたことがない人は少し抵抗があるかもしれませんが、自分自身のカラダの状態を知るために、定期的に受けるようにしましょう。

 

★今回のポイント★

・年齢や症状で受けるべき婦人科検診を知ろう

・補助も充実!費用の心配なら自治体に確認を

・より正確な結果を知るため、検査は生理直後~1週間に受けよう

 

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

この記事のキュレーター

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