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【不妊治療の基礎知識⑥】もしかして、不妊症?気になる症状をチェック!
よく耳にはするけど、どこか他人事のように思ってしまう「不妊症」。
しかし、日本での体外受精件数は年々上がってきており、2014年には21人に1人の赤ちゃんが体外受精で生まれていると発表されました。そう、不妊治療は意外と身近な問題なのです。
では、「不妊症」には、どんな人が当てはまるのでしょうか?
不妊の定義って?
妊活をがんばっているのに、なかなか妊娠しない……
そんな時に頭をよぎるのが「不妊」の2文字ではないでしょうか?
不妊とは、「妊娠を望む健康的な男女が避妊をせずにセックスしていても、1年以上妊娠をしない場合」と定義されています。
そして、いまや6組に1組のカップルが不妊に悩んでいるそう。不妊は珍しいことではなく、誰にでも起こりうるものなのです。
そして、かつては不妊の原因が女性側にあると考えられていましたが、医学が発達したおかげで、不妊の原因は男女半々であることがわかってきました。
“女性”の不妊セルフチェック
まずは、女性に不妊の可能性があるかどうかを調べるセルフチェックです。
□ 生理が不順
□ 生理痛がひどい
□ 不正出血がある
□ 性交痛がある
□ 過去に子宮や卵巣の病気をしたことがある
上記の項目に1つでもあてはまることがあれば、婦人科・産婦人科や不妊専門医療施設で診てもらいましょう。
一方で、上記の項目に1つもあてはまらなかった人は、基礎体温をつけることをオススメします。
医療施設を受診したとしても、まずは基礎体温をつけるように指導されることがほとんどだからです。
基礎体温の変動から、正しくホルモンが分泌されているか、排卵が行われているか、適切なタイミングでセックスをしているのかを推測することができます。
そのため、受診の際には2~3周期ほどの基礎体温データがあることが望ましいとされています。
“男性”の不妊セルフチェック
次は、男性に不妊の可能性があるかどうかを調べるセルフチェックです。
(1)射精編
□ 朝起きたとき、またはセックスの際に勃起しない
□ なかなか射精ができない、もしくは挿入するとすぐに射精してしまう
□ 挿入すると萎えてしまう
□ セックスの際に絶頂感が少ない
□ 強いストレスや過去のセックスでのトラウマがある
3つ以上あてはまる場合は、性機能障害もしくは勃起障害(ED)の疑いがあります。
泌尿器科、不妊専門医等を受診しましょう。
一般的に、性機能障害はストレスなど精神的なことが原因となるケースが多いといわれていますが、まれに血管や神経にトラブルがある場合もあります。
もし、パートナーが不妊検査のため受診することに抵抗がある場合は、健康診断の一環と考えて気軽に医療施設に相談するよう促すといいでしょう。
(2)性器、精液編
□ 精液の色が透明、もしくは血液が混じっている
□ 精液の量が少ない
□ 陰嚢のサイズに左右差がある
1つでもあてはまるものがあった場合は、泌尿器科もしくは不妊専門医へ相談しましょう。
こちらも健康診断の一環と考え方を切り替えて、すぐに検査を受けるようにすすめてみましょう。
不妊は女性にとっても大きな問題ですが、男性にとってはよりナーバスな問題です。
いきなり不妊検査のために医療施設へ行くことに抵抗がある人が少なくないので、まずは一緒にセルフチェックをして、協力しあって不妊治療を行えるようにしていきたいですね。
★今回のポイント★
・健康的な男女が避妊をせずにセックスをしても、1年以上妊娠しない場合を不妊という
・女性の不妊治療対策は「基礎体温をつける」ことから
・男性の不妊検査は「健康診断の一環」として
・不妊治療の近道はカップルで協力すること
この記事の監修
婦人科専門医 松村 圭子先生
初回公開日:2017年6月2日
最終監修日:2021年7月24日
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