【カラダとココロの変化】女性ホルモンの分泌がピークを過ぎ、体型の変化を感じる30代

女性のカラダとココロは、年齢によりどのように変化していくのでしょうか?シリーズ3回目は、30代について。

30代は前半と後半で変わってきます。気力体力が充実し妊娠、出産に適した30代前半に比べ、30代後半になると体重が増えるなどカラダに変化が現れてきます。

誰にでも訪れる衰えを緩やかにするために、30代で気をつけておくべきことをご紹介します。

カラダの変化を感じ始める30代

いくら食べても太らなかった20代に比べて、体脂肪がついてくる30代。

特に30代後半からカラダの変化が始まり、体重が増えやすくなります。

年を重ねるとともに脂肪がつきやすい場所が変わっていきますが、30代後半~40代になると下半身よりも上半身に脂肪がつきやすくなります。

 

30代前半までは、妊娠・出産に適した時期

30代前半までは女性ホルモンの分泌が安定していて、体力もあるため、妊娠や出産に適しています。

30代になると、職場では責任のある仕事を任されたり、部下をマネジメントしたりすることも多くなります。

仕事がおもしろくなってくると、「結婚はしたいけど妊娠・出産はもう少し後でいい」と考えることもあるかもしれません。

しかし、30代後半になるとそれ以前よりも妊娠しにくいカラダへ変化します。

妊活を始めたら、すぐに子どもを授かれると考えていませんか?

高齢出産が増加傾向にあるとはいえ、不妊に悩む夫婦は6組に1組ともいわれているほど多いのです。

いつか子どもが欲しいと考えている場合には、できるだけ早めにライフプランを描いてみましょう。

また、30代になると婦人科系の病気(子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がん、乳がんなど)の発症リスクがあがってきます。

初期は自覚症状のない病気が多いものです。早期発見のためにも、定期的に婦人科検診を受けるようにしましょう。

 

30代後半からは同じ食事でも太りやすく

まだ体力もあり無理が利く30代前半は、つい夜更かしをしたり、暴飲暴食をしがち。仕事でのストレスなども重なり、自律神経の乱れ、生理不順や更年期障害に似た症状が現れることもあります。

また、30代後半になると基礎代謝が落ちてくるため、今までと同じような食事をしていると太ってしまうことも。肥満は、糖尿病などの生活習慣病につながります。糖尿病は妊娠・出産時の合併症リスクを高めることからも、避けたいところ。

代謝が低下してきていることを意識し、バランスのよい食事を心がける、夕食を済ませる時間を早くする、適度な運動を取り入れるなど、日々のちょっとした意識と努力で中年太りを予防しましょう。

 

★今回のポイント★

30代前半までは妊娠、出産に最も適した時期

30代は婦人科疾患の発症が増えるので、定期的な検診を

30代後半から始まるカラダの変化に備えて、健康のベースづくりを

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

この記事のキュレーター

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